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「W」  作者: siro(シロ)
6/8

「DAY3」続き

遅くなってしまいました〜汗

「day3」の続編となります。

残すところ、あとわずかでこの話も完結します!


カナデはリュウイチを見失い何が起きたか、わからない。でもいつもの事のように少し冷静だった。だがこのままでは命の危険を感じるので今出来る事を精一杯考えた。「何かヒントは!」すこし持ち物を整理したり、うろうろしたりして鍵と手帳がある、あとは今までみた暗号のような話。「これらを合わせて考えてみるきっと何かのヒントになるはずだ。」近くの部屋にリュウイチが居ないか探しながらアイの元へ行かないといけないと思い、カナデは考え込む為にピアノの椅子に腰をかけた。その時ふと目をやった先にピアノの楽譜がある。よく見ると譜面には音符が表記されていなく文字がひたすらに書かれている。読んでみるとおぞましい内容だった。


「弟は家族の皆に秘密の癖があり、その癖は命をうばってしまう事だ。始めはストレス発散の為に虫や植物、次第に興味が広がり犬や猫と動物に対象が移り実験までしてしまうほどだった。


ある時、動物を使った実験をしているところを「兄」に目撃されてしまう。いじめられているが唯一同じ境遇にいた兄は絶対的な味方であったが、これを機に兄にまで裏切られると焦りだした弟は兄だけは敵にしたくない思いである計画を思いつく。


弟は兄を殺した。


そのときの衝動はもう今まで行ってきたどんな実験よりも得るものを感じていた。


「どういうことだ!この内容からすると弟は兄を殺している。」


「だとしたら誰の目線で書かれている物なんだ」


今まで見てきた内容の日記をすべて足すと怖い内容の日記になった事にカナデは恐怖を隠せないでいる。


 譜面の最後にはカナデが持っている鍵と同じマークの絵が描かれていて、それはどこかで見た事のあるマークだった。しかしこの時カナデは思い出せないでいた。

「いまはリュウイチを探すのが先決だ!」

その時、カナデの不安はヤツが側にいるというセンサーのように感じていた。(近くに居る気がしてたまらない。)

 カナデはそれでも、見つかるまでは気づかないふりですまそうと、そっと全身をセンサーのように歩き出した。いくつか部屋を探していると、最後に入った部屋にはリュウイチが倒れ込んでいた。「リュウイチ!生きてるか!?」カナデはリュウイチのもとへと走り近づく。


「くそ、ふざけやがって・・」


そういうとリュウイチはあごで方向をさす。そこには扉の影で包丁が突き立ったままのヤツが倒れ込んでいた。


「ピアノの部屋にはいった時、アイツは斧を振り回しながら突進してきた。なんとか何回かヤツには包丁で突きを食らわせたがそのままお前をぶっ飛ばして逃げやがったんだ。お前は奴に突進されて倒れてるけど、とどめをさせると思って追ってきたら扉の後ろに隠れてやがったんだ、だから、へへ。このザマだ」


リュウイチは傷こそ深いがまだ生きているそれに、ヤツはもういない。もうリュウイチが倒したんだ。

「けどよぉ・・」

リュウイチは出血のしすぎで喋りきれないまま意識を失ってしまった。リュウイチはUSBメモリを握りしめていた。このメモリを使えるのは玄関ホール二階からいく書斎のパソコンだけだった。その時カナデは思い出す。「そうだ、この鍵のマークは書斎の引き出しの鍵だ!なにかわかるぞ」カナデはリュウイチをおぶさりホールをめざした。


「リュウイチ、しっかりしろ!生きるんだ!」


ヤツのことは気になったが出血も沢山しているし、死んでいるだろうと思い扉をその場から早く離れたい気持ちの一心でリュウイチの怪我の手当の為にもまずはアイのいる多目的ホールへきた。

「アイ?ぼくだカナデだ!リュウイチが怪我をしたんだ開けてくれ」


返事はない。カナデは扉に手をかけると扉のロックはされておらず扉がすーっと開いてしまった。「アイ!何かあったのか!?」部屋には誰も居なかった。

「いったいどうして・・」リュウイチをテーブルの上におろし奥へ進もうとしたとき。

「ドンっ!」とカナデは何者かに後ろから頭を何かで殴られ倒れてしまう。意識が薄れて行くとき微かにぼやけた視界にうつったのは、鈍器をもって息をあらくしていたアイの姿だった。


カナデは眠りについた。


カナデは夢をみた。


カナデは自分がとうとう殺されてしまう夢をみた。


 1年前カナデを含むメンバー6人は旅行の為この別荘に来ていた。別荘には昔起きた事件があり夏の肝試しということで訪れていたがメンバーの内、

カナデがメンバーのいたずらにより死んでしまう事件がおきた。(まさに今の状況だな・・)カナデは夢だとわかって何となく目が覚める。意識が徐々にはっきりしてきて辺りを見回すと書斎のデスクに座りながら寝ていた。「それにしてもどうしてアイがぼくを殴ったんだ、それにここは・・」


納得のいかないまま目的地へ来ていたが、ついでにUSBファイルの確認をするためパソコンをつける。手際よく準備を進めるとそこにはムービーファイルがはいっていた。再生をするとそこには今回の旅行の内容である、皆との思い出のシーンばかりが映っている。モニタの中のリナやスズカ、ユウタやリュウイチが元気にはしゃいで僕を呼んでいる。隣にはこの時から恋人になったアイが恥ずかしそうに僕の手をにぎっているシーン等が映っていて、気づくとカナデは涙が止まらなくなっていた。

「みんな・・。」

泣きながらファイルをみていると違和感を感じ始めた。

「こんなシーン知らないぞ・・それにいったいこれは誰がとった映像なんだ?」

異変に気付きファイルを確認しているとテキストファイルで日記がみつかり、内容を読んでぞっとした。内容は弟であるヒビキのものだとすぐにわかった。


「兄貴は死んだ。この館で死んだ。あいつらが殺したんだ。僕の秘密を知られたくないから・・」


続きに目をやろうとした時だった。


かなしばりに合ったかのように全身が固まってしまい動けなくなった僕に、そっと声を掛けてきた人物がいる。

ぼくの目の前のそいつは、意外なやつだった。




夏のむせ返る暑さと陽炎を脳裏に焼き付け、まるでそのまま全ての記憶を全焼させてしまうような暑い夏の頃だった




やっぱり画像欲しいな〜


カナデ、ヒビキの双子兄弟のキャラデザイメージは

グールのカネキケン(白髪)兄と(黒髪)弟というイメージでした

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