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50 友人とのチャット 九日目

九日目。


「すまん、頼む、色々と聞いてくれ」


『お、おう。こっちも報告する事があるけど一体どうした?』


「なんと言うか今日も今日とて大量に色んな事があった」


『いつもの?』


「いつもの。後今日は遂に二連打気絶を食らった」


『何それ字面が不穏なんだけど』


「しかもやったのライアさん」


『……お茶目?』


「どうだろうなあ」


『まあ朝から色々あったんだろ?』


「あり過ぎて今日は長くなりそう」


『こっちも色々あったしまずはそっちから聞こう』


「まあまずは平和な朝になったんだが」


『……え、平和だったのか?』


「起きたらライアさんがベッド横で正座待機しててな」


『おお』


「でテントを出たら先生とアルさんがライアさんのツタで捕まえられてた」


『また忍び込もうとしてたのか?』


「多分」


『それを捕まえてるライアさんのツタも凄いな』


「でまあその後朝食抜きを言い渡して朝食取りつつ師匠とヤクさんと諸々の相談してな」


『遠慮が無くなって来てんなあ……』


「どうしても行動がな。でケティーさんに街の有力者の方達への手紙を貰ってな」


『サクッと便利な物貰ってんな、それで冒険者ギルドとか行ってたのか』


「師匠達の分もあったけどな。その後は商談用の手土産に朝の一狩り」


『あの数を一狩りで取ってこれるお前に結構ドン引きしてた』


「先生の即死刀とライアさんの気配消しコンボがハマってなあ」


『ああ、なるほど。そりゃ強いわ』


「それで狩りを終えたんだがその後に凄い物を拾わされてな」


『拾わされた?何をだ?』


「ライアさんに引っ張られて連れて行かれたら遺跡があってその中に自動人形が居た」


『もしかして拾ったのか?』


「連れて行かれた後にライアさんに色々聞いて結果修理する事になった」


『凄い物拾ってるな』


「後に師匠に聞いた所古代文明産らしい。どうしようこれ」


『ライアさんが渡したんならどうにかするしか無いんじゃないか?』


「だよなあ」


『こっちとしては面白い話を聞けるから良いんだが』


「もしかしたら色々手伝ってもらうかもしれん」


『ゲームだしそれぐらいの寄り道は大丈夫だろ』


「そもそも何やれば良いんだろうな俺」


『……強敵に会いに行くとか?』


「街から徒歩二時間の場所に最強クラスが居るんですけどそれは」


『……諦めろ』


「そんなー」


『で、その後は?』


「色々部品やら何やら回収して遺跡を出たら遺跡がぺしゃんこになった」


『は?』


「遺跡が崩れて更地になった」


『まあイマイチ想像しにくいが回収した後に崩れたのか』


「良くわからんかったけどライアさんも困惑してたからなあ」


『なるべくしてなったのかねえ?』


「まあその後は街に行って服購入」


『街はこっちと行動してたからその後か』


「まあ冒険者ギルドに行った後なんだが色々あってなあ……」


『既に嫌な予感がするがまあ話せ』


「入った所でカッコいい男が目の前に立ち塞がってな」


『最初からツッコミ所のある説明だな』


「実際カッコ良かった。で斬りかかられた訳だが」


『唐突だな。挨拶?』


「見極めの方。どうにか対処したら褒められた」


『おお、良かったな』


「その後は解放されてカウンターに行って師匠達の手紙とケティーさんから貰った手紙を出した訳なんだが渡した受付嬢が顔を青褪めさせてな」


『いつもの面白話聞いてるせいでこっちも麻痺してるけどあの人達英雄だったよな』


「うん。そして手紙のネームパワーでギルド長室に行く事に」


『展開早いな?』


「正直ビビリまくりんぐ」


『だろうな』


「ギルド長室に入って手紙を渡してしばらくはおばあちゃん口調だったのよ」


『しばらくは?』


「師匠達の手紙の側に何か掛かれてたらしくちょっと席を外されて数分後に師匠似のお爺ちゃんを連れて来た所で嫌な予感が背筋を走る」


『師匠似?……おい、ちょっと待て、まさか』


「座った後に王様宛の手紙を渡してくれと言われてギルド長に渡したらお爺ちゃんにそれを渡して王様だってはっきり言われて俺は大混乱ですよ」


『うわあ、本当に王様かよ。なんでそんなポンポン会ってんの?』


「俺が知りたいと言うか王宛の手紙とかどうするんだろうって思ってたからな!」


『まさか本人に目の前で渡されるとはなあ』


「その後は色々説明されつつローディスさんの口調も王様と親しげになって行きそして先生からの一文を読んだ所で王様が大量の脂汗を掻き始める」


『先生……』


「内容は俺の頼みを聞かないと怒っちゃうかもよ?的な感じでした」


『国が滅びそうだな』


「王の威厳を目の前で吹き飛ばされた俺はまた何かが麻痺したよ」


『聞いてるこっちとしても麻痺して来てるんだけど?』


「ああ、この後も麻痺するから」


『え?』


「うん。その後も三人で雑談しつつ王様が師匠達に会いたいと言う事で街の上を爆走する事になってなあ」


『どうしてそうなったんだ?』


「その場のノリとしか……。一応幾つか理由はあったが」


『ほう?』


「師匠と先生が街の近くに住んでいる事を知らなかったので会いたい、王様だから顔バレNG、普通にギルドから出ても色々面倒な事になる、ライアさんが話を聞いて速攻で王様をツタでミイラ状態に巻いた所ギルド長からそれでOKが出た」


『最後の一文が決め手だよな?』


「一応箱詰めして担いで行くと言う手もあったんだが却下されてなあ」


『それで屋根上爆走か……そう言えば昼に誘拐だのなんだの聞こえたが』


「走ってる所見られました」


『オイ!』


「だ、大丈夫、きっと顔は見られていない筈」


『情報も少女を抱えた男が北に行ったって事ぐらいだけど、なあ』


「まあバレると大変だし放置でお願い」


『はいはい。それで、城壁抜ける時はどうしたんだ?』


「大ジャンプ一発」


『……飛んだのか』


「しかも飛び過ぎて城壁上に止まれずそのまま落下」


『王様大丈夫だったのか?』


「ライアさんがクッション作ってくれて無事だったんだがその後がなあ」


『後?走るだけじゃないのか?』


「クッションが変形して行くと共に両脇のツタ縄が引き絞られ目の前にはスロープ」


『なんと言うかオチが読めるんだが』


「打ち上げられました」


『だよな』


「その衝撃で意識を失った後湖面に着弾したらしい」


『凄まじい勢いで飛ばされたんだな……』


「気絶から目が覚めるとライアさんの膝枕」


『おお、またか』


「ペコペコ謝られた訳なんだが速度が速くてモロに食らってまた気絶した」


『新しいな』


「その後は防いで起き上がると憔悴してる王様」


『揺られて飛んで叩きつけられて……やってよかったのか?』


「友人らしいギルド長からOK出されてたけどライアさんのは予想外」


『誤算だったか』


「走るつもりだったからなあ」


『それで起きた後は?』


「師匠から修行用に新しい装備を貰ってその後に先生とケティーさんと話した」


『修行用?縛りプレイでもするのか?』


「まあこんな感じ。

修練の輪 品質?? レア度??

装備者に辛苦を与える輪

装備者のステータスを1/10にする

HP自動回復【微/瀕死時特大】自己修復【中】

加護効果適用不可


いやあ、思わず歓喜の叫びを上げたわ」


『おお、加護はどうだった?』


「大丈夫だった。いやー、一桁レベルにまでステータス落ちたから辛かった」


『加護に振り回されてたもんな』


「貰った後は雑談してたんだがケティーさんにも先生の添えた一文の話をしたら国が滅びるとのお言葉を頂いてな」


『なんと言うか、うん。先生だもんな』


「改めて先生は規格外だなあと」


『そもそも人じゃないしな』


「で、師匠と王様が兄弟なのを目の前で見た上で自動人形について話したら古代文明の話を聞けてな、色々興味深かった」


『うわ、それは詳しく聞きたいな』


「まあ端的に纏めると昔々の神話時代に魔法文明と機械文明がバランス良く保たれてた時代に魔族と人間の一部が喧嘩を売ってそれを先生と愉快な仲間達が吹き飛ばした後に先生は友人さんに数千年眠らされて起きたら機械文明の方が消えてたらしい」


『機械文明の方が自動人形側か?』


「多分色々混ざってるとは思うがね」


『面白そうだな、それ』


「ライアさんに許可取らないと見せちゃダメって言われてるからなあ」


『言ってみるぐらいは良いよな?』


「まあ会った時にな」


『おお、やったぜ』


「まあそこまでが平和な雑談タイムだった訳なんだが」


『その後に何かあったのか?』


「修練の輪を試そうと思って布の服とトレント装備で戦う事にした訳よ」


『ハードモード好きだなお前』


「それで一番やっちゃいけない事をやってしまってな」


『死に戻りか?』


「いや、違う」


『じゃあなんだよ』


「兎に多く遭遇出来る方角はどっちですかって先生に聞いちゃったのよ」


『……』


「結果。兎と闘い狼と闘い熊と闘い静かなる怒れる熊を倒しレベルが3上がった」


『お前、なんで聞いちゃったの?』


「師匠が弟さんと話してたからついなんとなく……」


『それになんで生きてるのかが不思議で堪らないんだがどうやったんだ』


「必死で避けて受け続けた」


『え、職務投棄は?』


「封印してた。装備類は籠手だけ狼戦で使って後はトレントセット」


『お前に勝てる奴って居るのかね?』


「師匠達」


『つまりプレイヤーでは勝てないんだな』


「まあ防御力が違うからな」


『それに加え何処に向かってるんだそのプレイヤースキル』


「なんでやろうな」


『こっちが聞きたい』


「あ、それと戦闘終了時には昼から戦い始めて夜になってて3倍返しが4倍返しに」


『うわぁ……、ホントなんで死に戻りしてないの?』


「なんだろう、必死でやればなんとかなるもんだね」


『その異色過ぎる戦い方だからだとは思うけどな』


「そうかね?」


『剣士系でそれをやれる奴なんて早々居ないだろうよ』


「そんなもんかね?多少防御力があれば行けると思うけど」


『やった本人は凄さが解からないって言うのはあるんだなあ……』


「まあやった後はどうにか帰って速攻ログアウトして今に至る」


『こっちはあの後戻って交渉の続き』


「おお、どうなった?」


『なんとか継続で優先注文出来るようにしたのとウチに一人職人追加』


「おおお?」


『めでたくアクセサリー系担当の職人が入りました』


「おおー。でも一体どうしてだ?」


『ウチに来た方がレア素材に触る機会も多いしあとその子女の子でね』


「んん?」


『ゲンコツさんの所は合わなかったみたいでウチに来る事に』


「え、戦力引っこ抜いて良かったんか?」


『ウチで作った物もゲンコツさんの所に卸せるようにお話ししたから大丈夫、よ?』


「なんだろう、凄く不安なんだけど」


『元はと言えばアンタが大量に持ち込むから相手の対応が凄いのよ?』


「へー」


『こんの……ッ』


「すまんすまん、その後は?」


『後はカスミを置いて私は帰って狩りコース』


「大丈夫だったのか?」


『今度は皆で行ったわよ?』


「なら良いんだが」


『それに護衛にライアンが居たからね』


「安心だなあ」


『ガノンさんはホームで楽しんでたみたい』


「蹴散らされてそうだなあ……」


『まあ仕方無いわよねー』


「あの二人を連れて森に行ってみようかな」


『狩り尽くすつもり?』


「ソンナコトハナイデスヨー」


『……程ほどにしときなさいよ?』


「多分行けるって、多分」


『そこが怖いのよねえ』


「いやあ、色々感覚がな?どうしても基準がなあ、師匠達になるんだよ」


『色々酷いわね』


「まあ別の所に行ったらまた変わるんだろうな」


『そう言えばまだ森と街しか行き来してないのよねアンタ』


「始めて九日経ってるのに街に行ったの一週間目な上にまだ一泊しかしてないからな」


『えーっと、七日目は泊まって昨日は帰ったんだっけ?』


「なんだろうね、俺って」


『なんと言うか、凄いわね。あ、思い出した』


「ん?」


『明日も蹴散らして頂戴』


「あー……イエッサー」


『ありがと。でもホント息苦しいから何か見返りを求めてくれないかしら?』


「とは言ってもなあ。あ、そうだ」


『言って頂戴!』


「お、おお。自分の一軒家が欲しくてな」


『一軒家?』


「うん。色々研究したり溜め込んだりするのに使いたいしと思って。ダメかね?」


『それならウチの面々で資金を出し合ってゲンコツさんの所に注文ね』


「おお、行けるか」


『まだまだ言ってもらっても大丈夫だから遠慮しないで良いのよ?』


「そうだなあ、それじゃパワーレベリングでもするかあ」


『……それはあの二人と?』


「メンバー全員」


『狩りの概念を壊しそうね』


「まあまあ、今更だって」


『それに付き合わさせられるこっちの身にもなりなさい。色々知識が塗り替えられてるし』


「すんません」


『まあ、良いけどね。強くなれるしアンタの負担も多少は減るでしょ?』


「おお、ありがとうな」


『まだまだ貸しは余ってるから言って頂戴よ?』


「今の所はこれぐらいだな」


『とりあえずは家とレベリングね、明日説明をしておくわ』


「よろしく」


『今日の所はこれでおしまい?』


「大体は話したかな。詳しい事はまた何処かで」


『それじゃあそろそろ落ちるわよ』


「おう。あ、それと最後に」


『最後に?……あ、また?』


「うん、口調」


『……どうにも自分から切り出す時は上手く行かなくなってるのよね』


「まあ、仕方無いか」


『今後もこんな感じだけどよろしくね?』


「うーい」


『それじゃまた明日』


「また明日」

名前 ヨミ Lv17

職業 『初級剣士』Lv16

攻撃 165

防御 80

俊敏 130

精神 55

知力 55

生命力 55


適当割り振り。

追加20Pは既に先駆者からの教練報酬BP20SP20をクリアしていると言う設定です。

スキルはお待ち下さい。


名前 タテヤ Lv26状態

職業『両手盾』Lv4

攻撃 0

防御 310+600+200 防具無し

俊敏 20+400

精神 20+400

知力 20+400

生命力 20+400


余ったBPはまだ割り振ってません。

加護が消えるとステータス10分の1状態が多少硬いぐらいになります。

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