異世界92日目 7月1日(月) ②ルーミィの水着の秘密
「カズヤせんせ~。ねえ、カズヤせんせ~!」
んあ!? い、いかん、ぼ~っとしてた……いや見とれてしまっていた。
「……カズヤ、ソフィも見る。私も番」
「カズヤせんせ~、ルーミィせんせ~ずっと見てる!」
ふくれっ面でソフィとアメリアから抗議のお便りが届いた。園児達の前で俺としたことが。ってかソフィ、不意に名前で呼ぶのやめようか?
しっかりと覚えてたのね、早く時が流れて欲しいものだ。あ、でも早く流れてしまったら俺の制限時間も短くなっちゃうな。
「ご、ごめんね二人とも。さあ、準備運動をして……」
待て、一人いない……トラブルメーカーが。
「はあ~、いいお水~」
だからお風呂じゃないんだってば……めっちゃくつろいでますやん。ちゃんと準備運動してから入ろうね? 危ないから。
サラに注意をして改めてみんなで準備運動をしてプールに入る。冷たくて気持ちいい~! 園児達も大はしゃぎだ。
水深はそれほど深くならないようにしてある。ひょっとして水が苦手な子も居るかもと思ったのだが杞憂だったようだ。
アメリアは足を付きながら犬かきのように泳いでるし、ソフィは仰向けでゆらゆら浮いている。
……あれ、大丈夫だろうか。ちょっと危ないような気もするが。サラはひとはしゃぎした後に再びお風呂モードへ移行したようだ。
以外とプールというのも悪くないものだ。園児用に用意したがおっさんも十分楽しめるじゃないか。
「ルーミィせんせ~もあそぼ~!」
ルーミィはプールの端で園児達を見守っているようである。未だに恥ずかしがりながら。
「ア、アメリアちゃん、せ、先生はここで……」
「あっちに『すべりだい』があるの! あそぼ~!」
アメリアに手を引かれ半ば強引に滑り台の方に連れていかれたようだ。まあ、一緒に遊んであげるのも先生のおしご――。
後ろ姿……見てしまった。いや、水着だから見ても問題無い筈だ……白色の水着に覆われた小さなお尻を。
「!?」
俺の視線に気付いたのだろう、ラッシュガードでお尻を隠されてしまった上、睨まれた……。
あ、でもアメリアと一緒に滑り台に登らされてるな……。
「ア、アメリアちゃん、先生は滑り台はちょっと……」
「え~い!」
アメリアに押されたルーミィはそのまま滑り落ち、大きな水しぶきを上げて上半身まで水に浸かってしまったた。
滑り台自体はプラスチック製の小さなものなのでおっさんには滑れない。ルーミィの小さなお尻で限界だろう。
「もう、アメリアちゃんたら~!」
ルーミィも言葉とは裏腹に笑顔であり、まんざらでもない様子でそのまま立ち上がったのだが……。
白のビキニ……だと……。
先程まで来ていたラッシュガードが透けており、中の水着が浮き上がって見えた……水に濡れると透明になる仕組みなのか!?
俺からの凝視する目線が突き刺さったのだろう、自分の姿を確かめたルーミィは何も言わずに遊戯室に走り去ってしまった。
神様……俺、今幸せです。あ、この場合は上司さんに感謝すればいいのかな?
――神ポイント――
・前日までの神ポイント 2748ポイント
・日常保育3人 6ポイント
・初めての水遊び 300ポイント
・神力使用
ビニールプール -200ポイント
水着 -30ポイント
・現在の神ポイント 2824ポイント
やはり、思った通り初回ボーナスゲットだ。しかし消費分もそれなりに大きいので結果としては微増であったか。
今度は行事系で稼ぐ方向で考えよう。しかし今回は正直マイナスになってもいいと思っていた。あの園児達の楽しそうな笑顔はプライスレスだ。おまけにルーミィの水着も少しだけど見れたし。
「うう……今日は恥ずかしかったよぉ」
恒例の神ポイントチェックを終えた所でルーミィが漏らしてきた。
「で、でも園児達はものすごく喜んでくれていましたよ?」
まあ、俺も喜んでいたが。
「明日からは水着じゃなくて短パンにする!」
な……んだって……もう見れないのか。あの姿を……。いや、まあ直視し続けるほど垢抜けてはいませんけどね。
「そ、そうですか。少し残念です」
本音漏れちゃった、やばい! また正座しなければならなくなる! 違うんです、そこにエロは無いんです! いや、あるか……。
「えっ……か、和也が着て欲しいって言うなら……は、恥ずかしいけど……」
なにこの可愛い反応。最近イリアさんと張り合っているせいか積極性が増してるなあ。そうだ、イリアさんで思い出した、一応確認しておかねば。
「そうそう、今週イリアさんと出かける場所は川にしようと思っているんですよ。夏らしくBBQでもしようかと」
「なんで和也とイリアさんで出かけるの!? ふ、二人っきり!? ダメ! 絶対に許さない!」
ええぇ……やっぱりちゃんと聞いていなかったの? それじゃあ委託販売出来無くなるじゃないですかぁ……。




