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20 友人とのチャット 五日目

五日目。



「なあ、今日もまた聞いて欲しいんだが」


『呆れそうなぐらい色々起こってるな』


「なんでだろうな」


『で、今日は何があったんだ?』


「まずは起きたら足元にルーネ先生が居た」


『足元?』


「何故か四の字固めを決められていてな…」


『プロレスの技のあれか?』


「そうそう。それで今日もログアウト不可」


『嫌な想像が出来るんだが?』


「逃げようとしたら思いっきり捻られて痛みで気絶した」


『お、おお……。大丈夫なのか?』


「死に戻りは無かったけど9割削られてたらしい」


『お前よく生きてんな』


「でまあ起きたら先生に土下座されてな」


『インパクト凄そうだな』


「美人が土下座してるってのもあったけど古代龍が人にしてるってのもあってかなり困惑した」


『大変だな』


「でお詫びに大盾を貰った訳なんだが… また、なんだ」


『また、か。……まあ、話せ』


「素の説明は大盾に変わってただけで今日も通知付きで貼ってく

≪加護所持者の為情報が新規開示されます≫

≪加護所持者の為能力が新規解放されます≫

≪大盾の『両手盾』専用スキルが解放されました≫

≪スキル【地足根張】を取得≫

≪スキル【シールドチェンジ】の機能が新規解放されます≫」


『またスキル取得と、新規解放?』


「おう。で大盾のステータスがこちら

古代龍の大盾【両手盾】 品質XX レア度XX

古代龍の骨と鱗と血から作られた大盾

装備者を攻撃から守り続け誰もを守る

防御+40

自己修復【特大】

new!両手盾専用スキル【地足根張】を取得する

new!内部機構を展開する事により砦盾となり防御力が+60される

new!砦盾展開時装備者の防御力を基礎として20%の防御力をPTメンバーに付与する

new!ステータスの防御力にシールドチェンジで追加された特殊枠内の盾の防御力が加算される様になる

new!カウンター発動時に全状態異常を付与し反射する

new!両手盾職が装備時両手盾扱いとなりカウンター発動可能」


『下手に大盾が強化されるよりエグイ事になってないか?』


「大盾自体もおかしい能力だけどな。まあ順番に説明して行くとだ」


『軽く流して良い物なのか?』


「感覚が麻痺した。一つ目はその場から動けなくなるがカウンターに1.1倍の補正が付くスキル」


『俺も麻痺しそうだよ。使いようによってはカウンター任せの戦法が取れそうだな』


「二つ目。砦盾に変形させたらPTメンバーの防御力に俺の防御力の20%の数値が加算される」


『つまりお前が300あればこっちは60も増えるのか。恐ろしいな』


「砦盾に全てを持ってかれるがな。三つ目、シールドチェンジってスキルなんだが文の通り防御力が増える」


『持っている盾全ての防御力が加算とはまた酷いな?』


「まあ四つ目もエグいんだが。この大盾でカウンターをかますと全状態異常をプレゼント出来る」


『何をどうしたらここまでスキルが揃うんだ?』


「先生は気に入られたわね~って言ってたけど確実に加護だと思うんだ」


『だろうな。まあそれだけで片付く物でも無いとは思うが』


「でここからが今日起こった事の最大級の事なんだが」


『まだ上あるのかよ…』


「砦盾を展開してみたのよ」


『ああ、盾の両脇から鉄板が伸びて防御範囲が広くなるあれだろ?』


「直径20メートル高さ2~5メートルの円になったんだ」


『……は?』


「そして俺が触れているとカウンター発動可能」


『頭が痛くなって来た。纏めろ』


「ワンアクションで自動迎撃陣地完成!」


『訳がわからねえよ!』


「手元にレバーがあってそれ捻ったら凄いガシャガシャ音と共に板が展開されていってな」


『気付けば陣地の出来上がり。ってか?』


「しかもその後に何が起こったのかわからんがえらい事になってな」


『まだ上あるのかよ!?』


「師匠達とうっかり移動出来たら凄いなあって話をしたんだ」


『オチが読めるぞバカ野郎』


「通知が出た」


『ああ……』


「≪砦盾を移動可能にしますか?YES/NO≫でYESを押したら動かせるようになった」


『その盾が生きてるみたいな感じだな』


「そしたらまた変形して上から見たら三日月型になって全自動迎撃移動陣地が完成した」


『どうやって破壊するんだろうな』


「攻撃跳ね返すわ自己修復するわ周りの板群全部本体と品質いっしょだわでああこれ人前で展開出来ないやって」


『そもそも効果見えるのか?』


「見られないのだけが救い」


『それで今日はその盾だけで終わりか?』


「いや、その後に兎と戦って遂に狼とも戦ったんだが…」


『ん?』


「まず兎なんだが先生が張り切って10匹連れて来たのをさっくり勝てるようになった」


『まだ攻略組でも数匹相手にするのがギリギリだと書いてあったんだが』


「しかも二匹角付き。もちろんソロで戦った」


『おい、守れよ』


「大盾とチェンジシールドと籠手の組み合わせが強くてなあ」


『で、勝った後は?』


「その前に。お前に会う為に修行が終わり次第町に行っても良いかって師匠達に言ったんだよ」


『おう』


「折角だし早く行ける様に兎をけしかけたらしいんだよ」


『ふむ』


「で、お前に早くカッコいい所を見せてやりなさいとのお達しでその次は狼と戦う事になった」


『ああ、あの一匹でもかなり面倒だって言われてる奴か』


「それがまず角付き含めて四匹」


『お前よく挑んだな』


「師匠に騙されてん」


『スパルタだな』


「それで戦い始めたは良いんだが問題が起こってな」


『今度はなんだったんだ?』


「あいつら遠吠えすると仲間呼ぶのな」


『は?……何匹、増えたんだ』


「8。合計12になってからどれくらい耐えたっけな」


『お前良く生きてたな』


「守るだけだったらそれほど食らわないスペックになってるからな」


『で、どうやって勝ったんだ?』


「職務投棄、覚えてるか?」


『ああ、確か防御力を0にして攻撃力に……。お前の今の防御力、幾らだ?』


「【ガード】発動込みで539、更に砦盾展開で605」


『……殴ったのか』


「狼の連携にイライラしまして…」


『で、どんな戦いぶりになったんだ?』


「攻撃食らいつつも殴りに行って飛んで来たのを打ち返して遠吠えしようとする奴の首をへし折って角付きの角をへし折ってから首をへし折りました」


『どのくらい殴ってたんだ?』


「一分以内」


『は?』


「火力高過ぎてなあ……」


『ああ、もう良い、もう良い』


「その後は兎と戯れたり狼と戯れたり兎と狼と同時に戯れたりして今日は終わった」


『お前は何処に向かっているんだ?』


「わからん……。そっちは今日はどんな感じ?」


『ああ、遂に6人目が加わった』


「ちょっと今目の前が真っ暗になって崩れ落ちそうになったんだけど」


『メンタル弱いな、おい』


「まあ紹介してもらえるだけでも良いか」


『今日は前衛。鍛冶師』


「前衛ってもしかしてメイス?」


『モーニングスター』


「うっわぁ……」


『黒髪ショートカットのオーバーオール娘』


「おお、油汚れは?」


『頬に付いてたな』


「よっしゃ!」


『…何が琴線に触れたかは知らんがまあなんだ、今日も森に探索に入った後色々直して貰った』


「楽しそうだなあ……」


『動きは遅いが当たればモンスターが吹き飛ぶのは見ていて面白かったぞ』


「おおー……。そっちは平和な冒険、してるなあ……」


『こっちからするとお前の装備が羨ましいけどな』


「最初から熊と戦う羽目になるけど良いかな?」


『…やっぱやめとく』


「だろ?それに先生居なかったら今日もひたすら兎と戦ってた筈だし」


『修行のレベルが凄いな?あ、そう言えば鍛冶師が入ったんでギルドを作ろうかと思っててな』


「おお!ギルド!」


『で、だ。女だけだと色々怖いんでな、お前に入ってもらおうかと思ってる』


「……え?」


『ん?何か不味かったか?』


「お前って、女だったのか……?」


『そこかよ!って言うか前から言ってただろう!』


「一切聞いてないぞ?」


『…はあ、まあ良い。会った時にきっちりわからせてやるよ』


「お、おう。お手柔らかに」


『まあ入って貰う理由としては男共の厄介払いを頼みたい。と言うか矢面になって欲しい』


「なるほど。役に立つかはわからんがいつまでに合流すれば良い?」


『なるべく早く。既に声を掛けられてるのも居るからなあ』


「後は熊を倒せばそっち行けるんだけど最後に何かありそうなんだよなあ」


『まあなるべくだからな。多少はどうにかするよ』


「一応7日目までには熊を倒して町に行くよ」


『上位マップから盾職に見えない格闘家がやってくるとか何の冗談だろうな?』


「多分明日熊を倒す事になると思うから七日目には行けるかな?」


『お前の師匠達の事だから追加で色んな物倒させたりしてな』


「ははは、まさかそんな事がある訳……ありそう」


『まあ、頑張れよ』


「しかしまあ明日は何が起こるんだろうな!」


『いい加減俺を巻き込むのをやめてくれよ!』


「いやまあハーレム状態だと思ってたからつい、な」


『今までの話情報版に載せてやろうか?』


「すいませんでした」


『はあ……、まあなるべく早めにこっちに来てくれ』


「はいよ」


『それじゃ今日はこの辺で』


「おう」


『おやすみ』


「おやすみ」

口調についてはぼんやりとした理由があります。

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