05
更新が遅てました。
暗い部屋にて、
「セシリア様、今日はもうお休みになってはいかがですか?」
「リンネ、これは今日やらなければなりません。なので、そういうリンネこそ寝てください。9日間も寝ていないでしょう。」
「ですが、私は、あなた様と一緒にいると決めました。セシリア様。では一緒に寝るというのはどうでしょう?」
「リンネ、はぁまったく。わかりました寝ます。さあ一緒に寝ましょ。」
〜〜〜〜
「リンネ、近いです。もう少し離れてくれませんか?あ、こらっ抱きついちゃだめです。寝れなくなるでしょう。
ひゃっ、おっぱいもんじゃだめ、先っぽつねっちゃだめー」
「セシリア様、可愛いですね。もっと責めたいです。これも全部9日間もかまってくれなかったお返しですからね。」
リンネは朝にたっぷりとセシリアに怒られたのは言うまでもない。
一方、サキュバスの館では
「リンネよ、手紙を送ってくるには良いが、誰なのじゃ、セシリア様とは。まあリンネが新たに自分で決めた主ならば良い。だが、どう言うことじゃ、なぜ人族に勇者がおる?」
書斎に一人セラは一人愚痴っていた。そしてセラに近づくもう一つの影。
「ご当主様相当困っているようですね。口調が変わっていますよ。」
「す、すまない。どうやら世界は大変なことになるかもしれなくてな。そして、この世界の人族に勇者が現れた。」
その一言によって二人に怒りが湧き上がる。魔王がいるだけで、命が狙われその手先だと思われる者全てを、理不尽に殺された。
その出来事を忘れようなものかと。
「ではさっそく、禁忌結界術までもを使って隠すぞ。アルケア」
そして、館の真ん中に不自然に存在する亜空間にて、「禁忌結界術ラビリンスビジョン」を発動させた。
ラビリンスビジョンの効果とは、幻覚の迷宮を作り出し、閉じ込めると言うもの。そして、閉じ込めた者には弱体化をそして、発動者が許可した者には保護を完全なる城なのである。そして、この城の中で殺したとしても相手は死なない。なぜならば、この全ては幻覚によるものだからだ。つまり、無意識のうちに自分は弱くなったと思い続け、強烈な死をも幻想させる。
禁忌とは、人の意識していないところを操作すると言う最悪な魔法なのである。
「さすがにこれはきついですね。ご当主様」
「そうだな、アルケア。だがこれで終わりだ。」
真っ赤になった空の下で、ボロボロになった二人の姿。そしてサキュバスの館は廃墟となっており、建物は半壊し、窓もひび割れていて人一人もいない空間が出来ていた。