表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/5

ありふれた職業の中で法治者を選んだ璃遊。

ソールの街。

中心地街に存在するのがギルド、“レイブルード”。

そして、その隣に存在するのがこの街で唯一の魔界図書館、“グリモア大図書”。


そこには、魔界の長い歴史が書かれている蔵書やら法律書が展示されているらしい。

魔物の巣窟場所ともいえる獄都にグリモアという魔導書があるのが不思議でならない。

だけど、それには理由があるとギルドの受付けのお姉さんが話してくれた。


「グリモアという魔導書は、元々、魔王様の所持している書記本がオリジナルなのでございます。それが、この魔界を作り上げてしまいまして、それこそが此処での法として築き上げたというわけです。」


気になるところはというと、魔王という存在がこの魔界の絶対なるキングであり絶対の力を持っている。

つまりは、魔界の存在自体を魔王が住みやすくなるために、生活がしやすい環境を整えるためにだろう。


「魔界、書記本、魔王…嫌な予感しかしないキーワードが、聞こえてきたのだけど。まぁ、いいや。」


複雑な心境でこの魔界を作ったのも法を設けたのも、魔界に住まえる魔物の存在が魔法を使えるようにするためだとは思っていたけどその機能は、まったくもって稼働していないと見える周囲の光景。

何故なら、中心地街の外には、人間や獣族たちとの友好関係を持たない独立国家になっているからだ。

より一層と他の都の勢力が勢い突かせないためにこの魔界と化している獄都が敵役として動いているのだろう。

それなら納得してしまうこの独立した都が可哀そうだなと璃遊は、ある提案をギルドマスターに話を向けた。


「この魔界きっての統治をしているギルドマスターさんは、魔界の決まり、決約をしている他の都との連携を組むことはないのですか?この国には、5つの都のうち4つの都の中でも敵対をしている都が2つあるとしても違うパイプを持つ都があるはずじゃないの?」


「そうですね…璃遊様。連携としては、ヴァルヘラ天都しか存在しませんね。天空の都なので我々の中でも空を飛ぶ魔物や魔族が数多に存在していたため、天都もその属種と混同されていたのもあったので滅ぼされかけたわけですが。別のパイプ…天都からの派遣されてくる上位の天使族と交換する形でですが、堕天する者たちの力をコントロールする勉強をさせるというのも我らの唯一の切り札だったので使わせてあげています。」


なるほど、天都とは、同盟という形ではなく情報共有するための外交的な手段での繋がりがあるのかと思った璃遊。

これなら、使える手段は限られているわけではないとその外交手段で天都との法治で収められるのではないかと考えてみることにした璃遊は、さっそくと言わんばかりにある紙に書き始めることにした。


【外交法権による獄都からの要請・申告書】


1、金銭面による復興支援に加担する条件。


2、人材面によるコスト条件に満たす経済状況の情報提供。


3、獄都からの外交監察官を天都に送検。


以上の外交法権による獄都からの上限をそちらへお送りします。

持ちましては、外交的処置としてとある期日に外交会議を開かせてもらいます。

期日は、下記にて。


外交会議


期日:満月の昼時


会議内容:天都と獄都に法治する権限 および 外交的同盟の談義



璃遊は、いとも簡単に商談する内容をまとめ上げるように書き終えるとギルドマスターにその書面の内容を天都の人たちでも読めれるように書き直してもらおうと思って渡した。


「なるほど、こういう手段でいくわけですか。さすが、璃遊様。これには、感服いたします。」


「わぁ、璃遊さんってすっごい人ですね!!これなら、向こうも断ろうとすればこちらの話を聞くまでは引くに引けないところまで…。」


何分、これには、もう一押しするある方法を取るわけだからしっかりと働いてもらおうと女性スタッフの方の同伴も必要だなと理解したギルドマスターと璃遊。

なので、ギルドの受付けのお姉さんへとじっと見つめる2人。


「え?なんだろう…すっごく嫌な予感が…するんですけども!?」


その予感は、的中だともと言わんばかりに無言の笑顔を見せるギルドマスター。

汗を垂らして後ずさりをするギルドの女性スタッフは、もう逃げられないのだと悟ったのか血涙するしかなくなった。


「大丈夫、怖いことは起きないから。むしろ、喜ぶとが起きるはずだよ。ギルドのお姉さん。」


「ほ、本当ですか!?本当ですよね!?わ、私、怖い映画やお化け屋敷は、すっごく苦手なんですからね!!」


ちょいと待ってくれませんかね?

お化け染みたアンデットや魔獣をそこらへんに放し飼いしている時点で怖くないんかい!?

と、璃遊は、ホラー対象の焦点がズレているギルドのお姉さんの感性が全くもって理解が出来なかった。


「とにかく、ラミュル。行ってもらうから、覚悟するんだよ。璃遊様の担当は、お前さんなんだ。」


「わ、わかりました。ギルドマスター様。行ってきます…よ。ちっ、まったく。」


「舌打ちするのが聞こえたんだけど、何か文句でもあるんかい?あぁ!?」


「ひぅっ、ご、ごめんなさいごめんなさい!!が、がんばってきます!!」


これからやっていけるんだろうか、と、不安になる璃遊であった。

だが、もしこの話を天都の人たちが承諾するかは、まだ、わからない。

敵対している都からもし、道中で襲われてもしたり、このことがほかの都に知られたりしたら。

真っ先にやられるとしたら、璃遊一人で戦うことになってしまうのではないかと不安に考えてしまう。


「怖いままじゃ前には進めない…やるしかない、この国を法で戦えるのは、私だけしか居ないんだ。」


「うぁー、めんどくっさいなー。やだなー、行きたくないなぁー。」


(り、璃遊様。璃遊様があぁ言っているんだ、私も、死ぬ気で頑張らないと。)


………。

この人、建前と本音が逆になってるの知っててやるんじゃなかろうか?と、思うギルドマスターと璃遊。

本当にこの先、ラミュルさんと仲良くできるのだろうかと思う璃遊であった。

ミステリー?

伏線?

どれも法律では必要なパワーワードだけども、やるわけない!!

だってさー。

一応は、バトルもしたり法で解決もしたり頭を使って頭脳戦ってのもやるわけですよ?

そして、異国の危機的な世界観を見せるっていうのもあるわけだから、出来るわけないよ!?

何を言ってんの?

馬鹿じゃないの?


と、作者の心の中にいる理性と戦いながらこの作品を書いている今日この頃。

皆様も小説のストーリー構成には、限られたキーワードの中で組み合わせを間違えると変なストーリーとなってしまうので気を付けないと理解しにくいことになってしまうよ。

参考程度に理解してくれたらうれしい作者です。


それでは、次回の作品もお楽しみにして下さい。

失礼します。


追記 あとがきを書かない場合もあります、以後、書くことがないかもしれませんのであしからず。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ