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2−2


 私の解答用紙かどうか……?

 そんなの、当然私のに決まっているじゃないか。

 では、何故メリーは突然そんなことを言い出したのか……。


「ねえ、アイリス。あなた気づかないの?だってこれ、昨日寮に帰るときに話してた問題じゃない。お互いに解答を確認しあって…なんで間違ってるの…?」


 そう言ってメリーが指したのは問12だ。

 そこの問題は確かに私がメリーに教えてもらって、でも正直あんまし自信がなくて…。

 それでメリーに答えを確認したんだよね…メリーの得意な問題だったから。


 メリーの指が指している問12を私も確認すると、おかしい間違っている。

 いや、そうじゃなくて、おかしいのは私は確かにこの問題は1番を選んだはずだ。

 でも解答用紙には3番が選ばれている。


 う〜ん、言われてみればわかるけどそれって私の記憶間違いとかじゃないの?

 試験のときに緊張して、実際は別の選んでました〜とか、あるじゃん?

 と、いうのをメリーに言ってみると、


「アイリス緊張とかするの?」


 って真顔で返された。


 それにしても……確かに私が記憶している解答と全然違う部分が多い…。

 テストは基本選択式だから筆記の違いは無いんだけど…。


 それに、難しいとは思ったけど手応え的には半分はいったはずだったのに…。

 いや、今はいいや。

 テストのとき、選択した解答を問題用紙に書くものだけど、問題用紙は回収されているため確認は出来ないから絶対に私のではないと言い切れない。


 でも、メリーの言うとおり私の解答用紙では無いという可能性が高くなってきた。


 そしたらここで一つ問題が出てくる。

 仮にだよ、仮に……これが私のじゃないなら誰の?

 私点数見ちゃったし……4点……。


 これ、本当に解答した人見られたくないんじゃないかなぁ……。

 とりあえず、誰のか探すべきなのか…それとも先生に言うべきか……でも証拠ないしな…。

 証拠がない状態でそんなこと言ったって、退学が嫌だから言い出したんだって思われる可能性があるから言い辛いし…。


「メリー、私出席番号間違ってないよね……?これ、本当に私の出席番号が書いてあるよね……??」


 テストは名前を書かない。

 代わりに出席番号でテストを管理している……みたいだ。

 そのため、解答用紙の上の方に番号を書く部分がある。

 そこをメリーにもわかるよう指で指しながら聞いてみる。


「……アイリス何番…?」


「23番です…えっ、そうだよね?私5番だよね……??」


「なんでそこで不安になるのよ…。席は番号順で、アイリスがあそこだから……うん、あってるんじゃない?」


 メリーは呆れながらもしっかりと答えてくれた。

 とりあえず、私の出席番号はあっているようで一安心だ。

 う〜ん……このまま考えてても、絶対に私のじゃないっていう証拠がないからこれ以上は何も出来ないな…。


 …仮に、私の出席番号じゃなかったら本来の持ち主が気づくと思うしここは全体の結果が出るまで待つか。


 と、言うことでこの話は終了にして、みんなが集まっているところに戻ろう。

 一応今は授業中だ……先生はいないけど。

 てゆうか、なんで先生まだ来てないの?もう来ててもおかしくないよね…遅くない?


 メリーとそっとみんなの輪の中に戻ろうと、後ろを振り返えろうとしたときだった。


 あれ、私何か忘れてない……?


 はっとその『何か』を思い出し、後ろを振り返る。

 そう、『何か』とは………。


「話は終わったの?」


 私が振り返った先には、ニッコリと音が付きそうなぐらいキラキラとした笑顔を浮かべた殿下がいた。

 もうすっかり忘れてて、油断してた。

 てか、いつから後ろにいたのかな…話聞かれてた……?


「それで、何を話してたのか聞いて大丈夫かな?」


 殿下の笑顔をよ〜く見ると……なんとも圧がすごく感じられる笑顔だった。

 ……これからは、この顔をした殿下のことはブラック殿下と呼ぼう。


「さっき、テストがどうのって言ってたけど……言えないことなかな?」


 笑みがどんどん深くなっていく……。


「レオ、そこまでにしときなよ…そんな圧かけても流石にあの内容は言えないでしょ」


 殿下の圧に限界を感じていると、殿下の後ろから助けの声が届いた。

 殿下の影からでて、その声の元の人物を確認すると、そこに立ってたのはテスト前、私が令嬢たちに絡まれているときに助けて(?)くれた『ルイス』という人物だった。

とゆうか、その感じだと話を聞いていたな?


 諦めて話さなければいけないらしい…。


「実はですね、先ほど職員室に呼ばれた理由について話していまして…」


「うん、それで?」


 殿下、ブラック殿下はしまってください。


「はい、それで…言いにくいのですが…私の結果があまりにも悪すぎて、入学して間もないのですが退学の危機と言いますか…」


 そう、あまり人には言いづらい内容だ。

 だがしかし、ここまではっきり言えばさすがの殿下も気を遣ってグイグイとこれ以上聞いてくることはないだろう。


「悪いって…何点?」


 聞いてきた!?

 そこはもっと気を遣うべきなんじゃないんですか、ブラック殿下!


「……4点」

「え?」


 私が悶々としていると私でもなく、メリーでもない誰かが代わりに答えた。

 ここにいる私、メリー、殿下以外なんて一人しかいない。ルイスだ。

 いや、なんで知ってるの…?


 私が固まって動けないでいる間にその謎はすぐに解けることになった。


「テストを受ける前、俺も職員室…正しくは学園長室に行ったんだ」

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