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08 ルーネ先生と殺気と走馬灯

午後から起こる事に対する不安からの緊張で味が無かった昼食後。

ダンガロフ師匠との出会いだったり兎との戦いを聞かれたけど何を話したのやら記憶が無い。


師匠とルーネさんの話し合いがあり、テント付近だと地形が変わった場合に被害が大きいと言うので少し離れた場所に。

ルーネさんが森側、俺が湖側、師匠は少し離れた場所に立っている。

地形が変わった場合って何をするんでしょうね。


生き残りたいなあ……。


≪イベント戦闘『???の愛の矢』を開始します≫


目の前にはニコニコ笑顔のルーネさん。

左手には弓。右手には数本矢を持ち連射の構え。

なんと言うか、可愛い人なんですけどどこか恐ろしいです。


「じゃあ行っくわよー!」

「あの、お手柔らかにお願いします。ルーネ大師範」

「もう硬いね~、ルーネちゃんでも良いのよ?」

「えっと、ではルーネ師範と」

「硬い!次に師範と呼んだら地獄コース行くよ?」

「じご、く…?」

「ほら!ルーネちゃんって!」

「ルーネさんで」

「ダメ!次!」

「師匠の師匠にちゃん付けは出来ないのでルーネ先生でお願いします」

「仕方無いなあ、それで許してあげる!」

「ありがとうございます、先生」

「先生……。先生!良いね!ビシバシ教えてあげる!」


そこで師匠からの注意が入る。


「ルーネ師匠、タテヤは素人なので本気の殺気はご遠慮願いたく…」

「はーい。でも角兎倒せたんでしょ?少しなら良いよね?」

「ほどほど、ですからの?」

「ほどほど、ね?わかった!」

「あの師匠、俺は一体これから何をされるんです?」

「殺気付きの弓矢を避けるだけじゃ」

「いきなりハードじゃないですか!」

「わかりやすい殺気付きなだけマシじゃぞ?」

「え、マシなんですか」

「殺気が無いとただ弓を引いて離した所を見たと思ったら刺さっとるんじゃ」

「え、どうしろと?」


つまり最初に会った時の気配が無いままの状態で弓を射られると?

どうやって避けろって言うんですか。


「ルーネ師匠は笑顔でそれをやるからのー……」

「ダンガロフちゃん?それ以上言うと実演するわよ?」

「失礼しました!どうぞお始め下さい!」

「え、あの、まだ心の準備が」

「いつだって戦闘は行き当たりばったりだから!ね?」

「先生!もう少しだけ時間を!」

「諦めなさい!後でご褒美あげるから!」

「はい……。はい?」

「手加減だけはしっかり頼みますぞ」


「はーい! じゃあ頑張って、避けてね?」


「え、何、を、っ!?」


そう言いつつゆっくりと矢を番えた先生が発した言葉に思考を割こうとした次の瞬間。


何か胸元に猛烈に嫌な予感を感じ。

唐突に自分の体がゆっくりとしか動かない状態に陥り。


急げ!急げ!急げ!


と脳内で盛大な警鐘が鳴り響きつつ嫌な予感を感じた場所から身体をどかそうとする。

焦り続ける思考の中ゆっくりとしか動かない身体でどうにか避けた数瞬後。



後ろの湖面で轟音と共に水柱が立ち上がり。


矢の風圧で俺は湖に吹っ飛んでいた。



吹き飛びつつも今の嫌な予感が殺気を向けられたと言う事で。

先生はただの弓矢で湖面が爆発する膂力を持ってるんだなあと。

手加減ってなんだろうね。


そうして俺は数秒の間、空を旅して。

湖面に着弾しその衝撃で意識を失った。




≪イベント戦闘『古代龍の愛の矢』をクリアしました≫

≪ボーナスポイントを10点獲得≫


≪レベルアップしました≫

≪ボーナスポイントを5点獲得≫

≪スキルポイントを5点獲得≫


≪レベルアップしました≫

≪ボーナスポイントを5点獲得≫

≪スキルポイントを5点獲得≫


≪レベルアップしました≫

≪ボーナスポイントを5点獲得≫

≪スキルポイントを5点獲得≫


≪レベルアップしました≫

≪ボーナスポイントを5点獲得≫

≪スキルポイントを5点獲得≫


≪レベルアップしました≫

≪ボーナスポイントを5点獲得≫

≪スキルポイントを5点獲得≫


≪レベルアップしました≫

≪ボーナスポイントを5点獲得≫

≪スキルポイントを5点獲得≫


≪レベルアップしました≫

≪ボーナスポイントを5点獲得≫

≪スキルポイントを5点獲得≫


≪レベルアップしました≫

≪ボーナスポイントを5点獲得≫

≪スキルポイントを5点獲得≫


≪レベルアップしました≫

≪ボーナスポイントを5点獲得≫

≪スキルポイントを5点獲得≫


≪レベルアップしました≫

≪ボーナスポイントを5点獲得≫

≪スキルポイントを5点獲得≫


≪職業レベルがレベルアップしました≫

≪ボーナスポイントを20点獲得≫

≪スキルポイントを20点獲得≫


≪スキル【フォートレス】を取得可能≫

≪スキル【挑発】を取得可能≫

≪スキル【炎の盾】を取得可能≫

≪スキル【水の盾】を取得可能≫

≪スキル【風の盾】を取得可能≫

≪スキル【土の盾】を取得可能≫

≪スキル【毒の盾】を取得可能≫

≪スキル【麻痺の盾】を取得可能≫

≪スキル【睡眠の盾】を取得可能≫

≪スキル【混乱の盾】を取得可能≫

≪スキル【青銅の盾】を取得可能≫

≪スキル【全速回避】を取得可能≫


≪称号【龍から生き延びた者】を獲得≫




フンドシ姿で水を滴らせながら気絶中のタテヤを焚き火の前に置いて来たダンガロフ。

その前に正座させられているルーネ。


「何か弁明は?」

「焚き火と寝かせる所は用意したから軽くならないかなー……って」

「詫びの内容次第ですな」

「わかったわよー、タテヤ君には良いのあげるから」

「それで良いでしょう」

「よかったわー、ギリギリ避けてくれて。消し飛ばしちゃう所だったし」

「師匠の正体を知っている者が少ないとはいえあの威力は言い逃れ出来そうにないですな」

「隠せると思ったんだけどね?」

「その自信は何処から来るんですかのう」

「私だから!」

「……夕飯減らしの刑じゃの」

「そんなー!?」

「弟子が起きて来るまでに干物を完成させたら考えましょう」

「わかったわ……」

「いつ見ても龍種の言動じゃないですの」

「私だからね!」

「ではあちら側を」

「はーい!」



三日目の昼は気絶から始まる。

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