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『誰かに決めてもらうより』 『神さま』 『22時のバーでの同級生との会話』
『誰かに決めてもらうより』
一人目の占い師は、別れろと言った。二人目の占い師は、我慢すればよりが戻ると言った。三人目の占い師は、二股をかけろと言った。医者は仕事を休めといった。親は実家に戻ってこいと言った。友達は、自分の好きにすれば?と言った。そうね、私の人生だもんね。私の好きにするわ。
『神さま』
古い神社というのは大昔から聖地だったことが多い。磐座があったり、湧き水があったり、特別な場所。縁日には賑やかに露店が出るようなザワザワした大きな神社でも、掃き清められた境内にいると清浄な「気」を感じる瞬間がある。そういうときには神さまってホントにいるんだなって素直に思う。
『22時のバーでの同級生との会話』
「まだ迷ってるのか?」
「まあね」
「地道に生きろよ」
「貴様には言われたくないな」
「俺は地道な人生を歩んでるぜ」
「生臭坊主のどこが地道なんだよ」
「昔から人気のビジネスモデルだよ」
「お釈迦様に怒られるぞ」
「罰が当たってお陀仏かな?」
「上手いけどホントの罰当たりだな」