君の心を慰めに(女1推奨 男でも可 改変OK)
こんにちは、お兄さん♪
そんなところでフラフラ……一体何を探しているんですか?
ふむふむ……「探し物……無くしてしまった……なにかを」ですか。
それは……見つかるのですか?
あぁ、いえいえ。
ふざけてるわけでも、煽ってるわけでもございません。
ただ、少し疑問に思っただけなのです。
私は少し変わった人間でして……。あ、今自分で変わったヤツ名乗りなんて、相当変わったヤツだなとか思いませんでした?
むぅー、分かるんですよ? そんなあからさまな言の葉くらい。
あぁーあー、悲しいなぁ〜。お兄さんに悪口言われた〜。
え? ちっとも謝る気にならない? あぁ、そうですか。別にいいんですよ。どーせ私はこんな子ですから。
お兄さんの憂いを帯びたその顔が……ひとときでも別の表情を抱くなら……。
――たとえそれが、怒りだったとしても……ね。
あれ? 今思い出したんですか? そんな悩み、大したことじゃ無かったんですね。
あ、怒った。
泣いたり怒ったり……、忙しい人ですね。
あ、行かないでくださいよ〜。もうちょっと話しましょ?
ちょっとーー!
………、あーあ、行っちゃった。ゆうくん、そんなとこあるからなぁ。
心配して一周忌に来てみれば、やっぱりか。
しょうがない。ドラマや小説みたいに、私の姿が変わっても分かってくれるなんてことはなく……。取り憑いた子に申し訳なかったなぁ。
でも、もうちょっといいよね。
傷心の私に付き合って。
ゆうくんとの思い出の場所。行かせてくれないかな。