表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/10

第1話

 とりあえず投稿します

 マリーア・カロルこと、わたくし、実は今、婚約破棄もどきをされているのです。 

 わたくしはカロル公爵家長女。弟や、妹もいますから跡継ぎには問題ありませんし、婚約者のフリ(相手は知らなかったようですが)をしていた人に婚約のフリを辞めたい、と言われている訳ですからこのまま静か〜に頷くだけうなずいて早く帰ってしまいましょう。見ている人も護衛だけですし。

 あくまで婚約のフリ、ですので書類上傷物になることもありませんし、とりあえず相手に喋らせときましょう。

 その間にわたくしは早く話が終わるようお経Ver.早く話おわってくださいませ。を心の中で唱えましょうか。

 早く〜終われ〜長話〜。長い長い長すぎる〜。時間〜勿体無〜い。


  。

  。

  。


 適当に聞き流します。完全頷きスルーです。

「以上のことから、マリーア・カロルを幽閉する!」

 ん?

 今聞き捨てならない言葉が、。

 わたくしが幽閉?


 どういうことでございますか?


「聞いていなかったのか?貴様を幽閉する。ゆっくり言ってやるぞ、ゆ、う、へ、い!わかったか?」


 わか、りますけど。

 幽閉、って、わたくし、幽閉されるようなこと、いたしました?

 


「王子様は、あたしに意地悪したマリーア様にバツを与えたんですよ!意地悪、いぎ、意地悪したマリーア様、ホントは王子様死刑にするって、言ってたんですけど、あたしがやめて、って言ったから、マリーア様、死刑にならなかったんですよ。あたしに感謝していただくわ!」


 よく分からないけれど、彼女を虐めた記憶が無いのだけれど、彼女のおかげでわたくしは命拾いしたようです。

 名前知りませんし、恐らく初対面ですけれど命の恩人なことは事実。言われなくてもお礼を申し上げなくては。


「名前は存じ上げませんが、御令嬢様。命をお拾い頂いたことをわたくし、マリーア・カロル感謝致します。」


 感謝です。

 

「あたし、御令嬢だって、ねえ。」

「騙されないぞ。貴様。」


 意外な反応ありがとうございます。

 王子様と御令嬢?様。

 驚きました?婚約のフリの相手。

 公爵家で王子と年齢も近いとなりますと、こうなるのです。

 

「衛兵!マリーア・カロルを連れて行け。」

「「「はっ!」」」


 いきなり幽閉ですか…。

 せめてお着替えを、持たせてくださいませ〜!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ