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オッサンの錬金魔術  作者: 梅雨川
7/16

お礼と今後

城壁の中には、典型的な中世の町並みがあった。

魔法があるためか、他の転生者のせいか、下水道や水道の設備はあるようだ。


「さて、取り敢えず、ご飯食べるか」


オッサンは、隣で先程からぶつぶつ呟くリーネにそう聞く。


「む、そう、だな。その前に、少しばかり冒険者ギルドによらせてくれ」


「ああ、分かった」


道がわからないため、彼女の背を追う形で、歩く。

そうしていると、何やら石で出来た二階建の横長な建物までやってくる。隣には食堂があるそうで、人の喧騒が聞こえてくる。

リーネが受付に立ち何やら話している。

暫くすると、革の袋から何かだし、変わりに革袋で銀貨を受け取っていた。


ギルドの外から除いていたオッサンの所に、また来る。


「いや、待たせてしまってすまない。では食事に行こう。良い店を知っている。付いてきてくれ」


そうしてやって来たのは、木造建の、何処か気品を感じるような、綺麗な店だった。


「今日は私のおごるだ」


言われるがまま、案内されるがままに座る。

ふかふかの椅子に座り、意識を取り戻した俺は、申し訳ない、と謝る。


「なに、命を救って貰ったんだ。礼には及ばない」


「分かった。ありがとう」


そう言って、食事にありつく。

マナー等は、体が勝手に覚えていた。

まあ、元国王さんですからね。


「それで、だな。蒼太殿は確か、田舎に引っ込むと言っていたような気がするのだが…」


「ああ、その通りだ」


「そうか。では今回のお礼と言うことで、王都の家に来ないか?その、住むところが決まるまでの間」


ふむ、悪くないかもしれない。

この世界の通貨や家についてはトンと素人だし、お金がない。

作ろうと思えばできるが、なるべく目立つことはしたくないしな。リーネの家で、ゆっくり考えるのも良いだろう。


このように考えたオッサンは、頼むことにした。


「では、申し訳ないが、少しばかり居候させて貰う」


「ああ、構わんさ」


そこでオッサンは、疑問に思ってたことを言う。


「ところで、王都に家があるなら、何故こんな辺境にいるんだ?」


「いや、そう大した理由ではないのだ。ただ、少しばかり魔王軍近い都市の様子を診に着ただけで 、な」


「成る程、まあ、魔族に召喚されるとは思わなかったが、何とか無事に帰ってこれたし、特に異常は無かったんじゃないか?」


「ああ、そう報告するつもりだ」


頷きながら、料理を食していく。

やがて、料理がなくなり、今夜の寝床を探そうと焦るオッサンに声がかかる。


「すまないが、このまま王都に向かおうと思う。申し訳ないが、今日は馬車内での睡眠になってしまう」


申し訳なさそうにそう言うリーネさん。

これに対してオッサンは、非常に感謝していた。


「マジか、そこまでしてもらって良いのか?」


「当たり前だ。魔王軍に囲まれた中で、助けて貰ったんだ。本来、あそこで死んでいても不思議では無いのだ。それ故に、蒼太殿が不利になるような事はしないし、むしろお礼をすべきだろ?あそこで人生何回分助けられたのか、分からないからな」


事実、彼女はオッサンが一人一人を攻撃している間、魔王という恐怖の象徴に間近であい、身動きが一切取れなかったのだから。


「分かった。その礼を受け取っておこう」


格好着けたように着けたようにそう言うオッサン。

それに対し、微笑むリーネ。


その晩のうちに、二人は王都の旅立った。


そして、数日後

王都にて。


オッサン事蒼太は、リーネの屋敷にいた。

リーネはどうやら大貴族だったらしく、貴族の住む区画でも、一等大きな屋敷を持っていた。

屋敷での生活の説明を受け、部屋を貰い、今後のことを考える。


取り敢えず、気楽にお金を稼ぎつつ、王都の一軒家を買う。

当面の目標はこれで良いだろう。


場所が王都になってしまったが、王都もかなり広い。その中で少しばかり大きな家を買って、自給自足生活をするのも良いだろう。


オッサンは、王都での生活を夢見て、笑うのだった。


~~~~~~~~~~

三日後

此は、まずい。

非常にまずい。

何故まずいかというと、この三日間、仕事の報酬が銀三十枚、王都の普通の一軒家は銀貨三十枚、食費が削って、1日銀貨9枚枚、残りが銀貨三枚。

因みに

銅貨十枚で銀貨一枚

銀貨十枚で金貨一枚

金貨百枚で白銀貨一枚

白銀貨百枚で白金貨一枚


この家は白金貨六十枚、銅貨で六千万枚


無理じゃね?

と思ってリーネに相談したところ、俺が取っている仕事は掲示板にあるもので、その様な仕事は浮浪者やるよな物が多いとの事、そう言う人間は何かやらかして、冒険者いられなくなった人間らしい。そして、給料の言いと思うのだが日雇いや、月雇いは冒険者ギルドが持っていってしまうため、その辺には残ってないらしい

畜生。


普通の仕事は日雇いで、銀貨二十枚程らしい。

うん、それくらいないとおかしいよね?


と、今更ながらに気付き、リーネに冒険者ギルドの仕事を貰うよう頼み、冒険者でなくともそういった仕事が引き受けられるようになった。

因みに、モンスターを倒して換金するのも良いらしい。




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