4話 機械都市マバリアsideトレジャーハンター
トレジャーハンター視点のマバリアです。
さて、機械都市マバリアにやってきた。
私たち一行は、馬車からおり帽子屋と後で会うという約束をした。
「消耗品を買いに行くぞ」
「わかった」
携帯食料と情報、武器も服もはやく買ってやらないとみすぼらしくてかなり注目を浴びている。
「あそこの店に入るぞ」
そこは、ヴェンリン工房と書いてあった。
「いらっしゃい」
店主はごつくいかにも頑固者のような容姿だった。だが一つだけおかしな点がある。
帽子だ。
かなり奇妙な帽子を被っている。
「その帽子はなんだ?」
つい聞いてしまった。
「お、お客さんいいところに目をつけたねぇこいつは王都で有名な帽子屋で買ったんだよ!かっこいいだろ?」
正直まったく似合っていない。
上半身ムキムキの体にタンクトップ。
ちんまりとした羽付き帽子。
これが奇っ怪と言わずなんというのか...
「あ...あぁ、似合っているよ」
苦笑いになってしまった。
「ありがとさん!で、なんの誤用だい?」
「武器と服を買いたい」
「そうか!んじゃ武器はここで買っていきな。服は隣にいけすかねぇやつがやってるがあいつの腕は確かだからなそこで買うといい」
「消耗品類も買いたいんだがいい店はないか?」
「ああ、それならここから大通りにでてまっすぐ言ったとこにアルゼの道具屋ってとこがある、そこがおすすめだ」
私の武器の新調をした後
「すまないありがとう、それじゃあ、この子に合うような武器をくれ」
「お、坊主のか!ふむ...」
「なにか得意な武器はあるのか?」
「うーん、鍬かな?」
「「それは武器じゃねぇよ(ないよ)!!」」
「え?そうなのか?それじゃあ特にないかな」
「はぁ...そうか、それじゃあ短剣なんでどうだ?扱いやすいし汎用性も高い」
「そうだなそれとメインの武器もあった方がいい。軽くて扱いやすいものはないかな?」
「んじゃこれなんてどうかな?」
店主が差し出してきたものは独特な雰囲気があった。
「なんだこれは?禍々しい装飾だな、それにデカい」
「こいつは遺跡から発見されたもんでな、なんでも持つものによって重さが変わる大剣らしい、坊主持ってみろ」
アレンは身の丈より大きいサイズの大剣を軽々と持ち上げた。
「こいつはおったまげた...ここまですんなりともちあげたやつはいねぇぞ...」
なんでも重さが変わるのは重くなる一方だったらしい。
「よし!そいつはやろう!」
「いや、金は払うよ」
「いや、いいこいつは持てるやつが持っておいた方がいいからな!」
「だが...」
「いいっていってんだろ!俺は1度言ったことは曲げねぇんだ!」
「あぁわかったそれじゃあ短剣の方を少しいいものにしてくれ」
「おう、わかった」
「良かったなアレン」
「なんかこれそれだけじゃない気がする」
?
「いやなんでもないよ」
「そうか」
奥から店長がでてきた。
「こいつなんてどうよ!!」
やけにテンションが高いな...オマケに品物まで装飾に凝ってるときたまったく...
「そいつは俺の自信作だぜ!」
「なんデリルだ?」
「4千デリルでいいぞ」
「安すぎやしないか?」
「割引だ割引。持ってけ」
「すまんな」
「いやいいんだこいつを帰るやつが居なくてな正直邪魔だったんだ」
「そうなのか」
「ありがとう」
アレンがお礼を言った。
「ありがとう」
続いて私だ。
「いんや、こっちこそありがとな!」
そして店主。
「また、来てくれよー」
お買い物が安すぎる気がしますw
コメント等々待ってます!!