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16 友人とのチャット 四日目

四日目夜のチャット。


「なあ、今日も今日とて聞いてくれないか」


『毎日イベント起こり過ぎじゃね?』


「とりあえず誰かに聞いてもらえないと心の整理が出来そうにない」


『まあ面白いけど他の奴には話すなよ?』


「信じられない内容だし話せんよ」


『またか?』


「今日はまずログインしたらルーネ先生が腹の上に乗っていてな」


『は?』


「まあ速攻で逃げ出そうとした訳だが」


『逃げ出せなかったのか?』


「何故か器用に関節極められたまま寝られててな」


『なんじゃそりゃ』


「でうつぶせで寝られてるから垢BAN案件かとビクビクしながらログアウトしようとしたんだよ」


『ふむ』


「ログアウト出来ませんでした」


『あー…確かNPCが居る場合は出来ないんだっけ?』


「その辺はわからん。でまあ動かせたのが首と右手だけで逃げれもしないから現実逃避を図ってな」


『まあ感触を味わう状況じゃ無いわな』


「で通知を見れば加護のお陰でステータス向上があると言うからそれで色々操作して両手盾を維持」


『おお、ステ向上系か。良いの貰ったじゃん』


「で攻撃力上げたくないからBPに変換して貰って受け入れたんよ」


『良いぞネタキャラ!で上がった数値どれくらいよ』


「古代龍の加護が合計600、ルーネのお気に入りが合計1200、合計360レベル換算」


『……は?』


「先生が張り切った結果えらいもん渡されてん」


『あー…、まあ、続きを話せ』


「それで混乱してたら師匠が来たから助けを求めたら寝ぼけた先生に顎を打ち抜かれて気絶しました」


『大変だな』


「その後謝られたけどまあまだ混乱してた」


『だろうな』


「でここからが今日起こった事の最大級の事なんだが」


『え、さっきの上あるの?』


「三日目に兎二匹と戦った事は話したな?」


『ああ、聞いたな』


「で師匠が左手の盾一つだと厳しいからと師匠が使っていた装備をくれる事になった」


『おおー』


「籠手と道着で貰った段階だと防御+40と自己修復極大付きの名前も品質もレア度も見えない装備だったんだが」


『名前見えない時点でまともじゃ無さそうだな、それでも極大か…凄まじいな』


「それでまあ装備したんだよ」


『何か起こったのか』


「ええと話すの面倒だからここからはインフォも貼って行く」


『りょ』


「装備した後にまず装備の色が変わってからこの通知が来た。

≪加護所持者の為情報が新規開示されます≫

≪加護所持者の為能力が新規解放されます≫

≪籠手の『両手盾』専用スキルが解放されました≫

≪スキル『職務投棄』を取得≫」


『職務投棄はわからんがお前が持ってる物に対する通知だな』


「実際そんな感じ。職務投棄は防御力を0にしてその差額を攻撃力にするスキルだ」


『……盾役ってなんだろうな』


「わからん。で次からなんだが目を逸らさずに見て欲しい」


『そんなに覚悟がいるもんなのか?』


「まずは籠手からな。

古代龍の籠手【両手盾】 品質XX レア度XX

古代龍の鱗と皮で作られた籠手

装備者を攻撃から守り続け敵を撃滅する

防御+40

自己修復【特大】HP吸収【大】MP吸収【大】

両手盾職が装備時両手盾扱いとなりカウンター発動可能

両手盾専用スキル『職務投棄』を取得する」


『……うっわぁ』


「で、道着。

古代龍の道着 品質XX レア度XX

古代龍の翼膜と皮から作られた道着

装備者を攻撃から守り続け何物も跳ね返す

防御+40

HP自動回復【大】自己修復【特大】

火耐性【大】風耐性【大】水耐性【大】土耐性【大】光耐性【大】闇耐性【大】

毒耐性【大】麻痺耐性【大】睡眠耐性【大】混乱耐性【大】暗闇耐性【大】即死耐性【大】」


『何このチート装備。ふざけてんの?』


「先生によると加護の強さで性能が変わる装備なんだと」


『あれ?お前って確か。……あっ』


「強烈なの二つ持ってたからそれで恐ろしい事になったらしい」


『なんと言うか、スゲエ運だな』


「本当に貰っても大丈夫なのか凄い不安になりながら受けとった」


『そこまで気に入られるお前の運が凄いわ』


「しかもまだ盾が残ってる上に一セット先生が残してるらしい」


『絶対受け取るなよ!?』


「受け取れんよ!」


『俺まで混乱させる内容とはな、何やってんのお前』


「え、兎で瀕死になって干物作って風圧で瀕死になってやっぱり兎で瀕死になったぐらいだけど」


『……ツッコミ所が多過ぎるわ』


「で今日はその後に兎8匹と先生の不注意で戦うハメになった」


『ソロで?』


「ソロで。一匹角付きな上最初から全部激昂状態」


『激昂状態?』


「激昂兎単体なら普通で二匹以上の時に片方瀕死にするともう片方が激昂するんだ」


『へー、そうなのか。てっきり全部怒ってるのかと』


「俺も最初はそう思ったんだがな。で角入りだと最初から全部激昂状態」


『うわぁ……』


「で何故かもぐら叩きと言うか兎叩きと言うかバッティングセンターと言うかボクシングと言うかそんな感じの戦闘になった」


『何やってんのお前』


「籠手が肘から第一関節までの仕様なんだが末節は覆われてない仕様でな」


『ほー』


「ついでに盾扱いだから殴るとカウンター入ってな」


『あ、ホントだマジで盾扱いになってる』


「で兎が体当たりと突進と噛み付きしかして来ないしHP回復出来るわで調子に乗ってな…」


『殴り続けたのか?』


「かなり楽しんでた」


『何やってんのお前』


「わからん。で角付きは最後に飛んで来たのを叩き落して首を捻って勝った」


『一切守ってねえな』


「でその戦闘でカウンターが倍返しに上書きされた」


『なんと言うか嫌な予感がするぞ?』


「ジャストガードで50%、ジャストヒットで100%になった」


『どんだけ殴ったのお前』


「わからん」


『で、その後は?』


「8匹をどうにかしちゃったからその後大量に兎狩りをやらされました」


『……お前は何処に向かっているんだ?』


「ルーネ先生が居なかったら普通にカウンターを鍛えてた筈」


『先生凄いな』


「今度紹介してやるよ」


『フラグ立てんな!』


「とまあ四日目だった訳だが」


『波乱万丈だな』


「なんと言うか複雑な気持ち」


『まあ受け入れるしかないだろ』


「だなあ。そっちは今日どうだった?」


『ああ、今日もまた美少女が一人入った』


「そっちもなんだかんだで面白い事になってるよな」


『後一人増えたらお前の枠無くなるけど』


「そんなー」


『まあ置いといて遊撃二人目。魔法剣士』


「うわ難しそう」


『金髪金目。まあ楽しんでるし良いと思ったけどな』


「だな」


『今日もまた新メンバーが入ったから少しずつ森に入っていったな』


「おお!冒険してる!」


『そうするとトレントやら蝙蝠やら蟻やら鳥やら出るわ出るわの大騒ぎ』


「おお!」


『皆で連携して倒せると気持ち良いもんだ』


「おお……!」


『でまあ色々レベルが上がって装備も上げて次はギルドかもって話になってな』


「早いな」


『しかしまあ今は稼ぎも無いしこの面子でやって行くかもわからないから話しただけだが楽しかったぞ』


「良いなあ、プレイヤー同士の会話……」


『あっ…、まあいずれは来れるんだろ?』


「試練が早く終われば行けるんだろうけど俺がそのパーティーに入っても大丈夫かな?」


『まあ大丈夫だろ。俺もフォローするし』


「ありがてえ!」


『ただお前が壁役をかなぐり捨てている事を伝えるべきかどうか』


「まだ話さないでもらえると面白そう」


『加護とか抜きで話すにも面倒だしな』


「しかも外せないんだってさ、これ」


『おおう…』


「だからまあ凄い加護持ちとして話す事になると思う」


『装備に関してはどうするつもりだ?』


「先生の加護持ちじゃないと名前と品質とレア度が見えない防御+40の自動修復付き装備だから大丈夫かな」


『まあ普段は盾でも背負ってろ』


「町に行く時はまた言う事にするよ」


『おう。ところでお前って今レベル幾つ?』


「キャラが13、職業が2」


『大分上がってんな。早めにそっちまで行ける様にするが期待はすんなよ?』


「まあ来てくれるだけでも嬉しいよ」


『うわ、デレた』


「えっ、駄目なの?」


『まあ良いけどさ。今日はこの辺で終いか?』


「だな。いやー、話したらスッキリしたわ」


『こっちまで爆弾背負うハメになったんだから合流したら手伝えよ?』


「了解。今日はありがとうな」


『おう。それじゃまた明日』


「また明日」

5日目からは狼かなあと。

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