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3:ステータスと武具

前回のあらすじ

お薬盛られた

改造された



ーステータスと武具ー



「おはようコハク、身体の調子はどうですか」


私がキャラメイクを終えて目を覚まして起き上がると私が起きた事に気づいたアイリス様が話しかけてきた。

どうやら私は手術台に寝かせられてたみたいで場所もアイリス様のお部屋からロボットアーム満載の手術室みたいな場所になってアイリス様もドレス姿から全身血まみれの手術服に変わっていた。


ていうかキャラメイクとはいえそんなになるような改造されたの私!?


「あ、えっと、うん、調子は、大丈夫だよ?」


「それは良かったです。ではこちらが現在のコハクの身体の仕様書です。確認したら決して無くさないように保管してください、無くすと大変な事になりますから」


「あ、はい」


正直もうお薬盛られたとかそんな事どうでも良くなるくらい動揺しつつも返事をし、アイリス様に手渡された自分の仕様書を確認する。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ーName:コハクー

ーLv.1ー

ー種族:機人族(機皇人)ー

ーステータスー

HP:200

MP:140


STR:230

VIT:140

INT:170

MND:50

DEX:150

AGI:50


ー種族スキルー

全自動修復(フルオートリペア)

暗視

熱源感知

瞬間換装

水属性耐性(極小)

雷属性強化(大)

被雷属性ダメージ増加(大)


ースキルー

従魔術Lv.1

雷魔法Lv.1

回復魔法Lv.1

付与魔法Lv.1

鞭術Lv.1


ー称号ー

貴き血を持つ者



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



仕様書には私の容姿、ステータス、スキルが書いてあって、他にも種族スキルや称号っていうキャラメイクの時には無かった項目も書いてあった。

そして仕様書を読み終わるとシステムメッセージでーー


ーこのキャラクターでキャラメイクを終了しますか?ー

ーYES/Noー


ーーと出てきたから私はYESを選択した。

すると更にーー


ーアイテム『コハクの仕様書』をアイテムリスト『貴重品』に収納しましたー

ーアイテムリスト『貴重品』内のアイテムは別のアイテムリストに移動させない限り失われる事はありませんー

ー無くしたくない物はアイテムリスト『貴重品』に入れておきましょうー


ーーというメッセージが表示されて私の仕様書は手の中から消えてアイテムボックスに収納されたみたい。



「コハク、確認は出来ましたか?スキル等もコハクに合いそうなものを選んだつもりですが何か質問はありますか?」


「あ、じゃあ、種族スキルってなに?」


「種族スキルですね。種族スキルとは文字通りその種族のみが扱えるスキルです。中でも有名なのは人族の〖団結〗、森人族の〖魔力充填(マナチャージ)〗、土人族の〖魔導鍛治〗、獣人族の〖獣化〗、竜人族の〖竜の息吹(ドラゴンブレス)〗、そして私達機人族の〖自動修復〗などですね」


「結構種族多いんだね〜。ふむふむ」


「他に質問はありますか?」


「じゃあ称号って何か効果とかあるの?」


「有るものには有りますね。ただどのような効果があるのかはそれを持つ本人しかまず分からないでしょう」


「なるほどなるほど。うん、ありがとうアイリス様!もう大丈夫だよ!」


「そうですか。では後はコハクの武具を見繕うだけですね。ついてきてください」


「はーい」




そして所変わって訓練所、そこには沢山の武器や防具と訓練の的用のカカシ達が並んでいた。


「まず武器についてですが、私がコハクに〖鞭術〗を付けたとはいえアレはコハクが鞭をすぐに扱えるようになるという物ではありません。

なのである程度扱えるようになるまで練習をしてみましょう。他にも気になる武器があれば手に取って試してみても構いませんよ」



そんな訳で並べられてた武器の中から鞭を探してみると紐が長いタイプのと競馬とかで馬のお尻を叩く短いタイプの2種類があった。

そして私のイメージ的には紐が長いタイプの方がイメージに合うからまずはそっちから試してみる事にした。


ちなみに私が〖鞭術〗を選んだ理由は最近読んだ小説の主人公テイマーが鞭を使ってたからである。

私が鞭でビシィッ!っと敵の動きを止めてその隙にテイムモンスターの攻撃がドーンッ!て感じでやるの楽しそうだし!


「えい!てりゃ!ほゃ!」


ピシッ、ペシッ、パシンッ。


縦、横、縦と連続で鞭を振るい木のカカシをピシペシと叩いていく。頭の中のイメージ通りになるよう鞭を降り、ちょっとずつ修正を加えていくとだんだんと鞭の音が良くなってきた。

そして40回目を超えた辺りで遂にパァン!というイメージ通りの音が鳴りカカシの腕に少しだけ亀裂が走った。


「おぉ!これは結構いい感じじゃない?!ねぇ、見て見てアイリス様!ほらあれっ!」


「えぇ、ちゃんと見てましたよコハク。ですが鞭を持ったままはしゃぐのは止めましょうね、危ないですから」


「あ、はい、ごめんなさい…」


「以後気をつけてくださいね。さて、せっかくですから先達として1つお手本を見せてあげましょう。

コハク、危ないですから私の後ろまで下がっていてください」


「はーい」


(手本って何するんだろう?)と思いながらもコハクが言われた通りに下がるとそれを確認したアイリスは鉄鎧のカカシに対して3M〜4M程の位置に立ってから慣らしとして軽く鞭を振った。


「ではコハク、しっかりと見ていてください」


そう言ってアイリスは鞭を最初はコハクにも見える速度で大きく横薙ぎに振り、カカシの腕に当たった瞬間にパァン!と大きな音を立ててその腕をひしゃげさせた。


更に加えて縦、横、斜めと連続で鞭が振るわれ、その度に速度が上がり大きな破裂音が鳴りカカシの着ている鉄鎧が歪みひしゃげていく。


そして最後にカカシの首に鞭が絡みつくと同時に強く引かれ、ミシィッ!バキッ!っという木の折れる音がしてコハクの足下までコロコロとひび割れたカカシの頭が転がってきた。



「と、まぁこのような感じになります。とはいえ今回はカカシという動かない的でしたのでスキル無しでもこの程度なら、というところですね」


「お、おぉぉぅ……」


「もちろんコハクも鍛えればこのくらいは出来るようになりますよ」


手本を終え、鞭を手ににっこり笑うアイリス様と予想以上に滅多打ちにされたカカシを見て、若干引きつつも将来的には私も鞭で首をもげる様になるのかーと思った。


その後、アイリス様に上手な鞭の振り方や他の武器の使い方を手取り足取りで一通り教えてもらい、最初の武器として『初心者の鞭』を貰った。


アイテム:『初心者の鞭』

STR+1 DEX+5

耐久値:無限


初心者の、と言うだけあって攻撃力はちょっとしかないけど耐久値は無限だからこういうのは上手く使えばテンプレ的にはめっちゃ強くなる可能性があるんだよね!むふふ〜♪




「さて、あとは防具だけですね。コハクはどのような防具がいいかなど希望はありますか?無ければまた私がコハクに合いそうな物を選びますが」


「んー、とりあえず防具ってどんなのがあるの?」


「そうですね、まず基本的な物として盾や鎧といった直接的な防御力に反映される物。直接的な防御力こそ無いものも特殊能力を付与して属性攻撃など特定の攻撃に対して強い防御効果を持つ物。そして我が肉体こそが最高の武器であり防具だ、という方向けに自身のステータスを上昇させる物があります」


「最後のはなんか違くない?」


「趣味趣向は人それぞれ、という事ですよコハク」


「なるほどー?ちなみにアイリス様のおすすめは?」


「私のおすすめですか?そうですね…、コハクに合わせるとするならやはり雷属性耐性の防具でしょう。コハクには種族的に元々防御力がありますし、相手が弱点の雷属性を使ってきた時に受けるダメージを減らす事が出来ますからね」


「じゃあそれでお願いします!」


「良いのですか?」


「うん!それにアイリス様が選んでくれたのなら間違いは無さそうだし!まぁ、なんとなくそんな気がするだけだけど」


「ふふっ、コハクは嬉しい事を言ってくれますね。

それではコハクの防具を取ってきますので少しの間ここで待っていてください」


「はーい、いってらっしゃーい」




〜少女お留守番中〜




「コハク、今戻りました」


「あ、おかえりなさいアイリス様」


お留守番の暇つぶしにカカシを鞭で叩いて練習していると結構すぐにアイリス様が帰ってきた。

私は鞭をクルクルまとめてから近寄るとアイリス様の手には20cmくらいの鎖の付いた黒い輪っかがあった。


「これが防具?」


「えぇそうですよ。名を『帯雷(たいらい)()()()()()』といって雷属性ダメージを30%もカットしてくれるというとても優秀な防具です」


説明と共に防具を見せてもらうと、ソレはチョーカーというには少し分厚く硬質で、垂れ下がった鎖と合わせるとまるで囚人が着ける首輪のようにコハクには思えた。


(30%カットは大きいなぁ、見た目はすごくアレなんだけどそういうキャラがいない訳でもないし……)


「更にーー」


「えっと…、アイリス様、これってどう見ても首輪、だよね…?」


「コハク、これは、()()()()()、です、間違えないでくださいね。それにコハクの為に選んだのですからもちろん着けますよね?」


「あ、うん、でも、その、ちょっと見た目が……」


「安心してください。コハクには絶対似合いますから」


(あ、これ拒否権無いやつー)


せっかく用意してもらった物にケチを付けるようでかなり気まずい気持ちになりながらも思い切って聞いてみるとアイリス様に笑顔(圧)で断言され、私は首輪もとい『帯雷のチョーカー』を自ら装備したのだった。


あと意外と着け心地は良かった。



次回でやっと最初の街にたどり着ける!(予定)



ここまで読んでいただきありがとうございました!

( ˙꒳˙ᐢ )ウィッ

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