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異世界の神と最強娘  作者: 格闘王
第一章 出会い
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プロローグ

今回初めて投票します。

俺の目の前に二人の男が対峙していた。一人の男は黒く漆黒に近い甲冑、黒いバスターソードそして、黒い兜の装備。甲冑、兜には刺々しい装飾が施されており大抵のものは近づく事をためらうだろう。いもう一人の男は対照的に白のシルバーがかった甲冑、白のロングソードに白い兜だ。こちらの甲冑はどこかファンタジーの主人公が使っていた装備を彷彿とさせる装備だ。

 黒い装備の男は、黒い球体を掌の上に出現させ白い装備の男に投げた。白い男も負けじと同じように白い球体を出現させ相殺する。その攻撃が戦いの合図だったようだ。次々と黒い球体を投げつけながら白い装備の男に迫っていく黒い装備の男。その攻撃を白い球体で相殺しながら黒い装備の男にロングソードで切りつける白い装備の男。


 この世界には魔法というものがある。彼らが使っていたものはこの魔法で、黒い魔法が俗に云う闇魔法。それに対なす白い光の魔法。この世界のものなら誰しも知っている常識である。


 話は変わるが俺はこの世界のものではない。少し昔話をしよう。400年前俺はここではない世界のいわゆる『神』をしていた。俺の世界では魔法は無く、科学があった。科学に限った事ではないが制御できない『力』と云うものは厄介だ。大きすぎる『力』は暴走し周りを巻き込みながら最後は爆発する。科学を危険視し彼らを監視していた俺だったが、思わぬところから『ヤツ』が出現していた。『ヤツ』はエネルギー体なのに意思を持ち生き物を操り自分を強くさせていった。俺が気付いた時には既に手遅れだった。俺の力で一時的に抑えたが、科学に取り憑かれた者達の攻撃によって俺の力は一瞬緩んだ。本当に一瞬だ。その一瞬で『ヤツ』は俺から逃げ、世界そのものを自分ごと破壊した。俺は辛うじて他の世界の『神』によって助け出されたが力は半減したため、傍にあった俺の世界の人の体に入り力を取り戻すため療養をしている。


 この世界の『神』の計らいで、療養を兼ねて400年前からこの世界の神聖な戦いの第三者(いわゆる見届け人)になった。俺の存在は神聖な戦を行うものにしか見えない。400年間俗に言う聖戦や武の決闘、今目の前で行われている『魔王と勇者の戦い』も俺の管轄だ。この定番になりつつある『魔王と勇者の戦い』も何百回も見ている。時には光と闇、時には魔王と勇者、時には人と人、水と炎ってのもあったな。


 今回は黒い装備の『魔王』と白い装備の『勇者』の戦いだったな。さて、昔を思い出すのは数百年ぶりかな?こんなことを思い出すとは俺も少しは力が戻ったかもしれないな。

今回の二人は今までになく対象的だ。一人は平和を望み前向きに様々な方面から交流を試みた。もう一人は、眼前で対立するものを文字通り消していった。男は意見や話を聞こうとせず全て蹂躙していった。そして二人は対立し今の戦いになった。


 この話を聞いて他のものはどう思うだろう?やはり黒い装備の『魔王』が後者で前者が白い装備の『勇者』と思うだろう。そんなものなら俺は何も考えず戦いが終わるのを待つ。しかし、今回はなんとも面白い。『魔王』と呼ばれる存在が他を心配しヒューマンと共存を願っている。『勇者』と呼ばれる存在は、他の考えを悪と考え(例えが悪いが)自分以外は畜生以下と思っている。どちらも『人間』なのにと俺は考える。そうそう俺達『神』の感覚は人型のものを人間としている。魔族、神族、リザードマン、ドワーフ、エルフ、妖精、竜人なんかも俺達にとっては『人間』だ。


 さて、今回の『魔王』と『勇者』はどんなものを見せてくれるのだろう。この400年間俺の心を掴んだ戦いは決して多くない。両手もあれば足りるだろう。そんな中この二人の対立は俺の中にある何かを掴んでいる。ん?『神』であるものがそんな感覚あるかって?神でも分からないことや出来ないこともある。人間では出来ないが神なら簡単に出来ること云うだけで、出来ない事もある。俺が自分の世界を元に戻す事が出来ない事がいい例だ。それに、前の世界では考えもしなかった事をしてみたい、欲しいと思うようになった。俺にはいなかった伴侶や子供、(これは人間の体を借りているからだろうと推測している)後『神』なら誰しもやっている信仰集めとか。自分の力を早く戻せるかもしれないので今後『彼女』にでもやっていいか聞いてみるか。


 そんな事を思っている時も『魔王と勇者の戦い』は続いている。そうそう、名乗っていなかったな、今俺は『修羅』と名乗っている。

最後まで読んでくれてありがとうございます。至らない点ばかりありますが、よろしくお願いします。

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