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ORDER10【R.E.D.総務部捜査課2】

ORDER10【R.E.D.総務部捜査課2】


レイスは視界を隠されていたため、二人の姿を確認することは、開放されるまでできなかった。

開放されたときには、もうそこはセントラル区ではなく、レイスの全くしらないデスクばかり置いてある部屋だった。

その部屋は、明らかにいままで誰も使用していなかったように、物の全てに埃が被っていた。

「ここは?」

「ここはね、R.E.D.総務部捜査課の使用されていないダストルームだよ。まぁ、俺達2人が秘密の作業とかするときにしか使用しないから、俺達以外には誰も入ることはないんだけどね?あ、そうそう、今は鍵かけてあるんだ。セキュリティ制かなり高いやつ。最新型だぜ?」

そうレイスに言ったのは、可愛らしい姿をしたかぼちゃぱんつのようなズボンをはいたぷにぷにだった。

ぷにぷには近くにあったソファーの上にあぐらをかくように腰掛けて、レイスをしっかりとその鋭い瞳で捕らえていた。

「貴方は・・・」

「てゆーか・・・君、本当にあの時の人?なんか瞳はしっかりしてるし、はっきり喋れるじゃない。」

不思議そうにレイスを顔を覗きこみ、ぷにぷには怪訝そうにしていた。

「あの・・・あったことあったっけ?」

「会ったよー。完全廃墟地区エリアで。」

「・・・何処それ。ごめん、普通に分からない。」

「・・・・・・・・・。」

ぷにぷには少々困った様子でいるが、仕方ないのだ。レイスには、フリンジの破片が戻る以前の記憶がまだ足らないのだから。

「・・・まぁいいでしょう。で、聞きたいんだけど、君って一体なんなの?」

「黒羽鈴守ですけど・・・」

「いや、そうじゃなくてさー・・・」

困ったように眉をひそめていると、奥のほうにいたショコラが「やれやれ・・・」といいながら、こちらへやってきた。

「クロバレイス?だっけ?レイスって呼ばせてもらうよ。今回君を強引的に拉致してしまったのは申し訳ない。君だけに聞きたいことがあったからなんだ。他の人がいると話がややこしくなるんでね。」

「ふぅん?で、俺に聞きたいことって?」

「うん。君はね、本当にこの世界の人?いや・・・それ以前に、もしこの世界の人じゃないとしても、おかしいんだ。」

「何が?」

ショコラの意味深な発言に今度はレイスが怪訝そうな表情になり、首をかしげた。

その顔をみて、少々間をあけて口を開いた。

「君の生命反応が感じられないんだ。皆はその塊が破片になって飛んでいるとか言ってたけど・・・それはここで保つための因子みたいなもので・・・生命エネルギーではない。ねぇ・・・君の集めているフリンジってのはさ、君の記憶の部分もあるけど・・・本当は何か知ってる?」

じりじり詰め寄ってくるショコラに思わずレイスは後ずさる。

ドンっと背中が壁についたのが、背中に感じられ、レイスはびくっとして壁に少し目をやった。

「し・・・知らないんだけど?」

「それはね。俺たちと同じってこと意味してんだよね・・・」

「・・・同じ?」

ショコラの言う『同じ』の意味が、さっぱりわからず、レイスはさらに首を傾げてみせる。

すると、ショコラの背中から翼が生えたのがレイスの視界に入った。

しかし、翼というより、『機械的な翼』。まるで人工的に作られたようなものだった。

そして、みるみる内に、ショコラ自体の姿も変わっていく。

肩まであった黒髪は、白い布で今まで結われていたが、それが自然とするりととけ、赤が主の色だった燕尾服にヴィジュアルが混じったような服が、白を主にしたゴスロリチックな衣装に早変わりする。

頭の上には、フリルのついたミニハットがちょこん、と乗っていて、左手には杖が握られていた。

「・・・なっ・・・何が・・・」

「脅かしてごめんね。でも、手っ取り早い説明する方法これしかなくてね。これはね『アバター変化』といって・・・そうだな・・・簡単に言えば、肉体から存在を切り離した存在って感じかな?」

「それが・・・俺とどう関係・・・あるんだ?」

「つまりね、君も俺たちみたいにこうやってアバターに変化できるんだよ。俺は【ショコラとしての因子】がある。そして【アバターの因子】も持っている。だけど、自分の因子とアバターの因子にはたった一つだけ違う部分があるんだ。それが『生命反応エネルギー』。アバターは生きたものじゃない。『神』だから、生命反応エネルギーなんてないんだ。」

「それで・・・何が言いたいの?」

「単刀直入に言うと、君の因子からは【アバターの因子】しか感知できていないんだ。」

「つまり・・・それって・・・俺が『神』ってことになる・・・・・・とかそんな二次元は期待を裏切らないみたいなこと言わないよね?」

自分でも信じたくないといった感じで、レイスは言った。

しかし、それは真実となった。

「君は神になる。俺達2人とは違う・・・仮の神じゃない。【本物の神】に。」

「本物の・・・神?」


(゜∀゜)神のヨカーン

なレイスくん登場

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