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「W」  作者: siro(シロ)
8/8

「end」

「W」のendとなります。

無事毎日投稿、完走できました。皆さんのおかげです。

願わくば、より多くの方にシロワールドの作品を見てもらいたいと思います。

実は次回作にもう手を出していまして、半ノンフィクションの長編物となります。

今は一回仕事に集中して、ブログにて近況報告し、次回作をうpできたらと思ってます。

みなさんありがとうございました。

 

「さて残りのアイを探しに行かないと、、クククク。メインディシュだ、あいつは特段ひどい方法で殺してやらないとなぁ。」


「行くのかいヒビキ。」


「あぁ・・」


「俺は、モウ役目をヲえた。トしも年だ、ソしてこの傷ナガくは持つマい。サァ、オレヲコロシテ、ツギノ、ホンモノノカイブツニ、オマエハナルノダ」


「ひひひ、わかってるって。じゃあな化け物さんよ」


ヒビキは壁に飾ってあった猟銃に一発の銃弾を込め、奴の頭をじーっと狙いを定め、躊躇なく引き金を引いた。

ヒビキは何も感じてない。奏も同時にそれを共有している。猟銃を捨てヒビキは部屋を後に、アイを探しに出発した。

この時、ヒビキも奏もアイの居場所をもう知っていた。そしてアイもヒビキでありながらも、奏であることも「最初から」気付いていた。だから皆でいる時はアイはヒビキを静かに監視し、一対一にならない構図を作り続け逃げていた。一番初めにマコトが死んでいた現場での発言は、すぐにヒビキではなく、死んだはずの奏の意識へ対しての質問だった。


私達を恨んでいるの?それとも私を恨んでいるの?ヒビキを止めに来てくれたの?そう思っての発言だった。




外の嵐は止み、爽やかな風が一吹きし、清々しい空気に変化し何もかも終わりを告げるようになった頃だった。




アイと奏が結ばれた記念の大樹が洋館の近くの崖近くにある。その大樹には上陸した際に飛ばされたアイの帽子が引っかかっていた。アイはそこに佇み、その時を待っていた。


間も無くして、ヒビキはその大樹へ辿り着いた。


「このクソ女よくわかったな?そしてここへよく来てくれた予定通りにな」


「ねぇ、ヒビキそして奏、私達を恨んでいるの?そしてここに来たって事は、そう、、やっぱり私で最後なのね。私知ってたわ。ヒビキ、あなたの性格もこの旅行の事も。やっぱりあなた達は双子の兄弟なのね。奏が助けに来てくれたのね。」


「はぁ?そんな訳ねーだろ、計画は完璧だった。奏兄さんを奪ったお前ごときに看破はあるまい」


ヒビキは怪物の象徴である異形の斧を持っていてそれを構えた時だった。アイは無言で片手をスッとあげストップの意を表した。


少し間を置き、アイはポケットから手紙のようなものを取り出し、ゆっくり折り、紙飛行機を作ってヒビキへふわっと飛ばした。そしてアイは語り始めた。


「あのねヒビキ、その手紙は匿名希望の方から私宛へ届いたものなの。今回の旅行で全員死ぬ。どんな手順でどんな殺し方、どんな順番かはわからない。でもアイ、きっとお前は最初と最後だ。」


ヒビキは紙飛行機を広げ、手紙の内容を読み始めた。


「それだけは分かる。そしてこの旅行を止めると、きっとお前等だけでは済まない。関係ない人間がこれからも少しづつ消えていくだろう。もし、止めれるとしたら君だけだろうアイ。お前に覚悟はあるか?覚悟があるなら、この話をこれで、できれば終わりにしてほしい。

兄弟ってのはな、兄貴は弟を守らなきゃいけない、弟は兄の背中を追わざるえない、一概に言えないがこんな特殊な血を引いた俺達ならな。アニキは、俺を置いて先に逝ってしまった、俺はアニキを救えなかった。なんでこんな広い世界で俺達なんだ。俺は世界を憎み怪物を選ぶ事にした。そして、後の怪物を生んでしまった。次の怪物を止めれるのはアイお前だろう。覚悟があるなら来い、待ってる。」


「馬鹿な!一体・・これは」


アイはヒビキの会話を切って、話し続けた。


「ねぇヒビキ、なんで、あなた達兄弟を世界が選んだんだろうね。それともあなた達が選んでしまったのかな?

皆を殺した事をとても許せないわ、そして大事な私の恋人である奏を殺した事も、ううん、何より、分かっていて誰一人救えなかった私自身が一番、私は許せないわ。私も世界が憎い。きっとあなた達兄弟も私達ももっと違った世界があったと思うの。皆が笑える世界。


「マコトが死んだ時、気付いたの、あなた達は重なってる、そうダブって見えたの「W」。この話は続きがあるの。

そしてこれでお仕舞いになるわ。手紙の主が言ってた通りよ。私、アイ「A」からきっと始まってしまったの。

そして手紙の主正体「X」、首謀者であるヒビキyouである「Y」そして「Z」。


ねぇ「Z」の意味を知ってる?最終・最高・究極などに使われるわ。他にはこう、、、「これよりひどいものはない最低最悪のという意味」つまりここで終わりよ。」


「・・・・。アイ?」


「ヒビキ、いいわ。私で終わりにしましょう。恨んでいいわ、私もこの世界を恨むから、、、さようなら。」


アイは大樹の裏の崖へ向かって歩き始めた。


「駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ!!それじゃあ俺の復習が!計画通りにはならない!!!!勝手に死ぬな!!」


ヒビキは斧を振りかぶってアイを走って追いかける。アイに追いつき斧を振りかぶるのではなく、、異形の斧を捨て、アイをぐいっと引き止めた。崖から落ちるギリギリで引き止める。アイは半歩、崖から足を出している状態だ。




アイを思い切り引き寄せ、ヒビキが崖から落ちる。


すれ違い刹那。聞こえた。


「アイ、死んじゃ駄目だよ。僕が終わらせる。」


アイが涙を流しくしゃくしゃな笑顔で言う。「そう、、行くのね。ありがとう奏。出会えて嬉しかったわ。」


「カナデェェェェ!許さない!!この俺があぁあぁ」


最後の断末魔が聞こえ遠のいて行く。



(なぁ響ごめんな。こんな兄ちゃんで、でもこれからずっと一緒にいるから、僕達は兄弟だろ?

こんな運命だったけど今度はちゃんと守ってあげるからね。)(今度はずっと一緒さ約束だよ兄さん)


夜が開け警備隊、消防団員、救急隊員が船でこちらに向かっているのが見えた頃だった。




愛は深呼吸をして、歩きだし、「異形の斧」を拾い、ひきづって進む。


愛が振り向いた時、大樹からは帽子が消えていた。空は雲ひとつない綺麗な朝日が顔だしている。





「ねぇ、次は皆違う形で、、、笑顔で会えるといいね、、、。」




「そうね、今の私には朝日が眩しいわ。」








end






次回作についてや、今作品についてブログの方に質問等あれば解説していきたいと思います。

これで「W」は終了です。

フリゲ作成するかは悩んでいます。。。

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