暑さで
何を思っていたのか、
中国製の桃缶を
買ってしまっていた。
暑さでボーッと
していたようだ。
とりあえず、
タッパに移してみる。
朝はヨーグルトと
桃缶かバナナを
食べることが多い。
中国製の桃缶は、
ゴロンと出てきた。
日本製だとドロリか、
ニュルリか、滑らか。
言葉がわからないが。
いつもと違う感触に、
缶を眺めていた。
そこで中国製だと
漸く気がついた次第。
失敗、しょうがない。
中国も良い製品を
作るようになったが、
桃缶はいただけない。
少しかじったものの、
ごめんと、口を拭いた。
今、日本の生鮮品が
海外で安く売られる
ようになっている。
当然、他に比べて
ずっと美味しいらしい。
そういう話を聞いて、
日本人で良かったと
思っていたりする。
野菜を育てていても、
何の関係もないのに。
オリンピックでも、
ワールドカップでも、
ノーベル賞でも、
日本人の功績に、
自分が高揚している。
やれやれ、生来の
感情はどうしようもない。
それだって自分だから、
それだって自然だから。
やはり日本はいい。
そして、桃缶を
いつ捨てようかと、
ゴミの日を考えている。
日本人なら誰だって、
あることと思いながら。
誰かにもったいないと
言われることだろう。
罰があたるかもしれない。
それでも我慢して、
食べるのは無理だった。