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第2話

 幽閉されて早1週間。  

 2日目にいらっしゃった王子様に公爵家から除外されると言われまして今はただのマリーアです。

 当初心配した洋服は、真っ白く触り心地の良い、裾の長い服をいただきました。ずっと来たときのままかと思いましたので安心いたしました。

 わたくしがいるのは王城の敷地内の外れにある、昔、お姫様が隠れ住んだという塔です。

 出入り口は下にありますが監視として付いているメイド(仕事しない監視だけ)が通るのみです。わたくしは通れません。

 掃除も、料理も(材料は持ってきてくれる)洗濯も、家事一式自分です。趣味として公爵家で家事を少ししていたので役に立って良かったと思います。


 口も聞かない護衛(女性)は1週間もすればもはや空気です。ただのマリーアということで身分差から両親は会うことが叶いません。ですが手紙は良いとのことでしたのでこの有り余る時間、楽しませていただいてます。


 しかし、家事も手紙も終わってしまうと暇、ですね。

 どういたしましょう? 


 。。。


 すごく暇ですので塔の中を探検してみましょうか。一通り一回見ましたけれどあくまでさらっと、っていう感じですので。それに面白いものがあるかもしれませんし。

 ダンスを踊ったり、フリですけど一応とやらされていた王妃教育のおかげで助かりました。塔の中を登り降りするのは体力が必要ですものね。一番上のお部屋に行ってみましょうか。わたくしがいるお部屋、一番上ではなかったようなのです。


ギギギ、ギ、ギ。

  

 意外と、きれいですね。

 まあ。なんて触り心地の良い布なんでしょう!すべて真っ白いですけれど染色もありますし、縫う道具もあります。


 一言も話さない護衛?に聞いてみましょう。

「こちらは使っていいのでしょうか?」


「塔にあるものは使って良い。」 


「ありがとうございます。」


 使って良いとのことですし、この布や糸を使って孤児院に寄付する物でも作りましょうか。わたくし、孤児院への寄付をずっとしていましたので寄付できないことを悲しく思っていたのです。たくさん、それはもうたくさんありますのでなくなることはないでしょう。

 さあ、そうと決まれば早速つくりはじめましょう!




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