悪役令嬢? エリザベスの猫なで声 彼女のかわいらしい声ともふもふヘアーに、みんなメロメロになっちゃいます
わたしはわがままお嬢様。たぶんだけど、世間一般的に言われるいわゆる悪役令嬢ってやつなんじゃないかしら? よくしらないけど。
猫なで声でみんなをたぶらかし、ごちそうを用意させるの。
ふふふ、今日もわたしにたぶらかされた馬鹿がやってきた。
ちょっとわたしのもふもふヘアーを揺らすだけで、もう目がハートになってるわ。
そして――とどめの一言。
「にゃぁ」
「おお、エリザベス。今日ももふもふでかわいいね」
「にゃぁ」
「はいはい、わかってるよ。高級猫缶をあけるからね」
ふん。こんなんじゃ足りないわ。おいしいおやつもよこしなさい。
「にゃあ」
「えー、だめだよ……そんなに食べたら太っちゃうよ?」
「ゴロゴロ」
「うー、エリザベスにはかなわないなぁ。ちょっとだけだよ……」
こうしてエリザベスは今日もその小悪魔的な魅力でみんなをたぶらかし、悠々自適な生活を送るのだった。