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69 友人とのチャット 十一日目

十一日目。


「おーい、いる?」


『おー、いるぞー』


「居たか。なら今日も地味に色々あったから話してくわ」


『こっちもミノリの事とかあるからな』


「はいよ」


『それじゃ話してくれ』


「まあまずはログインしたらミノリさんと会った」


『ふむ』


「後はヨミに引き渡しに行った」


『噂によるとガン見したらしいな?』


「何を?」


『胸を』


「……」


『ま、男なら仕方無いんだろうな』


「そっちの性別知ってる身としてはとても辛い」


『まあお前からセクハラとかはしないと信じてるよ』


「結構危ういんですが」


『……気を付けてくれよ?』


「おう」


『先に言っとくとギルドにミノリとケンヤミカ兄妹も入る事になった』


「おお、兄妹もか」


『ミノリの方は色々条件も付けたけどね。兄妹の方には緩め』


「へえ、条件って?」


『幾つかあるけど基本は『ウチのギルドが迷惑を被る事はするな』ってだけ』


「……耳が痛いな」


『アンタは元から騒ぎを起こしてもらう側だったから仕方無いわよ』


「すまんね。兄妹はなんで入ったんだ?」


『昨日ライアンとガノンに散々鍛えられたみたいでね』


「二人の目は?」


『ハイライトが消えかけてたわね』


「ひでえな」


『アンタにも負けた上に二人とも普通に強いからねー』


「俺が勝ったのも殆どゴリ押しだけどなー」


『まあそんなこんなで気に入った戦闘狂二人の全力プッシュで入団』


「おお……、頑張って欲しいな」


『明日ぐらいには声でも掛けてあげなさい』


「あいよ。その後話して良いか?」


『ん。口調戻して…っと。で、次は?』


「その次に噴水広場に行ったんだがな、そこでイケメンを蹴り飛ばした」


『掲示板の方でもあったな。変なの吹っ飛ばしたんだって?』


「さすがにイラっと来てなあ」


『理由は?』


「情報仕入れないで決め付けられた事と早く家に行かないとミツとライアさんコンビの説教が怖くて怖くてな」


『それ確実に後半の方が本音だろ?』


「うん」


『詳しく聞かせてくれ』


「女性五人でアリスを愛でてアリサは一歩離れた場所に立っててイケメンは純粋に今の状況を魔王が自作自演で作ったと思い込んでてハーレムを壊そうとしてたらしい」


『お前ハーレム作ってんの?』


「俺からはわからんがどうなの?」


『普通に感謝してる感じはあるけどハーレムは無いだろう』


「だよなあ。だからまあ笑顔で蹴り飛ばした訳なんだが」


『相手も災難だな……』


「どうにも俺の笑みはニチャア、だとかニタァ系らしくて辛い」


『何故か目元に影が出来るから余計怖いんだよな』


「そうか…。まあその後は壁走りをして逃げたな」


『すまん、丁度今お前が二人を担いで走る動画見てるんだが何やってんの?』


「いやー、二人が道を歩いてじろじろ見られるのも嫌だったから屋根上行けば良いかなーって」


『更に目立つわバカ!』


「はひ!すみません!あの後二人にも一旦ログアウトすれば問題無いとも言われたよ」


『一旦ログアウト?ああ、ホームログインか』


「そうそれ」


『でもこっち来なかったって事はそっちについて行ったんだろ?』


「新鮮な眺めだからな、屋根上って」


『普通は登ろうだなんて思わないんだけどな』


「まあ、一昨日やっちゃったからな」


『最後の射出オチが無ければ楽しそうだったな』


「だろ?」


『ああ。それと私も今度登ってみたい。いい?』


「お、おお。わかった」


『ん、よろしく』


「ま、まあその後は後ろから他のプレイヤーが落ちる悲鳴を聞きつつ家に行った訳だ」


『他の人も登ってたのかよ!』


「俺もびっくり」


『こっちが叫ぶわ!』


「まあその後は屋根裏部屋に行ってそこから入った」


『ん?どう言う構造になってるんだ?』


「四階は客室と応接間と俺の部屋と4.5階に屋根裏部屋みたいな感じ」


『そんな事になってたのか』


「そっちも知らなかったのか?」


『ああ。誰が言ったのやら…』


「今日の所は助かったしあれで良いと思うけどな」


『そうか、助かる』


「それで部屋に入った訳なんだが目の前に居たミツがなあ」


『ミツさんがどうした?』


「左足がな、あったんだ」


『へー……。お前、要るのか?』


「や、やめろよ!」


『いやだって、ミツさん単体かはわからないけど直せたんだろ?』


「俺もそう思ったけどその後応急修理だって言われて平常心を取り戻したんだから!」


『ならまだ望みはあるな』


「結構ヤバイ状況だったわ。まあその後も修羅場だったんだが」


『修羅場ってそんな、何があった?』


「怒り笑顔のライアさんがソファーに座ってこっちを見てた」


『確かにそれは修羅場だな』


「だろ?」


『で、その後は?』


「土下座敢行」


『酷い絵面を見れそうだな』


「実際酷かったらしい。まあその後が凄かったんだが」


『後?許してもらうだけじゃ無かったのか?』


「ライアさんが念話で話し掛けて来た」


『は?』


「しかも大精霊らしい」


『…』


「更に普通に話せもするらしい」


『……』


「後呼びかけられ方がお兄ちゃん呼びだった」


『最後が一番強烈だな』


「いや、その後の理由がな」


『理由あったのか』


「実は昨日言語学取る為の戦闘にライアさん連れて行って無いんだ」


『珍しいな』


「まあ何回かあったんだけども。その上街の外でログアウトしてな」


『ああ、それでミノリが出会えたのか』


「どう言うこった?」


『丁度森に行く所に目の前にお前が入って来たらしい』


「そう言う事だったのか」


『良いタイミングだって言ってたぞ。で、理由は?』


「『なんで私も散歩に連れて行ってくれなかったの?』だ、そうだ」


『なんと言うか、なんだろうな』


「俺の返答は無断外泊を謝罪する感じになった」


『何その家持ちの余裕』


「多分違うと思うが。その後は念話が聞こえてない三人に説明してた」


『許されたんだな』


「どうにか。後敬語禁止になってしまった」


『まあ、そうなるだろうな』


「そうか?それでまあ説明した後にさん付けしたらチョップで意識を飛ばされた」


『可愛らしいな』


「HP9割無条件カットだけど」


『前言撤回。恐ろしいな』


「気絶から復帰したらライアさんに膝枕されてて妙な圧力を感じて敬語出しちゃったんだけどさ」


『オチが読めるぞ?』


「アイアンクローを食らったぜ!」


『学ばないのな』


「普通はビビるって」


『ただまあお前だからって面もあるとは思うぞ?』


「あると良いなあ。その後に起きたらアリスの膝枕」


『イリュージョン?』


「いや、やってみたかったらしい」


『よくわからんな』


「まあわからんわな。その後ようやくミツと喋れた」


『内容は?』


「纏めると『戦闘は無理だけど動くだけなら大丈夫だから手伝えますよ』」


『ありがたいな』


「細かい所は任せようと思う」


『生産技能育ってそうだな』


「なんか精密そうだよな」


『ああ』


「まあ後は一日書類解読に挑んでた訳なんだが…」


『読むだけでも何かあったのか?』


「まず4人を置いて私室に行きます」


『うむ』


「書類と格闘してたらライアさんが来てベッドで寝ます」


『うむ……うむ?』


「次に姉妹がやって来て屋根裏部屋に行った後降りて来て静かに話します」


『なんでお前の部屋なんだろうな』


「わからん。その次にミツがやって来てタオルケットをライアさんに掛けて行きます」


『メイドだな』


「メイドだろ?その後はしばらく書類と戦ってたんだが」


『何があったんだ?』


「ふと後ろを向くとですね、パジャマ姿の姉妹がベッドに潜り込んで寝てる光景を目にしましてね」


『お、おお』


「そこを追加のタオルケットを持って来たミツに見られました」


『何とまあ、タイミングの悪い…』


「まあ急いで追いかけて説得して事なきを得たがな!」


『説得何分掛かった?』


「半時間」


『頑張ったな…』


「凄い頑張った。後はお茶を入れてもらって応接間で読んでたかな」


『上がったか?』


「言語学が7になった」


『はやっ!』


「今日はひたすら読んでたからなー」


『ふうん?それだと遅いのか早いのかわかんねえな』


「気にすると禿げるから気にしないで置くよ」


『だな』


「後は起きた皆と話してログアウトだな」


『こっちはのんびり戦闘ね』


「今日はどの辺に?」


『北側の激昂系はまだ辛いから先に東側ね』


「東?西の鉱山じゃなくて?」


『鉱山はまだ遠いからね』


「ああ、そう言う…」


『そう言う事。今日は東側で猪とか狩ってたわね』


「それこそ山じゃね?」


『言っとくとアルタ街ってかなり奥地よ?』


「へー」


『へーってアンタ、……まあそっちなら特に問題は無さそうね』


「ん、じゃあ南は?」


『モンスターは比較的弱いわね。そっち側に人が住んでいるってのもあるし』


「リアルだなあ」


『NPCも凄いわよねー』


「びっくりだわ」


『ただ書くには情報が多いのよ』


「ふむ」


『だからそっちが調べるかこっちが教えるかになるわね』


「気分で変えても良いかな?」


『良いわよ別に』


「ありがとさん」


『後は……何かある?』


「いや、特には無いなあ」


『そ。それじゃ、今日はこのぐらいで』


「はいよ。それじゃまた」


『またね~』

明日は何をするんでしょうね。

未だに書類の内容を考えてない作者です。

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