0:プロローグ
VR2作目です( ˙꒳˙ᐢ )ウィッ
投げっぱなしジャーマンにならないように頑張る所存でありまする
ープロローグー
「明日から連休だからって気を抜き過ぎないよう節度ある生活を心掛けるように、以上!」
「起立、気をつけ、礼」
「「「ありがとうございました」」」
先生のありがたいお話と共にHRも終わり、「連休はどこに遊びに行こうか」なんてクラスメイト達が話し合う声を片耳に聞きながら私はいそいそと荷物を片付け席を立った。
「そんなに急いでどうしたの」
そしていざ帰ろう!というタイミングで後ろから話しかけられた。
その声に振り返ると私を見下ろす女の子、このクラスで初めてのお友達の舞がいた。
「あ、舞!今日から私も出来るよ!にひひー」
「お!という事は?」
「無事VRデバイスが届きましたー!」
「おー!ぱちぱちぱち」
「苦節2ヶ月間、私は待った。ゲーム発売と共に本体需要が馬鹿みたいに高まり転売ヤー共が高価売りする中私は真面目に本体購入抽選に応募し奇跡的に1発当選するも本体生産が追いつかずもうしばらくお待ちくださいな日々を!
それが今日やっと届いたんだよ!」
「うんうん、私は早めに買っておけって言ったのに面倒くさがって買いに行かなかったせいで無駄に待つことになったんだよね!」
「ぐはぁ!?そ…それは言わないお約束…だよ…ガクッ……」
的確に私のウィークポイントを突いてきた舞の言葉に少しオーバー気味にリアクションすると呆れたような視線を向けられた。
「はいはい、それで凛はどうする予定なの?」
「予定とは…?」
「ゲームでどういうプレイをするかよ。どうせ連休中はずっとやるんでしょ?」
「もちろん…! フッフッフ……、聞いて驚くなかれ、私はテンプレ最強系テイマーになるのだー!」
「テンプレ最強系テイマー?」
「ほら、最近のネット小説とかでも最弱スライムが捕食しまくって最強になったりテイマーが最弱職扱いされてるのに主人公の性能で最強職になったりするアレだよ!
そして私もそれにあやかって最強のテイマーになる!」
「そんなに上手くいくかしら?」
「大丈夫!たぶん!きっと!成せばなる成さねば成らぬ何事も!」
「はいはい、そうね」
「と、いう訳で、私は最強のテイマーになってすぐに舞に追いついちゃうんだからね!」
「えぇ、でも早くしないとどんどん差が開くわよ?ちなみに私は今Lv36だから」
「最強の私ならモーマンタイ!その首洗って待っているがよい!ではサラダバー!」
「気をつけて帰るのよ?」
「うん!またね舞!」