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86 友人とのチャット+α 十三日目

十三日目。


「はい」


『今日はその、なんだ。色々とすまん』


「おう」


『と、とりあえず話していくぞ?』


「うん」


『……今日の事、怒ってるか?』


「いや、その、まあ、うん。精神的に疲れただけだから大丈夫だ」


『お前の短文って結構怖かったんだけど』


「ずっとニコニコしてたせいでリアル世界でもしばらく無意識でやってたわ」


『ああ……』


「まあ今日はログインしてから書類読んで下に降りたらああなった訳なんだが」


『おお、また解読出来たのか。それとあのメイド服ってアレだよな?』


「アレは送られて来た奴です」


『だよなー、何回か掠ったんだが切れる事も無くて不思議だったんだよ』


「後で見たら対物理のあれこれ付いてたからなあ」


『さすがに魔法は無かったか』


「いや、魔法も[微]ではあるけどあったぞ」


『ホントハイスペックだな…』


「まあ最後の方は俺も楽しんでたからなあ」


『新しい扉を開いたか?』


「女装がしたいって訳じゃ無いけどな。いやー、怯えられないって良いよなー」


『……あー、そっちかー』


「男には会えば逃げられるか異様に絡まれるかの二択で女性は逃げられるか異様に追いかけられるかの二択だったからなあ……」


『好かれてるのな』


「そうか!?……そうだと良いな」


『掲示板の方に新しいのが立ってたぞ』


「嫌な予感がするんだが?」


『【天使な】喫茶『魔王の家』 Part2【メイド】 だ』


「……なあ、この天使って」


『お前だな』


「なんでだよ!?」


『無言で微笑んで更には戦えるメイドって男の憧れらしいな?』


「まあ、うん。だが自分で実演するとは思わんかったわ」


『先に気づいたゲンコツさんも凄いと思ったけどなんでメイド服?』


「最初はバーテンダー服のままでやろうとしたんだよ」


『おう』


「アリサとカスミとアデルとミノリに説得されて女装に至った」


『それは苦しい展開ね』


「まあラストは「魔王だってバレた時の事考えると面白そうよね」の一言に釣られた」


『結局バレなかった訳ですが』


「まさか識別成功した奴を次々闇討ちして行くとか誰も思わんわ」


『ああ、時たま路地裏に連れて行かれてると思ったらそう言う事か……』


「結果バレてないと言う」


『愛されてるわね』


「そうか……?」


『そうしときなさい。それにしても久々に共闘したな』


「だなあ。久々に会った時の事を思い出したわ」


『街?じゃないな、じゃああれか』


「渋いおっさんがトレインしてくる様は恐ろしかった…」


『それに驚いてトラップ踏む若い兄ちゃんも面白かったけどな』


「それであの時の背中合わせで戦った事を思い出してな」


『お互い良く集中切らさずにやれたよな』


「レアドロップ懸かってたしなー」


『でもそれならなんで逃げなかったんだ?』


「さすがに前後からの圧殺見てられる程精神図太く無かったからなあ」


『そう言う事だったのか』


「言ってなかったっけ?」


『「ノリだよノリ」みたいな事を当時言われた覚えが』


「修正しといてくれ」


『はいよ』


「それで、今日はなんで一階の壁が消し飛んでたのかについて話してもらおうか」


『纏めれば「喧嘩を売られたので買ったら他のメンバーがヒャッハーしました」になるが』


「……修理代は戦闘した面々に出させるか」


『大体俺がやったんだがな』


「おいサブマス」


『いや、友達の事をあんな風に言われたらお前だってキレる筈だって』


「何言われたんだ?」


『外道だの悪逆非道だの女たらしだのハーレム野郎だの……。今思えば後半否定しにくいな』


「否定してくれよ!」


『その時はやったさ。でまあ入り口側の壁を消し飛ばした後に俺はゲンコツさんの所に』


「結構帰ってくるのに時間掛かってたけどなんでだ?」


『さすがに破砕した後の後片付けが面倒でな』


「ああ、そう言う……」


『それにゲンコツさんに会うのにも時間が掛かった』


「ん?」


『あの人もイベント前日って事で忙しそうにしててな』


「ああ、そう言えば。よくあれだけ人数出してくれたよな。ただ一旦帰った後追加のテーブル持って来たのにはイラッとしたが」


『キッチン付きなのがまたあれだったよな』


「そのせいか人も増えて前夜祭みたいになったもんなあ。俺は相変わらず走り回ってたが」


『面白さで頬がにやけそうになるのが止めにくかったわ』


「そこは最後まで頑張ってくれよ!」


『すまんすまん。でも他の奴も笑ってたぞ?』


「何人か雰囲気でバレたんだがあの人たちなんなんだろうな」


『え、いつバレたんだ?まあ俺もなんとなくで判断したけど』


「お前も凄いよな……。「魔王様ですね!可愛いです!」「タテヤ君、で良いのかな。可愛いですね」「魔王様ー!蹴って下さい!俺も空を飛びたいんです!」とかが送られて来たんだぞ?怖いわ」


『うわあ……』


「まあその人たちも面白かったのか周囲にバラさない様にしてたけどな…」


『固定ファン付きか。遅かったじゃないか』


「え、付く事予想してたのか?」


『まあ、うん。女性の敵を吹っ飛ばしたんだから増えるわな』


「女性の敵にもなってるんだが」


『そこは都合よく解釈してくれたんじゃね?』


「だと良い…… 良いのか?」


『都合よく捉えとけ、それが一番楽だ』


「まあ俺がモテてるのゲーム内だけだしな!」


『涙拭けよ』


「友達止まりが多くてな……」


『だろうな』


「どうすれば良いと思う?」


『頑張れ、としか言えんわ』


「そうか……」


『そう言えば学校にモテてるんだけど気付いてないって奴が居るわね』


「おお、凄いなそいつ」


『いろんな子に話し掛けては勘違いで惚れさせてるらしいから色々恨み買ってるみたい』


「えっ……」


『アンタも気を付けなさいよ?』


「どうやって気を付けろと……」


『もっと周囲を見てみたら?』


「そうしてみるわ」


『それと最後に一つ』


「ん?なんだ?」


『言い損ねてたんだけど前髪上げるとアンタって結構格好良いのね』


「……え?」


『それじゃまた明日』


「お、おお、また明日」


≪黄泉路が退出しました≫

≪伊達男が退出しました≫



控え室。


アリサ:「二人とも落ちたみたいね。それで、ヨミの最後の一言ってあの人宛かしら?」

御茶葉:「あー、タテヤ君普段自分の顔見て無さそうだもんねえ」

烏 龍:「これでヨミも気づいて貰えると良いんだが」

ケンヤ:「え、まさかあの二人って本当に本人同士なんですか!?」

ミノリ:「勘違い……、あれは勘違いだったのね……」

アリス:「え、まさか……、よ」


≪黄泉路が入室しました≫


黄泉路:「その先言ったら権限使って全員入れなくするわよ?」


≪黄泉路が退出しました≫


アリサ:「……今日はやめておきましょう」

アリス:「……そうする」

御茶葉:「いやいや、凄いタイミングで入ってくるなあヨミちゃん」

雷 閃:「でも確かにリアルの話はやり過ぎちゃダメだよね」

ケンヤ:「先輩方普通に話してた気もするんですけど」

烏 龍:「見てる限りはゲーム内で起こった事の報告しあってるみたいだけどね」

ミ カ:「そろそろ落ちないとまた怒られそうですね……」

此の花:「それは困るで御座るな!」

雷アン:「それは困るね!」

ガノン:「それは困るなあ」

アリサ:「コメントしてないと思ったけど居たのね?」

雷アン:「いやー、青春って良いよね!」

ガノン:「懐かしいなあ……」

カナミ:「懐かしいわね……」

アリサ:「コメントに困る内容ね…」

アリス:「大人って大変なんだね、お姉ちゃん」

御茶葉:「あはは…」

カナミ:「不貞寝してやるわーっ!」

ミ カ:「ええ……。あ、おやすみなさい」

役全員:『お疲れ様でした』


≪カナミが退出しました≫

≪ライアンが退出しました≫

≪ガノンが退出しました≫

≪御茶葉が退出しました≫

≪雷閃が退出しました≫

≪烏龍が退出しました≫

≪ケンヤが退出しました≫

≪ミカが退出しました≫

≪ミノリが退出しました≫

≪コノハナが退出しました≫


アリス:「タテ兄…、本当に居たんだ」

アリサ:「いや、居るでしょ普通」


≪アリスが退出しました≫

≪アリサが退出しました≫

学校では1クラス38人の6x6列で最後列の二席にタテヤとヨミが座っている設定です。

主人公、リアルでは前髪を伸ばし更に女子と話すのも苦手なので禄に顔を見ていません。

ただ向こうからは気づかれてる、と言った感じにしておいて下さい。


同学校 主人公 ヨミ 御茶葉 烏龍 雷閃 ケンヤ ミカ アリサ アリス ミノリ

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