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『ペット』　『待っています』　『愛情と愛欲』

『ペット』

　私はペットを飼うことができなかった。自分より先に死んでしまうのがわかっているのが辛すぎる。寿命の長い亀を飼う気にもならない。自分が死んだ後どうするんだって気になってしまう。でもあなたをペットにするのは大丈夫そうね。長生きしそうだし、私が死んでもなんとかできるでしょ。

『待っています』

私は貴方を待っています、

遠い場所から帰ってくる貴方を

会えるのは何年後のことになるでしょうか

それでも私は待っています

私が塵となり、太陽が膨張して地球が飲み込まれても

私はあなたを待ち続けます

数千億年が経過して

この宇宙が熱的死を迎えたとしても

私の想いは消えません

『愛情と愛欲』

　人と人の関係というのは、結局物理的な距離に大きく左右される。直接音として声を聞き、手を握り、唇を重ねることで関係は深まる。距離が近くなれば愛おしさが深まる。これは赤ちゃんでもわかること。でもそれと愛欲は似ているようで異なるもの。その違いがわかればあなたは大人。