神聖天法の番人
ギルドの女性スタッフの案内で中心部の出店を眺めていくことになった。
その間にギルドの女性スタッフとある話をしていた神鳴璃遊。
「…そうですね。確かに、ギルドに設けている法律は、何もないのですよね。唯一、マナーやルールぐらいしか存在しませんから璃遊様の考えの法律をギルドに設けてほしいですね。あ、こちらのお店は、タウル牛の焼き串がおいしいのですよ。」
うん、最後の情報はあまりいらないですよね。
だが、璃遊は、獄都のギルドに法の処置を施して大丈夫なのだろうかと考える。
夕焼け頃の時間帯に眺めている光景がまさに、黄昏の世界観が強くて街の建物の色と相まって絵画的な風景となっていた。
そんな景観を見ていて心や頭が落ち着けるようになってきた。
もしかしたら、しゃっきりとなれる時間があれば何か思いつけることもあるんじゃないかと思った璃遊。
「そうですね。ちょっと、食べて行きましょうか。」
心が洗われるように澄み切った空気が、自分の思い描く法の番人として理想が見えてきた。
タウル牛の焼き串を頬張りながら美味しそうに食べている女性スタッフの笑顔を見て少し嬉しかった。
購入したのは、璃遊だったのは、ちょっとむかついたけど。
「さて。それでは、これからどうしますか?」
まずは、ギルドの裁定法律を考えてみたので少しずつ女性スタッフに確認がてらで話を進めることに。
最低限の裁定法律となる基盤には、変えない方向でいくことにした。
そうすると、異世界の法律事務所と名ばかりの自分の家を建ててみようかなと思い始めた。
「資金源を主に活動していくとしたら、鉱石の山脈は、無いのですか?」
璃遊は、ある程度まで考えた神聖術の構造や魔法の数化学と幾何学なアルゴリズムまで組み立てる算段まで作り出していた。
魔法の呪文なんていとも簡単に出すことができたのは、出店を回りながら試しでやっていたのは、秘密。
なんとなくで出来る魔法も、ある程度で出せれるようになっている。
「クリエイト出来る魔法は、イメージで出来るなんて…ん?もしかして、だけど。」
普通は、やってはいけないことなのだと理解はできている璃遊。
だけど、やってみたいことなら一度は試してみるのが一番だと過去の偉人たちは、言っていたはず。
試すが吉、だと。
「ヒエロ・グリフ・ノート。」
過去に残されている伝承記などを読み取る事が出来る魔法なのだろうかと、考えた。
はい、やってしまいましたと自供します。
「なるほど…この世界では、伝説となる話が主に法として残されたわけですか。」
「え?ちょ、なんでそんなことを知っているですか?ま、まさか…グリモア図書の蔵書を読んだのですか?」
今まさしく、現在進行形で読んでいる最中ですね。
これなら神聖天法のオリジナルが出来るのではないかと、思った璃遊である。
神聖天法、それは。
「神典と聖典の定められた法の聖書…所謂、バイブル(古代法聖書)と言われているのだけど。ギルドのお姉さんは、私が何を言っているのか分かりますかね?」
理解していない表情をするギルドのスタッフさんは、鶏肉を揚げたような食べ物を頬張りながら首をかしげるしぐさを見せる。
可愛いと思うのは仕方ないが、もう少し大人としての自覚を持ってほしいものだと璃遊は、情けなく思ってしまった。
「とにかく、ギルドに戻ってもうちょっと神聖魔法と神聖天法の記述書を調べてみたいんだけど良いですか?もちろん、デザートを買ってあげますから。」
ギルドのお姉さんは、年下の子供にお金を払ってまで食べることしか頭にないようだったが、仕事とプライベートを分けてほしいものだなと璃遊は空を見て言うことを諦めることにした。
(早く法の番人としての仕事がしたいな。)
しばらくは、身近なところから身辺整理をすることになりそうだと思う璃遊であった。
最近、投稿ペースを1週間に2回はきついと考えたので週に1回での投稿を考えることにした作者です。
一応は、面白い作品をと思って書いていますのでどうかお楽しみにしてください。
何分、短編な話をしていますので長編を書いてみないかと言われても時間があまりにも縛られている状態ですので難しいかと思います。
さて、あとがきのシリーズ化なんてする気はありませんが、最後の一言ぐらいなので頑張って読者の皆様に伝えたいことを言って終わりにします。
夜に勉強や仕事をするのなら、しっかりと眠気を無くして取り組もう。
それでは、深夜に投稿しますので気軽に読んでいって下さいね。