2話 帽子屋王都を出る
今回はバゼルのお買い物編です。
実はトレジャーハンターと会うところまで書こうとしたんですが長すぎたので二つに分けます。
私は王都から出発する準備を進めた。
まずは、家を売り馬車を買わなければ!
そして私はバックス商店へと向かった。
「いらっしゃいませ。どうぞごゆっくり。」
「家を売って、馬と馬車が欲しいのだが良いものはないか?」
「少々お待ち下さい」
ここ、バックス商店は私が若い頃働いていた場所だ。信頼出来る。
そして、商店の奥の部屋へ案内された...
「お、バゼルじゃないか!」
こいつはここの商店の商店長のクリフォードだ。
「あぁ久しぶりだな」
「戻ってきてくれる気になったのか?」
「いや帰ってくるつもりはな...」
「そうかそうか!こりゃすまんな!ハハハ」
言葉を遮るなよ...まぁいい、ここには馬車を買いに来たのだ。さっさと進めよう。
「家を売って馬と馬車を買いに来たんだ」
「そうかあの家なら......ざっと見て200万デリルだな、ほんとに売っていいのか?」
10デリルは銅貨1枚、100で銀貨1枚、1万で金貨1枚だ。ちなみに10万で金板1枚、100万で聖金貨だ
「あぁ構わない」
戻ってこれるかも怪しいからな。
「じゃあその値段の半分くらいの馬車でいいか?」
「いや馬をきちんとしてくれれば馬車はボロくて構わない私が乗るだけだからな」
「あぁ、わかった」
「家は後で査定に向かわせる」
「よろしく頼む」
「とりあえず見積もりとしての200万デリルだからな、その値段じゃないからって怒るなよ?」
「そこまで狭量な男に見えるか?」
「お前一時期客に向かってなん...」
「言うな。」
そこ過去は振り返りたくない。
「おっとすまんすまん、なんでもないよ」
「んじゃとりあえず、馬車を引ける優秀な馬はこいつらだな、あと馬車はこんな感じだ好きに選んでくれ」
ふむ、かなり精度の高い絵だなかなりの腕の者を雇ったのだな。さて、どの馬にしようか...走るのが早い馬、体格の良い馬、どんな悪路も走り抜く強靱な足を持った馬...正直どれも良いだが速度を考えると1番足の早い馬がいいだろう。
「そうだな1番足の早く安定した走りのできる馬をたのむよ」
「ふむ、わかった...着いてきてくれ」
そう言って私は馬小屋まで連れていかれた。
「この馬なんでどうだ?いい足になる」
「ほかはどうだい?」
「あとは速さは少し劣るが安定した走りができる馬しかいないだろうな」
「そうか、ではあの馬はどうかな?」
私が刺した馬はとても身軽そうに走っている馬だった。
「そいつはまだ生まれてから少ししか経っていない、教育がきちんとしてない馬は売りに出せないんだ」
「そう言わずに、私と君の仲じゃないか」
「チッしょうがねぇなぁ!んじゃ20万で売ってやるその代わり暴れて怪我しても商店は責任を負わない、これでいいか?」
「ありがとう」
私は金板を差し出した。
「手間賃だ、受け取ってくれ」
「おいおい、俺達の仲なんだろ?そんなもんはいらねぇよ」
「そうか、今回はありがとうな」
「なに!どうって事ねぇよ!」
さらに非常食や衣服をトランクに詰め馬車に詰める様頼んだ。
「ありがとうございましたー」
これで準備は万端だ。
さぁ出発だ!
お金は仮想のものです。ご注意ください。現実には無いです。
お金( ゜д゜)ホスィ