表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/8

武闘大会 2

実は、私の小説を読まれて、続きが読みたいと言われたので、仕事がやっと楽になったので、丁度良いかなと、また書くことにしました。

これからが、怒濤の展開になって行く予定で、沢山のキャラクターが登場する予定です。そして、色々な秘密も徐々に明かされて行きますので、楽しみにして下さい。

メシアは、彼に抱えられながら思った。

そう、彼女は自分は、所詮奴隷と思っている。

ゾイルは優しくしてくれて、宮廷内では、奴隷と誰も口にしないし、殆どの人は心から思っている。

しかし、ゾイルが例え愛してくれても、自分は売り買いされた身。処女ではあるけれで、ただそれだけで、身体は色々な男に触られている。ただ幸いなごとに、それ以上されなかった。中には処女でないと困るので、それ以外をされて居る奴隷も居た。例えば、口やお尻などを使う輩も居たのだ。しかし、彼女には実際には起こらない。何故なら最高級の奴隷であって、万が一にも怪我でもされたら、それだけで値打ちが落ちてしまうからだ。彼女が色々な男に触られたと思っているのは、値打ちを確かめているだけで、変な意味はないのだ。

彼女をベットに連れて行くとゾイルは優しく彼女を抱いたのだった。

ただ、メシアは終わった後、今まで処女を失った証の血をゾイルが飲むのか気になっていたし、どれくらい血が出るのかも気になっていた。処女奴隷の中には、万が一出なかったら命にも関わるかも知れないので、こっそり血を小さな皮袋に入れている者もいる。

ずっと言われていたし、彼女達にはその為に色々教育されていた。命が伸びるのを拒むこともないのは、当然だと思っていたので、ゾイルもそうすると思っていた。

問題は、その方法なのだが、メシア達が知らされていたのは、

棒を刺して処女膜を破りその血を採集するか、普通に交尾して、薮ったら相手がそのまま舐めるか…そんな風に教えられていたが、どちらもメシアは嫌だった。と言うか後者は恥ずかしくて仕方無い。

しかし、メシアには選択権がないので、なるようになるしかないと思いながらも、頭から中々離れなかった。

ゾイルが彼女の衣類を取ると彼女は、じっと目を閉じて…


翌朝、ゾイルは頭中でまた声が響いて目が覚めた。


「中庭にいる」


たまげて起きると、メシが彼の腕に手を回して裸で寝ていた。

メシアは、ずっと前から起きていたのだが、ゾイルが起きたので、咄嗟に寝たふりをしていた。

昨日のことを考えると寝れなくて、ずっと起きて居たのだ。


(旦那様は、私の血を飲まなかった…知らないと言うことはあり得ないのだけど…)


きっと自分が思ってたほど、好かれてないのかと思うと、心は暗かった。

ずっと最高級としての教育を受けていたので、その常識が身にしみていて中々理解出来ないのだ。

教育といっても、行為については何も教えられていない。無垢な方が良いと思われている為だ。

彼女は最高級なので違うが、処女を失うと普通の処女奴隷は、良くて性奴隷。悪ければ、動物だの人間か?と思う様な物と交尾させられ、実験的な扱いを受けている者もいた。

普通の奴隷は、色々な男と掛け合わせて、子供を産ませて、奴隷として高く売るのだ。

処女奴隷には教えない。特にメシアの様な最高級には、教えたら自殺するかも知れないからだ。

だから、どう考えてもメシアは幸せなのだが、本人は分からないことだった。

ゾイルは、直ぐに起き上がって、夢かと思ったが、中庭に行く為に簡単な室内服を、慌てて着て出て行く。

メシアは、そのまま彼の気配が消えたのを感じて、薄い部屋着を羽織って起き上がり、庭を走って行くゾイルを眺めていた。

普段なら、その視線に気付くのだが、ゾイルの頭の中は


(サジールが来ている)


と確信に近い思いで、ただ行かなければと言うことだけが頭を支配していたのだ。

ゾイルの中庭は、ゾイルの部屋の前の庭から少し離れている。

王族を越える屋敷を与えられていて、丁重に断ったのだが


「そちの為ではないぞ!メシア殿の為だからな」


そう言ってカール王は、笑いながら言って


「予は、彼女の親と同じなのだから、これ位はさせてくれよ」


と言うので、この屋敷に住む様になった。

ちょっと距離はあったが、ゾイルは急いで行った。

中庭には、何かの身がなる太い木があり、枝振りは見事で、今は葉が多く、日差しが強いこの国の日差しを遮っている。

その木陰には、丸太で作ったベンチの様な物があり、そこに寝転んで居るサジールを見付けた。

ゾイルの気配を感じで、サジールは起き


「やっと来たか。実は、昨日の夜から待ってたんたがね」


「えっ、意味が分かりませんが。お約束しましたか?」


とビックリして戸惑いながらゾイルは答える。サジールの前では、カール王と話すより丁重になってしまうのは、自分より強いから緊張してしまうのだ。


「うーん、呼ばれたかどうかは知らないが、君の声が強く昨晩聞こえたのでね」


と言って、両手を広げて、ちょっと呆れたジェスチャーで


「メシア愛している、と聞こえたのでな」


ゾイルは、慌てて


「マスターの心も聞こえるのか!」


と怒鳴ったが、顔は赤かった。

サジールは、手を横に振りながら


「それは違うぞ! お主がワシに投げかけたと言う感じだがね」


直ぐにゾイルが


「今まで、そんなことはなかったはずだ!」


それを聞いてサジールは


「そう。今まではな。お主も一皮むけたと言うことだ。お主は、メシア殿を真から愛したのだろ?力を失なってもいいと考えたのだろ?」


そう言ってサジールは、少し間を置いて


「それが、どうも力を解放するキーワードの様な物らしくてな。だからと言って、知っててからだと、逆に力を失う」


と言いながら、手を広げて頭を振った。


「厄介なのだが、他にも解放することがあるらしいが、一番簡単な方法がこれで、一番難しいとも言える。中々、死を共にしても良いと思う女人には、巡り会わないからな」


少し間を開けて


「お主は幸せ者だな!」


今度は、優しく微笑みで言った。

何と返して良いのか分からないので黙って居るとサジールが


「力の使い方は難しい。知らないと勝手に漏れる感じで、ワシの頭にまで届くのだから、お主の力はかなりの物だと思う。そこで相談なのだが、お主は力のコントロールをやり方を覚えたいだろ?ワシは、真のマスターの力がバレても困るし、若はお主の力が必要だ。だから、我々と来ないか? 勿論、直ぐやない。まだまだ色々ありそうだし、何ヵ月後か1年後か分からないがね」


そう言って、ゾイルの反応を見た。

ゾイルは、突然の話しに混乱して、何も言えないので、頭の中で整理して考えて


「いきなり力が解放されたと言われても、自分でも良く分からないが、彼の聞こえたと思われる時、確かに頭で何かが光った様な気がするが… 力が、解放されたのなら、使い方を教えて貰えるならそうしたいが… 付いて来ないか?と言われてもカール王からは絶対に離れられない。私には死んでもカール王を生涯守らなければならぬし、王には仮を作り過ぎて、絶対離れるられないのが本当の所だな)


(なら、答えは決まっている)


キリッとサジールを見つめて


「無理だ。何を言われても、この国からは離れられない!」


そう言った瞬間


ザザッ


木のちょっと横にある茂みから人が現れた。

カール王だった。


「カール王!」


ゾイルはビックリし、サジールはやはりと言う感じだった。


「悪いが余も聞かせて貰ったぞ」


笑いながら続けて


「そちの気持ちは嬉しく思う。だが、マスターの力を解放したなら、それを取得して欲しい。しかし、そちが居なくなるのも困る」


そう言って、サジールに身体を向けた。

サジールは、丁重に礼をして


「付けて来るとは、人が悪いですな」


と苦笑いした。


「なーに、ゾイルが心配なので、ちょっと様子見に行こうとしたら、そちが来て居たので来てみたら、声が聞こえたのでな」


そう言って、少し目を瞑り、何か思いついた感じで続けて言った。


「どうだろう?

 私も一緒に行けばいいんじゃないかな?」


突然の言葉に2人とも言葉が出なかった。


「まーとにかく若様と話がしたいのだが… どうだろう?」


と言ってサジールに微笑んだ。

何か色々知ってる様な微笑みを見てサジールは


「いいでしょう」


とサジールも微笑み返した。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ