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流転[3]

なんだかんだで、俺も4歳になった。

自分の名前や、家族の名前もわかってきた。

俺の名前は「カイル・アストレア」

父の名前は「カイン・アストレア」

母の名前は「エリス・アストレア」

メイドの名前は、1人目が「セリーナ・グレイ」2人目が「リリス・ハート」

メイドさんは2人とも13歳、父は18歳、母は17歳だ。

ここら辺の地域はみんな若いうちに嫁いだり、働いたりするらしい。


2人のメイドはたまに俺のことをお風呂に入れてくれる。

13歳の裸を見られるというのは役得すぎる。

将来のおかずにするために目に焼き付けておかないとな。


俺が本を読んでいるとメイドさんたちからは感心される。

特にセリーナの方は交流が深い。

リリスも交流が浅いというわけではないが、ちょっとドジなせいで仕事が終わるのが少し遅く、いつも疲れた顔をしているから声がかけづらいのだ。


「カイル様は本がお好きなのですね。お読みしましょうか?」


「はい!お願いします!」


そういってセリーナは俺を膝に乗せて本を読み聞かせてくれる。

セリーナは13歳らしからぬ発育をしており、一言で言えば◯リ巨乳だ。

その豊満な胸を押し当てながら本の読み聞かせをしてくれる。

前世が童貞な俺には辛い所業だ。


しかも、なぜかセリーナはこの年で下着をつけていないため、もろに感触が伝わってくる。

この感触。一生忘れないようにしておこう。


ある日、前々から決めていた剣術を教えてもらうことにした。

そろそろ、体がだいぶ動くようになってきたので、カインにお願いしようと思ったのだ。

俺がカインにお願いをすると


「息子に剣術を教えるのは夢だったんだ!!」


といい、俺の身長にあった木剣を渡してくれた。

この時のために木剣を準備してくれていたと思うと微笑ましい気持ちになる。


俺は木剣を持った。

木の質、触り心地、太さ、全てが上質な木剣。

前世でもこんなに良い木剣を持ったことはない。

ここら辺の地域の木剣造りの技術はだいぶ高いんだな。


俺が木剣を持っている様子を見るとカインは驚いた。


「カイル、誰に構えを教えてもらったんだ?形も完璧だし、持ち方も文句なしだ。」


「ええと、お父様が普段から剣を振るっている姿がかっこよかったので常日頃見ていたのですが、その影響かもしれません」


前世のことを言うわけにはいかないので、そういうことにしておいた。

構えなんてそんなちょっと見ただけで真似できるようなもんじゃないけどな。

カインはちょっと照れくさそうにしてた。案外可愛いところあるじゃん。


俺は一通りの型を教えてもらった。

いろんな流派のベースとなってくる基礎の部分は日本の剣道とさほど変わりはなく、型は難なく覚えられた。

しかし、父の説明で不可解な点がいくつかあった。


「魔物と戦うときは、相手の間合いを注意しなきゃならない。

 相手が人の時は大体の間合いは読める。

 だけど魔物と戦う時はぱっと見でわからない時がある。

 だからそこら辺はしっかり注意しろよ。」


とか


「相手が魔法使いの時はとにかく距離を詰めることを意識するんだ。

 距離を詰めたら何もできなくなる魔法使いは多い。

 だが、相手が複数人の時は攻めるタイミングに気をつけるんだぞ」


などなど、少し意味のわからないことを言う。

でも、型は綺麗だと褒められるし、才能があると言われた。

剣道をやっててよかったなと改めて思った。


俺とカインが庭で剣術をしていると、エリスがやってきた。


「ちょっと、あなた!剣術だけじゃなくて、ちゃんと魔法も教えるって約束だったわよね?!」


「でも、カイルは剣術の方に関心があるようだぜ?それに才能だってある。」


なぜか喧嘩が始まった。俺は言っている意味がわからなかった。

魔法……あの書斎にあったやつか??


そして、数分の喧嘩の末、俺は剣術を魔法の稽古を毎日交互に受けることになった。


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