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【ヒロインランキング】十海ヒロインオススメ戦記『NAMAKO』

 4月6日・土曜日





「ワイワイ、ガヤガヤ!」


「キャッキャッ!ブヒヒッ♡」





 この日、スケベな男性なろう読者の軍勢は、全年齢向けで過激な性行為をするライトノベルや、卑猥な漫画を読み耽りながら思い思いの時間を楽しんでいた。


 そんな彼らに対して、待ったを呼び掛ける者がいた。


「こらー!!現実と向き合うのをやめて、安易に性的欲求を満たすだけの女の子に夢中になるんじゃない!」


『あっ!?お前は赤城(あかぎ)てんぷ!』


 彼らが振り返った先にいたのは、"BE-POP"な魂を持つ山賊なろう作家の青年:赤城てんぷだった。


 新時代を切り開く"山賊"である赤城てんぷという存在は、上も前も目指さずに、日夜エロコンテンツを読み漁るだけの日々を繰り返す自分達にとって不倶戴天の敵……。


 そう判断したスケベな男性なろう読者達が、一斉に赤城てんぷへと殺到する――!!





『ウオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!』





 だが、赤城てんぷは微塵も臆する様子を見せなかった。


 それどころか不敵な笑みさえ浮かべながら、懐から十冊の書物を取り出す――!!


 そして、赤城てんぷは静かに呟く。


「――良いぜ。俺がお前達に、安易な性的欲求を超えた本物の"ヒロイン力"って奴を見せつけてやるよ……!!」





 今、健全なる砦を守るための最大最強の死闘が始まろうとしていた……!!









 第十位:『かぐや様は告らせたい!』白銀(しろがね) (けい)


 主人公:白銀(しろがね) 御行(みゆき)の妹である、目力が異様に強い少女。好き。


 思春期特有の難しい時期であり、兄にきつく当たるが、自身の面倒を見たり気遣ってくれる彼に内心では深く感謝している。


 けれど、中学生で時間が止まっている兄のクソダサファッションには容赦なく蹴りを入れる。……それでも、可憐だ。


 でも、私がされたら普通にキレる。


『かぐや様』と『スピドメ』と『わたモテ』のキャラは性的な視点で見ていないので、身内として厳しくも真摯な感じで暴力はいけないという事を教え諭す。









 第九位:『スピーシーズドメイン』土和(どわ) インフィニティ


 高校生相手でも勝てるほどの腕っぷしの強さを誇る人間とドワーフの間に生まれた小学生の女の子。


 この作品では人間と亜人種族が普通に共にくらしており、異種族同士で子供を作ると、どちらか片方の種族の性質を受け継いだ子供が生まれる。


 インフィニティは人間である母の影響を継いでいるが、姉のアンリミテッドは父であるドワーフの影響を継いでいるため、小柄で力持ち、そして髭モジャである。(本人は髭を誇りに思っているが、髭がなくなると自信が喪失して小柄な儚い少女といった印象に)


 今回のランキング唯一のロリ系と言えるかもしれない。


 強気に振る舞っているけど、お姉ちゃんっ子だったり友達がそんなにいない事を気にしていたりと、人間的な隙がちらほらあって、大変よろしい(アルカイック・スマイル)









 第八位:『ぼくたちは勉強が出来ない』武本(たけもと) うるか


 日焼け幼なじみなスイミング少女。


 能天気に見えるけど、一途な純情少女であり、主人公を想うあまりついつい空回った行動をする事も。


 アクティブながらも秘めたる純情・女の子らしさってのは鉄板でありますね!









 第七位:『モネさんのマジメすぎるつき合い方』朝比奈(あさひな) (すみれ)


 またも、日焼け女子!しかも、ダイナマイトボディ!!おまけに純情!!


 家の慣わしで武芸百般といった感じだけど、実はロマンチックな恋愛に憧れており、(内緒で既に付き合っている相手がいる)主人公に惚れている。


 切ないしエロいけど、この作品序盤から主人公が付き合う相手がいる辺り、少し設定ミスってる気がする。


 (すみれ)ちゃんみたいな魅力的な子が出てきても、付き合う可能性がほぼ潰えるというか。


 でも、主人公の眼前で悪い奴に痴漢されそうになった場面は、危うく全神:カイメンタイガーに変貌を遂げるところでした(笑)









 第六位:『双葉さん家の姉弟』双葉(ふたば) 寧子(ねいこ)


 素直じゃない弟君の事が大好きな、ダダ甘おっぱいお姉ちゃんを体現する者。


 男の娘な双子の兄の事が大好きな表向きはクールなブラコン・ムチ♡プリ少女の二宮(にのみや) 妹子まいこと、どちらにするか悩んだが、出番の多さから今回の寧子に軍配が上がった。


 弟である主人公への感情が、行き過ぎた家族愛なのか異性に対する感情なのか読み手には分からなくなる事があるが、エロいので特に問題はない。









 第五位:『おとめバレ』柏木(かしわぎ) おとめ


 とある事情から、男装しながら学校に通う事になった女の子。


 本人は自身が女の子である事を隠せているつもりだが、仕草がまんま女子女子してるし、大変発育の良い身体つきなので周囲のほとんどの人間にバレてる。でも、みんな優しいから言わない。


 ただ、おとめちゃんの妄想で、数人の男子に女である事がバレて凌辱風な純愛関係を強要されそうになった場面は興奮した。









 第四位:『i・ショウジョ』宮尾みやび 銀子ぎんこ


 男勝りなナイスバディポニテの幼なじみ少女。


 普段は「エッチな事なんて、興味ありませ〜〜〜ん♡」みたいな感じで主人公をからかったりするけど、人のために動いたり主人公を気遣ったり、ときには傷つく繊細な一面を見せたりと、パーフェクトヒロインぶりを発揮する。


 ハーレム作品でなければ、幼なじみヒロインは噛ませなどではない、という事をこの星に刻みつけた一例でもある。


 余談ではあるが、とある山賊なろう作家は普段ジャンプを立ち読みで済ませるくせに、何故か3週間分だけ立て続けに購入していた時期がある。









 第三位:『恋愛しんふぉにー』赤城(あかぎ) 陽子(ようこ)


 おっぱいが大きい姐さん系女子高生。


 男勝りに振る舞っているけど、たぶん、年下の子犬系舎弟男子と付き合ってからは、彼氏によちよちママさんプレイとかしてあげるタイプの性格。


 『恋愛しんふぉにー』はオムニバス形式に色んなカップルが出来ていく4コマ漫画であり全三巻。


 初期から出ている男女は円満に恋仲日和な関係になるが、最後になるほど駆け足気味にカップル達がデウス・エクス・マキナ的にくっついたりする傾向があり、今回紹介する陽子姐さんもその煽りを受けたように、実質作中において2話分くらいしか出ていない。


 にも関わらず、この順位の高さ……その答えを知りたければ、購入なさる事を提言いたします。


 なお、とある山賊なろう作家はこの作品に出会った事により、いつかノクターンで『巨乳の姐さんホルスタウロスが、ワーウルフの舎弟男子をがんばれ、がんばれ♡する話』を執筆しようという決意をみなぎらせる事となる。









 第二位:『ギャルごはん』岡崎(おかざき) みく


 小麦色の肌にムチ♡プリな身体つきをした健康的なギャル!まさに"姉虎(あねとら)"!!……でも、中身は一途に恋する女の子♡





 エロい!ドスケベ!牝の相貌(かお)!!


 ……完ッ全に、こりゃ女ですわ!!




 ……と、世の男性陣が叫び出したくなるほどエロ可愛さに満ちたみくちゃんですが、何が一番ヤバいかと言うと、一巻目は確かにグルメ漫画っぽく料理とかしていたのに、二巻目からはもう『ラブコメ』漫画と清々しいまでに銘打っているところです。





 ……海の家で焼きそば作ったくらいで、満足してんじゃねーッ!!!!





 でも、水着姿は間違いなく最高だった!!最後まで購入し続けるから、これからもよろしく頼むぞコラッ♡









※余談ですが、友人にギャルごはんを教えたら「"騎乗戦士モクバさん"を書いていたまりぃ先生が、まさか、こんなマトモな作品を書けるようになるなんて……!!」と、深く感激していました。


 興味のある方は、そちらも読んでみてくださいね♪










 第一位:『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』吉田(よしだ) 茉咲(まさき)


 本音を言うと、ゆり・ネモ・うちの覇道三柱が束になっても敵わない第六天魔王波旬とでも言うべきキャラの強さを誇る加藤 明日香さんとどちらにしようか迷いましたが、"BE-POP"な魂の赴くままに"ピュアヤンキー"こと吉田さんを一位に選びました。





・モロヤンキーだけど、もこっちのセクハラに対して顔真っ赤になってキレる、


・ネズミーランドをはじめとする、可愛いモノがめちゃすこ♡


・特にそれらしいエピソードがなかったのに、まこっちと急激にネズミーランドで仲良くなっていて、百合百合しい関係を築いているところ。


 しかもそれが違和感ないうえに、ある出来事でまこっちが泣いていたときに血相変えて心配するイケメン彼氏ぶりを発揮!!





 男性読者の安易な性的欲求を満たすだけの女性キャラを超越した魅力が、ここにはある――!!





 確かにヒフミさんともやり取りしたように、作品自体は最近1ページに込められた情報量が目減りというか勢いが落ちているけれど、『よし×まこ』という存在は変わることなく尊き銀河を指し示している――。





 〜〜fin〜〜













『ウ、ウワァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!?』


 赤城てんぷの安易なエロが付け入る隙を許さない圧倒的なヒロイン達の布陣を前に、スケベな男性なろう読者達が盛大に吹き飛ぶ。


 それというのも、無理はない。





 ――古来より”十”とは、神聖なる数字であった。


 それは、人が新しい生命を育むのに要する月日であり。


 それは、”ヴィシュヌ”が持つ分身アバターラや”マルドゥーク”を構成する輝きなど、王が誇る権威やそれを確かなモノにする権能を示す象徴でもあった。



 ゆえに、人は十の数に王の影を見る――。





 そんな神聖な数字の分の漫画を揃えた赤城てんぷという存在に、彼等はまさに"王"としての風格を仰ぎ見た気がしていた。


 彼等は涙ながらに、赤城てんぷへと誓う。


「赤城てんぷ……どうやら、俺達が間違っていたみたいだ。俺達は今度から心を入れ換えて、異世界の女神様とやらからもらったチート能力をもとにお手頃なハーレムメンバーを集めて満足したりせずに、アンタみたいに自分自身の力で!凌辱風な純愛劇を本当は大好きな女の子相手に繰り広げてみせる!」


 そんな彼等の意気込みを聞いて、赤城てんぷが満足そうに頷く。


「うむ、その意気だぞ!……"BE-POP"な略奪で、俺や……いや、この世界ごと!盛大にひりつかせてみせてくれ!!」


『ハイ、赤城てんぷさん!!』


 そんな彼らに明朗快活な笑みを見せてから、赤城てんぷが旅立っていく――。









 人々から、新時代を求める心が消えない限り。





 赤城てんぷの闘いは、これからも続いていく――!!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 新しいものに対する感度高いな これが若さか
2019/04/10 13:16 退会済み
管理
[良い点] どうも、遅ればせながら参上いたしました、ボンクラです。 ああ……こんなところまで自らの色に染め上げるとは……さすがは伝説の山賊。グレイト。 ゲームオンリーな私にゃろくすっぽ分からんかっ…
[一言] その通りです!! 感想欄って改稿出来ないので、連投ご容赦を……稲村某、娘のサンデーをその話だけつまみ読みしてたので、全く覚えてない……言われてみれば確かにだがしかしと相乗りしてた時期もあった…
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