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生徒会

「今年の新入生は面白い奴が多いな。なぁ生徒会長。」



頭にはヘアバンドをつけ、一体どこの不良だというように金髪に染めあげていた。その手には多分今年の新入生の診断書らしきものを持っている。



「どうでもいいよ・・・それより寝たい・・・。」




答えたのは何日眠らなければ、そんな隈つくれるんだという風貌をした男が座っていた。

どこか暗い雰囲気を放っている。


「おっ、こいつなんかどうだよ。今年はあれの件決定だな。」


生徒会長と呼ばれる男にその診断書を渡すと、

なぜか笑みがこぼれる。


「相変わらず黒い笑みだな。」


◇◇◇



場所は変わって

ハァー

開口一番に溜め息をつくのは昨日、運が良いのか悪いのか

学園中で噂の的になった主人公で


「何でこんなことに・・・」


翔のまわりには生徒が集まっていた。

「どこで、そんなルーン量手にいれたの?」だの

「君の特殊型能力って何なの?」

と質問攻めをされていた。

今日は武器適正と戦闘能力さらに、特殊型の人は能力検査が行われる。すると、




「お前らどけーーー!!!!」





と凄まじい声が響いた。

視線を向けると、男女五人組がそこにはいた。

その五人全員が独特のオーラいや、威光といった方がいいのか。

を放っていた。

俺の周りにいた生徒はあれってもしかして・・・。と口々に言ってその声に従い俺の前に道を開ける。

そして、俺の前に立つと、



「お前が天野翔(あまのかける)か?」



とヘアバンドとピアスをした先輩が聞いてくる。俺は何が起こったのか理解不能でとりあえず頷く。

すると、華麗とはこの人のためにあるのだろうか。

きれいな長い金の髪をなびかせて近づき一言・・・




「あらあら、可愛らしい後輩ですわね。お持ち帰りしてもよろしくて?」




おかしいな。軽くこの美人の先輩に恐ろしい事を言われた気がしたんだが、気のせいか・・・


「ルルちゃんダメだよ~。この前もお持ち帰りして大変だったの忘れたの~?」



実際したのかよ!!っていうか聞き間違えじゃなかった。声のした方向をみるとそこにはチェックの帽子を被った小学生がいた。

俺の視線に気づいたのか、



「はいは~い。私の名前は根室凛(ねむろりん)って言いま~す。宜しくね。一応この姿でも先輩だよ。今日は君に用があったから生徒会直々に会いに来ちゃった。」


生徒会って学園を取り仕切るあの生徒会だよな。何でまた?


「不思議そうな顔をしてるね。ここからは僕が説明するよ。」


そう言うのは軽く言ってイケメンだった。生徒会、顔面偏差値高いなっ!!なんか顔が光輝いてるんですけど・・・


「どこから説明しようかな。君、翔君だっけ。昨日の能力検査でルーン量が1万越えててしかも、特殊能力持ちだったよね。

今日が武器適正と戦闘能力の検査ってのは知ってる?」


「はい、一応。」


「よしよし、それでここからが本題なんだけど毎年、戦闘能力のテストは先輩達が受け持つことになっているんだ。研究員だけだと全ての一年生の実力を見るのが難しいからね。実際に先輩達と戦って実力を見極めるんだ。」




何か、嫌な予感しかしないんだけど・・・



「それってもしかして・・・俺と戦う先輩って。」

「察しがいいね。そう、生徒会が受け持つことになった。

一万ルーンを越える生徒は毎回って言っても滅多にいないんだけどね。」


やっぱり何か色々厄介なことに・・・



「それで困ったことにチーム戦なんだよね。この戦闘試験って。実際先生達との戦闘はチーム戦だからね。チームワークもみたいっていうことらしい5対5の・・・

でも、翔君はここの付属である中学校から来てないからまだ、友達あまりできてないでしょう。」 




さりげなく失礼だな。この先輩・・・。俺だって和樹という名前の親友がいますよ。まぁ口には出さないが




「だから、期限を延ばしてもらって来週のこの日に戦闘を行うことにしたんだ。それまでに仲間を四人集めて欲しいんだけど出来るかな?こちらとしても困るんだ。だからお願い。」



その先輩は頭を俺にむかって深々と下げる。



「先輩!!?頭をあげて下さい。

元々、俺のための検査なんだから。頭を下げないで下さい。何とか頑張ってみます。断る理由もないですし。」



「そうか、ありがとう。そういえば言い忘れてたね。僕の名前は『名取連夜(なとりれんや)』といいます。

左から順に外国の人が『ルルニア・マクベル』レタリア国の実質第一皇女だよ。

次の金髪のヘアバンドの人は『日向陣(ひなたじん)』少々気性が荒いんだ。

そして、我が校の現生徒会長『雲井瑞希(くもいみずき)』少し暗い雰囲気なのが特徴だね。」



そう言えばさっきから生徒会長全然喋ってないな。

見ると明らかに他とは異質のいうなれば負のオーラを放っていた。

いやいやいや、あれ少しどころじゃないよ世界の終わりみたいなオーラ放ってるじゃん。しかも、俺の方見てなんか不敵な笑み浮かべてるし。



「じゃあ、僕たちは行くね。また一週間後それまでに武器と仲間それと僕達の情報集めもした方がいいかも。」


そう言って去って行った

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