27/33
『ほんの少し前の夏の風景』 『アウトプット』 『人類は簡単に滅亡する』
『ほんの少し前の夏の風景』
縁側風鈴ブタの蚊取り線香入れ
線香花火天の河肝試し夏祭り
向日葵朝顔入道雲夕立雷鳴
昼寝扇風機タオルケット
ラジオ体操のスタンプ
かき氷浴衣花火大会
夏休みの自由研究
ツクツクホウシ
盆踊り精霊馬
祖父母の家
宿題日記
登校日
残暑
蚊
日焼けした笑顔、そして二学期が始まる。
『アウトプット』
大量の最新情報を浴びる。成功した人の模倣をする。とにかく行動する。これらがよい結果を生むというのが現在のトレンドだ。否定するつもりはないけれど、百年前までは主な連絡手段は手紙だけで、印刷技術がないときには古典を写本した。自分の頭でゆっくり考え、立派な仕事を成し遂げた。
『人類は簡単に滅亡する』
火山が大噴火し世界の気温が1℃下がった。穀倉地帯は全滅し、食物を求めて民族が大移動した。大国は内戦状態になり機能を失った。世界人口は半分になった。これは1400年ほど前に実際に起こったことである。再発の可能性も高い、もっと酷い形で。避けることもできない。人類文明は脆いのだ。




