2…社会人(主人公)
ハンバーガー大好きです。
「ピピピピピピピピピピピピピッ」
成瀬とさかの腕時計から、アラームが鳴り響く。その約30秒後、100メートルほど前方の空中に亀裂がはしった。そこから覗くのは真っ黒な空間。
「ブスブスグシュガシュ…ドザッ」
耳触りな音を立てながら、何かが這い出してきた。端から端まで黒一色のそれは、例えるならムカデのような姿形で、成瀬とさかの方を向いていた。しかしそれは、普通のムカデのサイズを容易に追い越していた。
「だいだい10メートルくらいか?前似たような奴が出てきたときは、3メートルくらいだったのに、親分ってところですかねー。つーかデカイと虫ってグロテクスチャー?」
太陽が高い位置にあるためか、そのムカデ(のようなもの)は、酷く歪に見えた。
ーー瞬間、ムカデが成瀬を知覚、その巨体からは想像できないようなスピードで動き出す。
対する成瀬も、ゆっくりと歩を進める。まるで、家の階段を降りてくるかのように人外の存在に向かう。右手には、いつの間にか剣のようなものが握られていた。
「こいつ屠ったら昼飯にするかね。」
両者がぶつかる寸前、 成瀬の声が砂に吸い込まれた。
明日も投稿します。