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         1 マリエール

 鉱山が閉鎖して男爵領が没落の危機にある。男爵は2年で爵位を返納すること家族に伝える。マリエールは2年以内に領地を復活させると言った。

           1  マリエール


 男爵が没落しやすい地位なのは周知の事実である。領地内の農作物から得られる収入で領地の運営していく事は難しい。他に何か収入源が必要だ。数年前までマリエールの住む領地には鉱山があった。その収入で何とかなっていた。数年前鉱山が枯渇して今は蓄えを切り崩して生活している。男爵は家族を集めて。

「後2年が限度だ。2年経ったら爵位を返納しようと思っている。領主一族としての生活は終わりだ。」

みんな承知の事だ。でもマリエールは諦めない。

「何とかなるはずです。私が何とかしてみせます。2年の内に必ず何とかしてみせます。」

と言った。マリエールなら何とかするのではないかという期待があった

 マリエールは先ず冒険者ギルドに行った。冒険者登録した。この世界は10歳から冒険者になれる。だから10歳のマリエールも冒険者になれる。そしてオーク討伐の常時依頼を受けた。一週間受け続けた。野菜も買った。マリエールのアイテムボックスは解体もできるのだ。料理してアイテムボックスに積み込んだ。準備をしてダンジョンに出発だ。

 場所は100層ある内の100層目。既に周りには誰もいない。未踏破ダンジョンなのでここまで来たのがマリエールが始めてだ。

相手はエイシェントドラゴンだ。マリエールは念話をした。

「エイシェントドラゴンさん、私の家は没落貴族です。家のためあなたを倒さなくてはなりません。」

エイシェントドラゴンは、感心したように、

「家のためとは良い心掛けだ。私に勝ったら創成魔法をやろう。やり方も添えてやろう。」 

二者は対決に入った。お互いに譲り合わぬ好勝負だ。お互いに決定打が出ない。エイシェントドラゴンのブレスでマリエールは大きく吹き飛ばされた。同じ展開が何度も繰り返された。今度はマリエールは口の中で詠唱を唱えた。火と風と闇を付加した貫通魔法だ。

 エイシェントドラゴンに接近して貫通魔法を放った。創成魔法が手に入った。一回きりの何が創成されるか判らない可怪しな創成魔法だ。マリエールは莫大な資金を手に入れた。男爵にそれを譲り。男爵領は当面安泰になった。マリエールは創成魔法を使った。アンドロイドの製造魔法だ。10体製造できた。いずれもマリエールと同等の魔法が使える。いずれも冒険者登録して様々な冒険をした。稼いだお金は男爵に渡した。二年経った頃にはお金持ちの領になった。男爵は、

「マリエールのお陰で爵位を返納せずに済んだ。マリエールが成人したら、マリエールに領を譲ろう。みんな異存はないな。」

誰も異存がない。マリエールは、

「待って下さい。12歳の私に領地を継ぐかどうか決めるのは無理です。自由な立場でいた方が領地のためになるような気がします。当分の間父上が男爵でいて下さい。」

本音で言えば男爵になるのは面倒だ。ただ男爵令嬢ではいたい。男爵になるかならないかは後で考えればいい。今できる事やりたい事を考えて実行すればいい。その結果次第で男爵になるかどうかを決めればいい。

 マリエールは未踏破のダンジョンを踏破してエイシェントドラゴンにアンドロイド製造魔法を貰った。男爵領は豊かになった。

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