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作者: Toshi


私は長い夢を見ていました。それはとても幸せな夢ですが、時には現実の世界まで侵食し、破壊し、私の心を引き裂きます。あなたは夢を見ますか?それが幸せな夢であったとしても覚めてしまえば同じ事で全てが無。私はもう恋はしません。人の心とは複雑なもので、その人の心を理解しようなど到底無理な話で、なんとなくこうかなと思ったものはことごとく外れています。私に恋や愛などは無縁なものでした。


私の恋はいつも破壊的です。自己犠牲の先にあるものはいつも不確かで殆どが上手くいかない。とくに女性というのは嫌というのを良いと言いながら良いものを嫌と言います。ときには相手にジェラシーを感じさせる為わざと意地悪な行動をとってみせたりして楽しみます。私はその全てを許容する事が出来ず空回りして終わってない恋を終わらせてしまいます。


愛はありません。それはただの言葉で全ての夫婦がいつも相手を憎んでいます。愛はなんだという問いはきっと何万年何億年と議論がされており、その答えは結局そのそれぞれが考えた物であると思う。つまり愛に定義は無い。つまり愛は無い。


恋は自分の中には確かにあります。そのときに確かに感じています。ただそれは酷く独りよがりなもので他人の意思とはまったく関係がないものです。自己中心的な考えが強い私はよく恋をします。ただそれは本当に独りよがりなマスターベーションに過ぎず、かといって相手を思いやろうとすればするほど空回りします。恋は自分勝手に行かなければならないらしいですが相手を良く見て相手に合わせなければならないみたいで、全く意味が分かりません。


私は女性からアプローチを受けることは少なくありません。ただ私は酷く自己中心的で醜い考えを持っている為、私の好みに合わない人からどれだけ誠意を持って口説かれてもどれだけ時間やお(コスト)を使ってアプローチを受けても少しも嬉しく無い所が吐き気さえも催します。私の考えが酷く醜い事は百も承知です。そしてこれは決して自慢などではありません。


Aという人が居ました。彼女はいつでも明るく、でもその反面でどこか闇を抱えてるような雰囲気を持つ女性でした。その女性の声はまるでアニメーションの女性のように綺麗で人を癒す力を持っていて、顔はその年齢には合わない可愛らしい美貌を持っていました。彼女と接している内に私は恋に落ちました。ですがその女性には相手があり、ですがうまくいっていないのも知っていました。私は上手くすれば私のものになるのではと様々な形でアプローチしました。ですがいい雰囲気になったところで私はメールにて大変なミスを犯してしまい二度と戻らぬ関係性となりました。今思えば彼女にとってもこのような自己中心的な男と付き合う等という間違いを犯さなくてよかったと心から思っています。


Tという女性が居ました。彼女は温かい地域に生まれて温厚な性格。人々を癒す笑顔ととても私の好みに合う顔を持っていました。彼女は初めて見た時から恋に落ちました。何度か複数人と出かけることも増え2人で食事に行く事もありました。ですが、彼女にとって私はよくしてくれる先輩以上の存在になることはなく、友達にすらなれたからは分かりません。そしてその彼女にも相手がいた為、初めから叶わぬ恋である事は知っていました。私は恋を早々に諦めてしまいました。これも自己中心的な考えからでた答えでしょう。


Sという女性がいました。彼女も温かい地域に生まれてほんわかとした雰囲気と甘え上手な性格に私はすっぽりと恋をしていました。彼女は小悪魔のような性格の一面があり、嫉妬させられることや他の誰かと私を競わせるような事をありました。ある日2人は映画館に当時流行の映画を観に行きました。彼女は否定的な意見ばかり言いデートとは言えるものではなかったかもしれません。私も相手に気を使っているフリをしてなかなか話を盛り上げる事が出来ませんでした。そしてまた、何もしないまま月日は流れ上手く行く事はありません。


Kという女性がいました。彼女は私よりも年上で海外の彼氏がいる大人びた人で、その容姿人を思いやる心、その全てに恋をしました。何度か複数での食事を重ねましたが彼氏とうまく行っていないと言いながら他の誰かを探している雰囲気もありません。どこまで行っても自己中心的な私はそれ以上踏み出す事が出来ず彼女は、私の友人の元へといってしまいました。


その友人の事を私は家族より信頼し、何も隠し事すらした事が無いほどでした。それほどだけに私はショックを隠しきれず、誰も信頼できなくなりました。誰も信用できなくなりました。恋をしないというよりもそういった気持ちや信頼の気持ちが欠如してしまったようです。


私には好きな場所があります。夜になると遠くで車の音が聞こえる程度。川のせせらぎが風の強さにより異なりその日その日で違う表情を見せます。


私は酷く弱い人間だという事を再認識させられ酷く悲しい気持ちになります。

自己中心的で独裁的で相手を思いやるのではなく自分にどうやったら惚れさせらるか等考えているうちは私は一生恋など出来ないと悟りました。


私の好きな漫画に強い人はいない。、あるのは強くあろうとする人。その人のみと、あります。私は必死に強くなりたいと努力しています。


私の努力が報われる事は無くただただ闇の中に葬り去られていきます。私の涙は無駄に流れていきます。何のために生きているのか、仕事を必死にこなし面白くも無い飲み会をさぞ楽しそうに演じ、気の合わない友人に話を合わせながら相槌を打ち、そんな生活がこの後もずっと続いていくのかと思うと吐き気がして、笑いが出て、また涙が溢れ出します。


ですが、私はたった一つのシンプルな言葉を信じて毎日を生きています。


意味のない事はこの世に無い。全てに意味があり今後の人生に必ず繋がると。


この世界に愛はありません。


いずれその答えを必ず自分なりに見つけ出してみせます。


恋はしません。本当の愛を見つける限り。




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