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64 友人とのチャット 十日目

十日目。


「と言う訳でチャットの時間です」


『鬼か貴様』


「ん?……あー、まあ、勘違いはしてないからな?」


『凄く不安なんだがどっち側に?』


「普通のお礼で捉えてるけど」


『そうか、なら、良いんだ…』


「え、俺はどうすればいいんだ?」


『今まで通りで頼む。俺も何であんな顔したんだか…』


「お、おう。それじゃ今日も朝からになるが」


『聞かせてくれ』


「まずログインして起きたらテント前に先生が倒れていてな」


『先生……』


「横を見ればベッドの横にはライアさんが居て先生は足首にツタが絡まって地面にびたんと叩き付けられたらしく地面でもがいてた」


『偉大な龍の筈だよな?』


「実際強い」


『流石はAIが凄いゲーム。なのか?』


「ミツさんから聞いた話だと開発者も関わってそうだけど」


『そりゃ関わって…。その話し方だと何かあったな?』


「憶測だけどな」


『まあ後で聞こう』


「おう。その後は何故か昨日先生の突撃を受け流す事に成功してた事を聞いてな」


『偉業だな』


「ただそれをやった記憶が俺には無かったりする」


『おかしいとは思うがなんでだ?』


「昨日の戦闘後にやったらしくてその辺の記憶が薄い」


『ああ…、リアルだな』


「不思議だわ。その後は一狩りしてからまた遺跡に行ったんだが」


『軽く言う話題か?』


「ゲームだしで割り切った」


『そうか』


「後は二人ほど見つけて回収してからミツさんと戦闘」


『理由は?』


「修理したければ私に認められろ系」


『どうやって戦ったんだ?』


「カウンター切ってひたすら受けた」


『それが出来るプレイヤースキルに驚愕してる』


「やれば出来る!」


『普通は出来んわ!』


「まあそこで勝った後は街にダッシュで到着」


『そう言えばあの兄妹はお前が?』


「ライアンとガノンから連れて来る様に言われたから連れてった」


『ああ、それで…』


「後はそっちがログアウトした後にアリスに説教されたり説明したり後は荷物が届いたり」


『もう届いたのか?』


「中には王立研究所とか書いてある判子付きの書類だったりメイド服だったり色んな部品だったり後は、あれだ。虹魔結晶」


『こっちはまだ魔封石とかの情報しか無いんだけど』


「しかもレア度9」


『それ絶対情報漏らすなよ?』


「アリスには見せたがまあヨミからも言っといてくれよな」


『わかったわ』


「それでミツさんに流れを説明する為にアリスに聞き役になって貰ったんだが」


『もしかして最初から話したのか?』


「おう。熊との遭遇事故から」


『反応は?』


「多少目が普段より開いてたり後は時折頭抱えてたり」


『まあ、そうなるか』


「ミツさんからも疑惑の目が凄かった」


『俺だって実際そうなってたからな』


「あ、やっぱり?」


『少しは抑えて欲しかったかな…』


「楽しんでると思ってたから…」


『まあ、多少はな』


「その後は言語学取る為にアリスを連れて屋根上爆走」


『何でその選択肢?』


「えっと…ノリ?」


『掲示板に「屋根上ゆうか…逢引」ってコメントあったけど』


「ああ、うん。また、なんだ」


『学習しないのな』


「そっちの叫びのせいで一階通りたくなかってん」


『……すまん』


「おう。あ、それと他にもスキル取ったぞ」


『さっき言語学取る為って言ってたが読めなかったのか?』


「読めなかったから取る為にジャストガードとカウンターも外して輪を着けて被弾してやっと職業レベルが2上がってそこで取った」


『何その鬼畜仕様』


「いやあ、ダメージ食らわないとダメなのね……」


『さすがは盾、なのか?』


「あんまり知りたくなかった」


『そうだな。あ、スキル構成って言えるか?無理にとは言わないが』


「構わんぞ。薬師、錬金術師、木工、看破、鑑定、識別、発見、盾、回避、受け、関節技、刀、光魔法、闇魔法、火魔法、水魔法、風魔法、土魔法、精密操作、言語学で鑑定はレベル2だ」


『……あのさあ』


「ん?」


『お前は何処を目指してるんだ?』


「ネタキャラだけど」


『…そうだったな。それにこの取得量余ったSP全部使ってるな?』


「役に立つかと思ってな!万能戦士って奴?」


『生産系は攻撃力も必要になってくるぞ』


「えっ」


『魔法に関してはまあ、お前のスタイルなら全種取っても良い位余ってそうだが普通はそうならないからな?』


「あれ?スキルってポンポン取れるもんじゃないのか?」


『上位スキルもあるかもしれないからな。それに職業スキルも多いし』


「なるほど」


『だから主に使ってるのがガードとジャストガードとカウンターと職務投棄だけって言うのはかなり異質なんだがこれで魔法覚えたらただの移動要塞になりそうだな』


「ははは、そんな馬鹿な」


『実際ありそうだからな』


「まあのんびり確かめるよ」


『そうした方が良いな』


「一応考えて取ったんだが」


『特に粗は無いんだが幾つかツッコミ所はあるな』


「見逃してくれないか?」


『ま、とやかく言うものじゃないしな。良いものがあったら教えてくれ』


「わかった。それで今日の報告はこれぐらいなんだが」


『私の方も特には無いわね。あの後ログインしたら質問攻めにあったぐらいで』


「ああ……」


『困ったわね』


「当事者に言いますかそれを」


『私も少しおかしいみたいね』


「おおう、怖い怖い」


『まあ言うべきは一つね』


「ん?」


『好意的な感情を持ってるのは本当よ?』


「ふむ」


『そこは本当』


「おうよ」


『……』


「……」


『……今日は少し早いけど落ちるわ』


「うーい」


『ホント、何であんな言い方になったのかしらね…』


「俺に言われてもなあ…」


『ま、それじゃまた』


「はいよ」

男女間の事は難しいです。

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