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『実はよくある話』 『この現実を選んだのは私自身』 『夏の海と冬の海』

『実はよくある話』


あの眩暈だ。

世界は遠くなっていくが、意識は逆に研ぎ澄まされていく。

カチッと嵌まる感覚、世界線が再び切り替わった。

何度目だろう。

俺自身は記憶を保ちながら外界だけずれていく。

世界が輪郭を取り戻す。

さあ次の舞台はどういう世界だ?

俺はナイフを抜きゆっくりと立ち上がる。



『この現実を選んだのは私自身』


眠いのに眠れない夜

思い出すのは13年前のこと

あのとき別の選択肢はありえたのだろうか?

でもこの現実を選んだのは私自身

原因があって結果がある

悪いことばかりじゃなかった

新たな出会いと新たな世界

この現実を選んだことが幸せだったと

死ぬ時に思えるよう

今この瞬間を頑張ろう



『夏の海と冬の海』


私は夏の海が好きだ。強烈な陽の光を反射し宝石のように輝くしぶきを上げて波が寄せては返す。砂の上に波が描く光の文様が私を愉しませる。


私は冬の海が好きだ。鉛色の曇を映し込み不機嫌なうねりを見せて波が寄せては返す。誰もいない海岸では氷の剣のような冷たい風が私を正気に戻す。

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