旅立ち
試験があったので1週間お休みしていました。申し訳ありません!皆さん楽しみにしていたと思うんですが!今回は一応1章終了的な感じです。部分のまとめ方が分からないので教えてください。
それではどうぞ
「その肉とか鱗とかってどこに売るんだ?業者でも来るのか?」
俺はふとした疑問をウルドに投げた。ウルドはニハッと白い歯を見せて笑ってきた。コイツ...よく見たら歯が1本ないじゃん...喧嘩でもしてそうなガタイしてるし、そこについて触れるのは俺の安全が侵害されそうだからやめとく。
「おめぇ、そんなことも知らねぇのか。これらは全部街の市に出されるんだよ。まあ、今回はおめぇらが射た獲物だからな。その肉で金儲けするのも申し訳ないから、この村の住民全員に配布することにするわ。本当に感謝してるぞ、リョウイチ」
元々チェイスドラゴンをこの村に呼び寄せたのは俺なんだけどな。まあ、そんなことがウルドのやつにバレたらとんでもない事が起こりそうだから何も言いません。
「それはまぁ、なんだ、家に泊めてもらった感謝の気持ちとして売るなり食うなり飾るなりしてくれ。それに口出しする権利は俺にはねぇよ」
「いや、それでも売りはしねぇぜ」
ウルドは親指を立てながらくしゃみが出そうなくらいの笑顔を向けてきた。
※
「数日間家に泊まらせてくれてありがとう。また気が向いたらここに帰ってくるから心配するなよ、ウルド!」
「リョウイチ〜死ぬんじゃねぇぞ〜。いつでも帰ってこいよな〜」
ウルドは泣きながら手をブンブン降ってきた。良い奴に巡り会えて良かった。老後はこんな村でのほほんと暮らすのが1番だな。
俺達は俺達が転生した洞窟の中に眠る伝説の剣を求めて歩き始めた。
感想、評価を一ポイントでもいいのでください。




