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2-12 友人とのチャット 三十七日目

≪黄泉路が入室しました≫

≪伊達男が入室しました≫

≪伊達男が設定を変更しました≫

≪控え室には以降非表示になります≫


『何この設定』


「話す内容だと必要だと思ってな」


『もう慣れたわ……』


「ははは」


『ところでデータ統計とか見てる?』


「見てないなあ」


『他のプレイヤーのレベル帯が50前後なのに一人だけ三桁が居るんだけど』


「あっ」


『……まあ、アンタよね』


「す、すまん」


『色んな所で阿鼻叫喚なんだけど』


「自分も今日ステータス確認して気付いたからなあ」


『今日?』


「今日」


『いつから見てないのかしら』


「二週間とちょっと前ぐらいから」


『最後に見た時は?』


「47レベル」


『おかしさに気付きなさいよっ!』


「いや攻撃食らったら毎回5割8割消し飛ぶ戦闘だったから……」


『一体何と戦ってたのよ、って師匠と先生よね』


「多分この人が元凶って人がいる」


『誰かしら』


「龍神様」


『それ人じゃ無いわよっ!』


「修行してた時は人型だった」


『それで何がどうなったらステータス見ないなんて事になるのよ』


「死にかねない戦闘してる中で連続して通知音がなったらどうなると思う?」


『……集中が切れるか乱れるわね』


「死にかけてん」


『とりあえず迂闊に出せない情報私に渡すの止めない?』


「でも気になるだろ」


『・・・・・・うん』


「な?」


『それ以上煽って来るなら斬るわよ』


「ごめんなさい」


『多分斬れないとは思うけどね』


「あー、そう言えば防御にステ振りしたんよ」


『幾らぐらい?』


「レベルアップ分全部」


『馬鹿なの!?』


「先生の笑顔がな、光り輝いてたんだ……」


『龍種、ねえ。いつか討伐クエストとか出るのかしら』


「レベル四桁にならないと勝てる気がしない」


『身に染みた?』


「染みてる。ステータスとか見たい?」


『……まあ、見た上で判断しないと私が面倒な事に巻き込まれるのよね』


「情報戦?」


『情報戦!』


「ですよねー


名前 タテヤ Lv194

職業『両手盾』Lv67

攻撃 0

防御 2435 +800

俊敏 20 +400

精神 20 +400

知力 20 +400

生命力 20 +400

残BP 0

残SP 1980


ほい」


『アンタ馬鹿なの?』


「死にたくなかってん」


『しかもこれ初期割り振り以外全部防御よね』


「あ、ホントだ」


『気付くでしょ普通』


「必死に生き延びようとした結果です」


『しかもこれ加護無かったらただの雑魚よね』


「それはまあ、流されて来た結果と言う事で一つ」


『今更か……、SPは注ぎ込んで無いのね』


「どたばたしてて忘れてた」


『普通は忘れない』


「普通の状況じゃないんだが」


『そうだったわー』


「しかもこれに防具類とスキル関連諸々乗るんだが」


『何と戦うつもり?』


「多分先生達」


『そこ疑問系なの?』


「なんで強者を求めてる風な行動してるんだろう」


『知らないわよ』


「全ては初期開始位置が悪い」


『でも森の中じゃなかったら苦労してたと思うんだけど』


「納得は出来るが理不尽も多いぞ」


『まあ、理不尽よねー。神運?』


「いやそんなモノで済むか……?あ、そうだ称号も増えてたんだ」


『幾つ?』


「8つ」


『攻略組と解析班が泣くわねー』


「それと謎の何かが増えてた」


『謎?』


「何か不思議な事が起こるらしい」


『とりあえず称号から』


「ほいほい

大精霊と会った者

神狼の守護せし者

龍神と邂逅した者

九死に一生を得た者

生死の境界に立つ者

龍の遊び手

龍の御付き

ルーネの教え子


増えたのがこれだけ」


『何やってたのか察せるのがこれまた酷いわー』


「死にかけてん」


『遊び手なのがまた哀しみ背負ってるわね』


「あ、それは多分龍神様」


『遊び……』


「向こうからしたら……、うん」


『守護はロンが増えてたのよね?』


「色んな人が発狂しそうな情報持ち過ぎだなって思ってる」


『本音は?』


「凄く楽しい」


『鬼畜ね』


「とは言えそろそろ放出したい」


『何を?』


「先生と魔族の諍い。今回のもそれが原因」


『5行で纏めて』


「概要だと

1.魔族がゴルドラン王国に随分前から食い込んで洗脳してた

2.戦争起こして人同士の争いに先生を巻き込もうとしてた

3.先生が軽く怒ったら洗脳が解けたけど戦争準備してたせいで国の運営がヤバイ

4.イベント起こしつつ国をどうにかする時間を作る

5.巻き込まれて隣国で修行中


な?」


『な?じゃないけど』


「たのしくしゅぎょうしてるよ」


『今思い出したわね?』


「デスペナ貰う方が楽かもしれない」


『多分蘇生させられるんじゃないかしら』


「何回龍の血飲んだかな……」


『種族変更とか面白そうよね』


「寝てる間に改造されてるとかこわ……楽しそう」


『それにしても盛大な裏話のせいで考える事増えたんだけど?』


「が、頑張って受け止めた上で上手い具合に拡散してくれると有り難い」


『まあ良識ある人も多いから信じてくれるとは思うけど……』


「けど?」


『いい加減何処かでインタビューでも受けないと切れそう』


「何処が?」


『堪忍袋の緒。メンバー全員分』


「……もしかしなくても?」


『アンタの隠し持ってる情報のせいね』


「わあ怖い」


『一応なんとかやりくりはしてるけど今後はバラバラに動くかも』


「全員自由にして良いのにな」


『ギルマス殿?』


「ごめんなさい。でも自分が自由人だからなー」


『プレイヤーと関わってる機会の方が少ないわよね?』


「……楽しんでるから!」


『ええいうるさい、神妙にせい』


「ははーっ」


『メンバーに関する事も話そうと思ったけど放流してた方がよさげね』


「何しとけば良いのやら」


『修行』


「……まあ、頑張るよ」


『あ、そう言えば謎って何?』


「観察対象ってなんだろう」


『は?』


「称号、祝福、加護、守護の下に???【???の観察対象】があるんだが


≪???【???の観察対象】を取得≫

≪全ステータスに個別変動が確率で発生する可能性が誕生します≫

≪職業『両手盾』につき攻撃力は変動しません≫


って一体なんだろうか」


『訳のわからないモノに見つかってんじゃないわよ!』


「オレが悪いの!?」


『色々不可思議な事引き起こし続けたからそうなってるとは思うけど』


「いつ目を付けられたんだろうなあ」


『龍神様じゃ無い?』


「規格外だなあ……。あ、神様では無いらしい。あくまで龍なんだと」


『それでも最上位の呼ばれ方よね』


「会った時は龍脈の調整の為に温泉入ってた」


『威厳は!?』


「その後大放出された」


『なにやらかしたのよ』


「お爺ちゃんじゃなくて少年の姿なのを聞いただけなんだよなあ」


『えっ』


「お気に入りの姿と言う事を説明された上で指南のお誘いが来た」


『ええー……』


「上機嫌だったんだよなあー」


『色々と話せない事が増えたわー。斬って良い?』


「それ以外でどうかお願いします」


『じゃあお詫びで何か考えといてくれるかしら』


「わかった」


『一応他のメンバーにも何か言う事ぐらいは用意しといてね』


「……?」


『ギルマス殿?』


「ワカリマシター!」


『それにしても幸運に恵まれてなかったらただの雑魚なのが笑えるわね』


「そこ蒸し返すか?」


『羨ましいのよ』


「はっはっは、羨ましかろう」


『案件押し付けるわよ』


「許して下さい」


『ならばよし』


「じゃあまた」


『はいはい、またね』


「ところで今ゴルドラン王国の王城に客将身分で居るんだが」


『……会ったら斬る事に決めたわ』


「ええー」


『まあ他の面々も遅かれ早かれそっち行くでしょうし会ったら宜しく』


「あいよ」


『じゃあ』


「おやすみ」


『おやすみなさい』


≪黄泉路が退出しました≫


「おっとっと、忘れてた」


≪伊達男が設定を変更しました≫

≪以降は控え室にも表示されます≫

≪伊達男が退出しました≫


≪控え室のメンバーは現在0名です≫


≪控え室のメンバーは現在1名です≫


アリス:「……また火種用意してないよね?大丈夫だよねタテ兄?」

アリス:「今度は会いに行く、待ってて」

アリス:「あ、色んな人が捜索してるから気をつけてね」

アリス:「お休みなさい」


≪控え室のメンバーは現在0名です≫

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