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お弁当のお魚醤油

作者: しいたけ

 からあげ、きんぴらごぼう、たまごやき。


 ポテトサラダ、白身魚のフライ、おつけもの。


 白いご飯の隣に置かれた小さな透明なお魚さん。中には黒いしょうゆが入っていました。


 からあげに少しだけ、きんぴらごぼうにはいらない。たまごやきにも少しだけ。


 ポテトサラダにはいらない。白身魚のフライにはポタポタと。おつけものはこれ以上しょっぱくなっちゃ嫌。


 それでもまだまだお魚さんにはしょうゆが入っている。


 隣のお友達のもたくさん残ってる。


 このまま捨てちゃうのは、もったいない。


「お母さん、あげる!」


 お父さんのめだまやき、お爺ちゃんのなっとう。お魚さんがみるみるへって、あっという間に空っぽになりました。


 それからずっと、私の机の中には、とうめいなお魚さんが楽しそうに泳いでいます。


挿絵(By みてみん)

 Special Thanks 秋の桜子さん

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― 新着の感想 ―
[良い点] 企画から参りました! なんというメルヘン! 可愛らしいステキなお話ですね。 一つのお醤油入れが、こんなに活躍するなんて!
[一言] 企画から参りました。 主人公の気持ち、とてもよくわかります。 私の冷蔵庫にも何匹か、透明なお魚さんがいます。 最近は袋入りのお醤油の方が多くて、ちょっと寂しいです。 美味しそうなお弁当の…
[良い点] お弁当の海を泳ぐお魚さんが想像できました。 これが入っていると嬉しかったのを思い出しました。今は売っている所はあまり見ませんが。 ふざけて舌に付けたりした子供でした。これは「あるある」です…
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