第4話 盗賊と少女ミネル
森の匂いには、少しずつ慣れてきた。
土の湿った匂い。枯葉の甘い匂い。遠くで花が咲いているのか、かすかに混じる芳香。そして、ときどき鼻を刺す、魔物特有の生臭い魔力の気配。
霧として漂っていると、それらが全部「情報」として流れ込んでくる。魔力の濃い場所は色が濃く、風の通り道は線のように見える。
「意外と、ナビ役には向いてるのかもな、俺」
ひとりごちて、俺は森の中を滑るように進んでいく。
基本は霧形態で、危険な魔物や大きな獣の気配を避ける。人の気配を探るときや、足跡を確かめたいときは、木陰に降りて仮体を構築する。霧と人型を使い分けながらの移動だ。
レイガルの封印された洞窟から、かなり距離を稼いだはずだが、まだ人の気配はない。代わりに目立つのは、折れた樹木や、焦げたような跡だ。
「魔物、かなり暴れてるっぽいな……」
焼け焦げた地面に膝をつき、仮体の指で黒い土をすくう。微かに残る魔力を解析すると、牙の鋭い獣型の魔物の痕跡が浮かび上がった。
それだけならまだしも、倒された魔物の死骸がほとんど残っていないのが気になる。
「誰かが狩ってる?」
そう考えたところで、耳に妙な音が飛び込んできた。
かすかな金属音。何かがぶつかり合う、乾いた音。そして、その合間に混じる、押し殺したような悲鳴。
……人の声だ。
俺は即座に仮体を解き、霧へ戻る。
「レイガルなら、こういう時どうするかな」
頭の片隅でそんなことを考えながらも、身体はもう動き出していた。霧としての機動力を最大限に使い、音のする方角へ一気に滑る。
木々の間を縫うように駆け抜け、枝のトンネルをくぐり抜ける。途中で魔物の気配があっても、今は完全に無視した。
やがて、視界の先がぱっと開ける。
森の外れの、少し開けた場所。そこに、粗末な荷馬車と、それを取り囲む数人の男たちがいた。
ボロボロの皮鎧と、ところどころ錆びた鉄の鎧。安っぽい剣や棍棒。どう見ても、まともな兵士じゃない。
「……盗賊、か」
荷馬車の傍らには、腰を抜かした老人と、その前に立ちはだかるように両手を広げた少女がいた。
少女は金髪をひとつに結い、薄い茶色の瞳を思い切り見開いて男たちを睨んでいる。痩せてはいるが、目にはまだ火が残っていた。
「これ以上、じいさまには触れないで!」
震えた声で叫ぶ。足もとがわずかにすくんでいるのが見て取れる。それでも、一歩も引こうとしない。
老人は、白髪をひっつめた、細い体つきの男だった。服はところどころ継ぎが当たっている。年季の入った鞄を必死に抱え込んでいるところを見ると、中身は生活に必要なものなのだろう。
対する盗賊たちは、嘲笑を隠しもしない。
「おいおい、お嬢ちゃん。こんな荷じゃ、道税の足しにもならねえだろうが」
「そうだそうだ。俺たちが優しく回収してやるって言ってんだよ」
「なあに心配はいらねえ。お前さんたちには、別の仕事を用意してやるからよ」
いやらしい笑い声が、森の静けさを汚すように響く。
俺は、霧の中で奥歯を噛みしめた。
こういう光景は、たぶんこの世界では珍しくないんだろう。レイガルの話からしても、世の中は綺麗ごとだけじゃ回っていない。
でも、それでも。
(前の世界でも、似たようなの、見てきたよな)
理不尽に怒鳴られる後輩。責任だけ押し付けられる同僚。上司に頭を下げることしかできなかった自分。
見て見ぬふりをして、やり過ごしてきたことは、数え切れない。
だが、今は違う。
「こういうのは、もう見て見ぬふりをしたくない」
霧の粒子をぐっと引き締める。
俺はその場で仮体を作る代わりに、あえて完全な霧形態を選んだ。
まずは、足元から。
盗賊たちの周囲一帯の草むらに、薄く、音もなく霧を広げる。彼らに気づかれないように、地面に沿うようにしてじわじわと侵食していく。
「さてと。森の中は、足元も油断大敵ってところを、ちょっと教えてやるか」
霧の濃度を高め、草の葉や土の表面にまとわりつかせる。地面が、ぬめっとした泥のような感触に変わるイメージを強く意識する。
同時に、【吸収】を極弱く発動。
土から水分を奪うのではなく、盗賊たちの足首からほんの少しだけ体温を奪う。冷えた、重い感覚を足元から這い上がらせるように。
「……ん?」
最初に異変に気づいたのは、荷馬車の一番近くにいた若い盗賊だった。
「なんだ、足が……」
彼が一歩動こうとした瞬間、草むらがずるりと滑るように動き、体がバランスを崩した。
「うおっ、とと……!」
慌てて踏ん張ろうとするが、足元はさらにぬるぬるとした感触に変わる。まるで深い泥にはまり込んだように、足が重くなる。
「お、おい、地面が……!」
「なんだこれは!?」
順番に全員の足元へ霧を行き渡らせていくと、盗賊たちがそろって腰を落とし始めた。
草むらが揺れる。彼らの動きと合わせるように、俺は霧を微妙にずらし、わざと足場を不安定にする。
「魔術師か……?」
頭目らしき男が、顔を青ざめさせて叫んだ。
粗末だが、他の盗賊より少しマシな鎧を着ている。腰には、他の連中よりはまともそうな鉄の剣。
「どこだ! どこから狙ってやがる!」
「お前たちの頭の上だよ」
俺は、盗賊たちの背後、少し離れた場所で仮体を構築した。
半透明の人影が、霧の中からふっと現れる。腰までの長さの霧の髪が風に揺れ、淡く光を反射する。
仮体の喉を震わせて、わざと落ち着いた声を出した。
「悪いけど、ここは通行止めだ」
盗賊たちが、一斉に振り返る。
全身半透明の人間型。霧でできた顔には穏やかな笑みを浮かべているが、その目は薄く光っている。
「な、なんだあれ……」
「精霊……? いや、幽霊か?」
腰を抜かしそうになっている盗賊もいる。
頭目は一瞬たじろいだが、すぐに歯をむき出しにして吠えた。
「ビビるな! どうせどこかの田舎魔術師がこしらえた幻術だ! 叩き壊せ!」
虚勢を張る声に、盗賊たちが勢いを取り戻す。数人が剣を、別の数人が棍棒を構え、俺に突っ込んでくる。
「来たな」
俺はわざと、その場から動かなかった。
盗賊の剣が、真っ直ぐ俺の胴体を貫く。
ざしゅ、と嫌な音がしたが、手応えは何もない。半透明の身体を、霧のようにすり抜けるだけだ。
「なっ……!?」
「当たってねェぞ!」
驚愕に目を見開く盗賊たち。
俺は、彼らの武器が通り過ぎたタイミングで体を少し傾け、軽く肩をすくめてみせた。
「言っただろ。通行止めだって」
そのまま、右腕を槍のように変形させる。
霧形変換で腕を伸ばし、先端を細く尖らせる。半透明の槍が、音もなく盗賊の足元へと走った。
「ひっ!」
だが、俺はそのまま貫かない。
槍の先端を、盗賊の足の横すれすれで止め、そのまま地面に突き立てた。
ドン、と鈍い音が響き、土がえぐれる。
槍の周囲に、じわりと霧が広がる。盗賊の足首を軽く掠めるだけで、皮膚に冷たい感触だけを残す。
「当てようと思えば当てられる。でも」
俺は槍を引き抜きながら、肩を竦めた。
「殺すつもりはない。荷物を置いて、さっさと消えてくれるならな」
「……ふざけるな!」
別の盗賊が叫び、棍棒を振り下ろしてくる。俺はその攻撃もわざと受けた。
棍棒は、俺の頭を通り抜け、そのまま地面に叩きつけられる。
がつん、と木と石がぶつかる音。盗賊の腕が痺れたように震えた。
「ひぃっ!?」
「当たらねえ……! な、なんだこいつ!」
足元は相変わらずぬかるむような感覚で、体はどんどん冷えていく。呼吸も浅くなり、胸が苦しくなっているはずだ。
俺は盗賊たちを取り囲むように霧を巡らせながら、その動きをじっと観察する。
彼らは確かに悪人だ。弱者を脅し、奪おうとしている。だが、だからといって、ここで全員殺すかと言われれば、それは違うと思った。
レイガルなら、どうするだろう。
きっと、もっと容赦なく、合理的に選別するだろう。だが俺は、まだそこまで割り切れない。
「選ばせてやる」
半透明の身体で一歩前に出る。
霧の腕を再び槍状に変え、今度は頭目の喉元ぎりぎりに突きつける。あと数センチ動かせば、確実に致命傷だ。
頭目は、さすがに動きを止めた。
「ここを貫かれれば、お前は死ぬ。俺に、それをやる力はある」
わざと冷ややかな声を出す。
頭目の顔から血の気が引いていくのが、はっきり分かる。
「だが、俺はやらない。まだやらない。理由は単純だ。俺は、できれば人を殺さないで済ませたい」
霧の槍を、ほんの少しだけ離す。
「だから、荷物を置いて、とっととどこかへ消えろ。この森から出ていけ。それだけだ」
沈黙。
盗賊たちの喉が、ゴクリと鳴る音が聞こえた。
最初に腰を抜かした若い盗賊が、震える声を上げる。
「……頭、もうやめようぜ。こいつ、マジでやべえ」
「そ、そうだ。こんな得体の知れねえ化け物、相手にしてもいいことなんかねえ」
「荷馬車一台のために命張るのはごめんだ!」
頭目の額に、じわじわと汗が浮かぶ。
やがて、ギリ、と悔しそうに歯を食いしばった後、舌打ちを一つ。
「覚えてろよ、霧の化け物……!」
吐き捨てるようにそう言うと、頭目は真っ先に荷馬車から離れ、森の中へと走り出した。
他の盗賊たちも慌ててそれに続く。
俺は追わない。ただ、彼らの背後に霧を薄く伸ばし、森の出口へと誘導する。二度と戻ってこないように、足元だけは最後までぬかるませてやった。
盗賊たちの姿が完全に見えなくなったところで、ようやく俺は霧を引き上げた。
「ふう……」
仮体の肩を軽く回してほぐす。霧でできた筋肉は疲れないはずなのに、戦闘が終わった直後の脱力感は、前世とあまり変わらなかった。
「だ、大丈夫ですか?」
おずおずとした声に振り向く。
荷馬車の前で、少女がこちらを見上げていた。金の髪が汗と土で多少乱れているが、その瞳にはまだ強さが残っている。
さっきまで盗賊に向けていたのとは違う、別の種類の緊張がそこにはあった。
「あなたは……精霊様、ですか?」
その言葉に、少しだけ肩がこそばゆくなる。
精霊。たしかに、俺は霧の精霊らしい。レイガルもそう呼んでいた。でも、誰かに「様」をつけて呼ばれるほど立派な存在ではない。
どう答えるべきか、一瞬迷う。
「まあ……そんなところだ」
結局、曖昧な返事になってしまった。
「霧の精霊、ユウトって呼んでくれればいいよ」
「ユウト、様……」
少女は慎重にその名を復唱する。俺の顔をまじまじと見上げ、徐々に表情を和らげていった。
彼女の背後で、老人がよろよろと立ち上がる。
「ミネル、下がりなさい」
「でも、じいさま……」
「いいから」
老人はミネルと呼んだ少女をそっと後ろに庇い、自分が一歩前に出た。
そして、俺に向かって、深々と頭を下げる。
「霧の御方。この度は、命の恩人でございます」
「霧の……御方?」
いきなり大仰な呼び方をされて、思わず変な声が漏れた。
「いや、そんな畏まらなくていいですって。俺、そんな立派なもんじゃ……」
「いいえ」
老人は顔を上げることなく続ける。
「我らのような弱き者にとって、あの盗賊どもは、災厄そのものでした。荷まで奪われていたら、村へ帰ることすらできなかったでしょう」
その言葉に、ミネルが小さく頷く。
「本当に、ありがとうございました!」
彼女はぐっと拳を握りしめ、もう一度頭を下げた。
こういうまっすぐな礼を向けられると、なんだかこそばゆい。
「とりあえず、怪我は?」
「私は……大丈夫です。じいさまも」
ミネルが自分と祖父の体を軽く叩いてみせる。
「少し転んだだけです。ありがとうございます、精霊様」
「よかった」
胸を撫で下ろしつつ、俺は荷馬車へ視線を向けた。
積まれているのは、干からびかけた芋や、傷のついた野菜。色とりどりとは言い難いが、どれも丁寧に詰められている。
木箱の一つをそっと開くと、古びた工具類が並んでいた。鎖の補修用か、畑を耕す道具か。いずれにせよ、贅沢品とは程遠い。
「これを……運んでたのか」
「はい」
ミネルがうなずく。
「村で採れた作物と、壊れた道具を直すための部品です。隣町で売ったり、交換したりしてもらうつもりでした」
老人が苦い顔をする。
「しかし、あのような連中に目をつけられるとは……。最近、森の魔物が増えたせいで交易路も荒れ、盗賊どもが調子に乗っておるようでしてな」
「村も、魔物に畑を荒らされてばかりで、収穫も減っています。それなのに、領主様の税は減らなくて……」
ミネルは唇を噛む。
「この荷を無事に届けられなかったら、村のみんな、本当に冬を越せなくなってしまうところでした」
彼女の言葉に、前世の記憶とこの世界の現実が、変な形で重なる。
あっちはあっちで、ノルマや数字に追われていた。こっちはこっちで、今度は飢えと魔物に追われている。
どちらにせよ、「下」にいる人間が、一番苦しい思いをしているのだけは共通しているらしい。
「……その村って、どんなところなんだ?」
ふと、口をついて出た質問に、ミネルは少しだけ目を丸くした。
「小さい村です。森と山に挟まれていて、畑も多くありません。でも、みんな優しい人ばかりで……」
言いながら、彼女の表情がふっと柔らかくなる。
「村長のじいさまをはじめ、お母さんみたいに世話焼きのおばさんや、小さい子どもたちもたくさんいます。最近はみんな、魔物と税の話ばかりで、笑うことも減ってしまいましたけど……それでも、私の、大切な居場所です」
居場所。
レイガルの言葉が頭の中でよみがえる。
『いずれ外へ出るならば、お前には“居場所”がいる』
それは、誰かに与えられるものじゃなく、自分で選び、自分で作るものだと、どこかで分かっていた。
目の前の少女は、自分の居場所を守りたいと願っている。
俺はどうだ。
前の世界では、守れなかった。後輩も、自分の居場所も。何ひとつ、満足に守れた覚えがない。
「ねえ、ユウト様」
ミネルが、真っ直ぐな瞳で俺を見つめる。
「先ほどの戦いを、私は見ていました。あなたは、あんなに強いのに、誰も殺さずに追い払ってくれました」
「……まあ、たまたまだよ」
本当は、割り切れなかっただけだ。だけど、その「たまたま」を、彼女はしっかり見ていた。
「もしよければ、なんですけど」
ミネルはぎゅっと拳を握りしめる。
「私たちの村に、来てはもらえませんか?」
息が止まる。
「あなたほどの力があれば、村のみんなを守れるかもしれません。魔物からも、盗賊からも、飢えからも、全部は無理でも……少しはましになるかもしれない」
言葉は拙い。でも、真剣さだけは痛いほど伝わってくる。
老人が慌てて止めようとする。
「ミネル、それは……」
「分かっています。精霊様のような方に、簡単に頼んでいいことじゃないことくらい。でも……」
ミネルは首を振り、俺から目を逸らさない。
「私には、それくらいしかできないんです。村を守るために、今の私にできることなんて、誰かに頼むことくらいで……」
その姿に、胸が強く締め付けられた。
誰かに頼ることしかできない、と自分を責めている。でも、それだって立派な一歩だ。前の世界で、俺はそれすらできなかった人間だ。
「……お前たちの村」
俺はゆっくりと口を開いた。
「その村、レイガルが言ってた“近くの集落”と、多分同じだろうな」
「レイガル……?」
「ああ、俺の……その、師匠みたいな存在」
古代竜の話は、今は伏せた方がいいだろう。いきなり“古代竜の弟子です”なんて言ったら、警戒されるに決まっている。
「外に出るなら、拠点が必要だって言われてたんだ。居場所ってやつが」
自分で言いながら、言葉の重みを噛みしめる。
前の世界では、居場所を守れなかった。なら、この世界ではどうするのか。
答えは、さっきから目の前にある。
「……なら、一度見てみようかな」
ミネルが息を呑むのが分かった。
「その村ってやつを」
俺がそう言うと、少女の瞳にぱっと光が灯る。
「本当に……!」
「ただし、俺一人に全部任せるっていうのはナシな。あくまで“できる範囲で”だ。俺も、この世界のことはまだまだ知らない」
「はいっ!」
ミネルは勢いよく頭を下げた。さっき盗賊相手に見せていた勇気とはまた違う、心からの喜びが全身から溢れていた。
「霧の御方……いえ、ユウト殿。どうか、よろしくお願いいたします」
老人もまた、深く頭を垂れる。
こうして、俺はこの世界で、初めて「人間との繋がり」を結んだ。
レイガルとの盟約も、もちろん大切だ。だが、これはまた別の種類の繋がりだ。守りたいと思える誰かと、その居場所を共有するための繋がり。
「じゃあ、案内してくれるか」
俺は仮体の足を軽く一歩前に出し、荷馬車の方へ歩み寄る。
「はい!」
ミネルが嬉しそうに微笑み、手綱を握る位置に立つ。
俺は荷馬車の横に立ち、軽く手を添える。霧でできた指先が、木製の車体を優しく支える。
空を見上げると、枝の隙間から青い空が覗いていた。さっきまでただの「背景」だった空が、今はやけに鮮やかに見える。
「レイガル。とりあえず、最初の一歩は踏み出したよ」
胸の内で、封印された古代竜の姿を思い浮かべる。
霧の盟約で繋がった相手に、いつかこの時の話を伝える日が来るだろう。その時、俺は胸を張って言えるようになりたい。
この村は、自分で選んだ最初の居場所だ、と。
荷馬車がぎしぎしと音を立てて動き出す。森の小径を進むたびに、車輪が石を乗り越え、小さく跳ねる。
俺はその横を歩きながら、ふと遠くの空に目をやった。
世界は広い。見知らぬ街や国が、まだまだ山ほどあるはずだ。その中で、俺は何度も迷い、選び、失敗するだろう。
それでも——。
「今は、とりあえず、この先の村からだな」
小さく呟き、足を進める。
こうして、霧の精霊ユウトの「居場所探し」は、最初の目的地へ向けて動き出した。




