5:定番のあの場所へ
あーらーすじ!
防具説明終了!
アイリス様また会いましょう!
街に転移!
ー定番のあの場所へー
ー〖交易の街グリント〗へ転移しましたー
ーリスポーン地点が〖交易の街グリント〗に変更されましたー
ー『転移マーカー:交易の街グリント』が再使用可能になるまであと132時間ー
ー転移、キャラメイク、武器、防具のチュートリアル終了を確認、次のチュートリアルへ移行しますー
ーチュートリアル:冒険者ギルドで登録をしよう!を開始しますー
「おぉぉ、着いたー!んでもってめっちゃデカっ!?」
アイリス様の所から転移してまず最初に目に付いたのは転移先だった広場のど真ん中にあるバカデカい虹色のクリスタル、細かいサイズはわかんないけど確実に3mは超えてる気がする。
「んー、大きさは違うけどアレも転移マーカーなんかな?」
力を使い切り充電モードに入った『転移マーカー』と見比べながらクリスタルの周りをくるくる見て回って何かないかなと探してみた。
何もなかったー。
「見てるだけじゃ分からぬのぉ。うーん……、あ、ついでにギルドで聞けばいいか!うん、そうと決まれば早速ギルドに行かねば!」
そうして広場を飛び出してから数分して、私は見事なまでに迷子になっていた。
(ここどこぉ!?)
最初はなんかそれっぽい格好の人にさりげなくついて行けば何とかなるはずと歩き出したらそこらじゅうそれっぽい格好の人ばかりという事に気付き、その隙に最初に目をつけてた人が人混みの中に消えてしまい流れる様に我迷子。
(とりあえず激流に身を任せればなんとかなるかな?)
それからはまぁなるようになれと小説でよくある中世ヨーロッパとか言われそうなイメージの街並みの風景を観光気分で見ながら歩き続けていると運良く冒険者ギルドの看板を見つける事が出来た。
意外となんとかなるもんだね。
(お邪魔しまーす)
心の中で挨拶しながら両開きの西部劇の酒場の扉っぽい扉を開けて中に入る。
冒険者ギルドの中はまさにThe冒険者ギルドって感じの内装で酒場ゾーンに多分冒険者な人もそれなりの人数がいた。
それに種族もパッと見ただけでも5種族以上いてめっちゃテンション上がった!
「すみませーん、登録?っての出来ますか?」
でも、それはそれとしてやる事はしっかりやるよ!
という事で空いていた受付の所に行くと『ミレイナ Lv.78』と頭上に表示された茶髪の受付嬢さんがいた。
ちなみに名前とLvはプレイヤー・NPC問わず表示される仕様みたい、おかげでプレイヤーとNPCの区別がつかないけど。
そういえばアイリス様には表示無かったけど隠蔽装備でもあるのかな?
「いらっしゃい、冒険者登録かな?」
「うん!お願いします」
「じゃあ、ここの手のマークの部分に触ってくれる?」
「はーい」
言われた通りに受付嬢さんがカウンター裏から取り出した手型マークの入ったプレートに触れた。
すると手のマークの部分が光って視界端に表示されてたMPゲージがいきなり半分まで減った。
「っ!?」
「はい、これで終わり。それじゃちょっとだけ待っててね?」
「あ、うん」
(あのプレートはMPを吸って登録する道具だったのかな?もし相手のMP半分を確定で吸うって道具ならMP高い相手に使えばいきなりMP半分にして魔法とか制限するっていう道具に早変わり?)
そんな事を考えながら受付嬢さんを待ってると奥から受付嬢さんが戻ってきた。
「お待たせ、これがあなたのギルドカードよ」
そう言って手渡されたのは木製のカードで種族、ランク、次のランクまでに必要な依頼の種類と達成数が書いてあって名前の所だけ空欄になっていた。
「それじゃあまずここにお名前を書いてくれるかな?」
受付嬢さんにペンを渡され、また入力画面が出てくるのかな?と思ったら出てこなかった。
仕方ないから直書きで名前を書いたけど木目でがたつく〜。
「これでいい?」
「大丈夫よ。それじゃあ冒険者について説明するわね」
なんとかキレイに書き終わり、ペンを返してギルドカードを見せるとそれを確認した受付嬢さんからOKが出て、そのまま続けて冒険者の説明が始まった。
「まず第1に、種族や身分、血筋がどれだけすごくても冒険者は平等に扱われます。
簡単に言うと、冒険者の中にオレはすごく偉いんだぞ〜!っていばる人がいてもコハクちゃんや他の冒険者は気にしないで大丈夫って事。
第2にランク。様々な依頼を受け、達成する事で冒険者としてのランクを上げることが出来ます。
ランクはウッド、ストーン、アイアン、メタル、ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナ、ミスリル、アダマンタイト、オリハルコンの順に上がっていき、アイアン、メタルランクになれれば1人前の冒険者として扱われます。
つまりいっぱい頑張ってランクを上げて1人前になりましょう!って事。
第3に依頼。依頼掲示板に張り出された依頼の中から自分のランク、強さに見合った依頼を受ける事が出来ます。ただしそれまでの依頼状況やLv不足など問題があると判断された場合は依頼を受ける事が出来ません。
だからコハクちゃんも無理せず自分に出来そうな依頼を選ぶ事、いいね?
そして最後に、冒険者たるもの必ず生きて帰ってくる事。
依頼達成よりもまず生きる事を大事に、成功しても死んだら意味は無いんだからね?
では、以上持ちまして冒険者の説明を終了とします。
何か質問はあるかな?」
「ん、ないよー」
ーチュートリアル:冒険者ギルドで登録をしよう!を終了しましたー
ーラストチュートリアル:依頼を達成しよう!を開始しますー
そして受付嬢さんの説明が終わると登録のチュートリアルが終了して最後のチュートリアルが始まった。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
ヾ(*´∀`*)ノ
ナーロッパって誰が言い出したんだろうね?
( ˙꒳˙ᐢ )ウィッ