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エルフに転生した俺は今度こそ快適に暮らしたい  作者: 坂巻大樹
僕とソルフェリノとイリアと理奈
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第6話 お姉ちゃん付きの精霊って誰?

わ、悪ノリが始まる……

大丈夫なのか?



「じゃあ、出発にゃー」

「おー」


 と言うことで、ソルお姉ちゃんと僕は意気揚々と北に向けて進路を取ったのであります。

 森の中は、なかなかに移動しにくく、変な動物の鳴き声が聞こえてくるとどうしてもびくっとなっちゃいます。


「あんりきゅん、怖くないかにゃ?」

「こ、怖いです。お姉ちゃん」

「こういうのって、慣れるしかないんだにゃー」

「そうは言われても」


 お姉ちゃんに連れられて、どんどん北上していく。していっちゃう。

 は、早い。

 ソルお姉ちゃんの物欲がとどまるところを知らない。

 ふふっふふ~ん♪ふふふふ~ん♪

 鼻歌まで絶好調。

 なにがでるかな、なにがでるかな、おったからー、おったからー!

 こ、怖い。怖すぎる。

 びくびくしながらついて行くしかなかった。

 とは言え、会話が必要なのですよ。


「ねえ、あんりきゅん」

「な、何でしょう……か」

「あんりきゅんも精霊魔術師だよねえ」

「エルフだもんね、生まれつき使える、よ」

「なら、精霊を召喚しとかないと、だよね☆」


 ぐがーーー、確かにエルフの22歳なんて言ったら子供でしかないのが分かるが、きゅん呼び定着してるよ。

 元の世界で22歳できゅん呼び……腐女子が男性アイドルに対して……それでも年齢的にきつい気がする。つーか、そもそも俺、いやいや、この世界では僕じゃないとね。……僕なんて、そんな呼び方されたこと1度もないのです。こっぱずかしいのです。

 で、精霊召喚コンスピの話。

 確かに、召喚できるレベルということで3レベルにはしておいた。

 そう言う話があってもおかしくはない。


「お姉ちゃんは、何をお供にしてるの?」

「……実はねえ、じゃじゃーん」

「ソルフェリノ様、お呼びでございますか?」

「うん。呼んだよ~。今度ソルと一緒に旅することになったアンリきゅんのこと紹介しようと思ってね」

わたくし、ヴァルキリーのフォーイリア=ヴァルキュリアと申します。イリアとお呼びください。以後、お見知りおきを」

「あ、アンリ=クロスティカといいます。よ、……よろしくおねがいしま、ちゅ」


 あまりの豪華さに、噛んでしまった。

 目の前に登場したのは、もう、ゲームとかでおなじみ。

 神々しい雰囲気を持つ天使みたいな人。

 金色の髪に、純白の翼。白銀と青のコントラストが見事なアニメ鎧。そして、羽飾りのついた兜。いわゆるかっこかわいい系、じゃないな。クールビューティーってやつだ。

 手には、お決まりのランスと盾を持ち、宙に浮かんでいる。って、精霊のカテゴリーなの?

 うぉー、超絶羨ましい。

 いいなー、でも、なんかやらかすとチクチクやられそうな、そんな真面目そうな雰囲気もある。

 え?なんでソルお姉さんに、イリアが付いているのか?

 意味が分からない。

 えーと、普通はもっと実用的な精霊をコントロールするんじゃないのかな?


「びっくりした?びっくりした?」

「はー、かっこいいなあー、あこがれるなあーーー」

「もどってこーい!あ、イリアっち出てきてもらって御苦労!いつもの所に帰っていいにゃ」

「承知いたしました、マスター。では、また何か用がございましたらお呼びください」



 <精霊召喚コントロールスピリット

  3レベル精霊魔法

  上位精霊でない精霊を召喚し、支配下に置く

  一度契約すると、原則として乗り換えできません


 <ヴァルキリー>

  精神系の精霊の一

  主に戦闘に関する事項を取り扱う

  関連魔法

  ・熱狂ファナティック

  ・戦乙女の槍ヴァルキリーズジャベリン

  ・戦乙女の加護ヴァルキリーズシールド


 <ヴァルキリーと契約するメリットについての検索結果>

  メリットについての検索結果はありませんでした。

  精霊魔法でも、精神系は原則どこでも使用できますので、コンスピによる

  当該精霊力の働いていない場所での魔法使用可能というメリットが発生し

  ないのです。

  なお、ニッチな意見として、精霊魔法:戦乙女の槍を使用した時に、実際

  に契約しているヴァルキリーが派手なモーションをしてくれるので、自慢

  できる。というのがありました。

  また、とにかくヴァルキリーがかっこかわいいので、いろいろ、それはも

  ういろいろしたいという意見もあります。ただし、実際にそんな事をする

  と、彼女の持っている馬上槍ランスで大変なことになるでしょう。この時ばかり

  はフレンドリーファイアーが許可されます。



 ……VPのニーベルン●ァレスティーかよ。

 ソルフェリノがロマン追及派なのはうすうす感じてはいたが、徹底している。

 まあ、彼女の強さを考えた時、シルフとか、ウンディーネとかと言った元素精霊を召喚する必要はないのだろう。本当に、規格外なハーフエルフだ。


 ソルお姉ちゃんが、僕の方を期待した表情で見ている。


「ソルのイリアどうだったにゃ?」

「すごい、……すごくかっこよかったです!」

「にゅふふー、喜んでくれて大いに結構にゃ!」

「でも、どうしてヴァルキリーなんですか?」

「そんなの、見た目がいいからに決まってるにゃ!」

「言い切った、だと」


 思わず、素の言葉遣いになってしまった。

 おとこすぎる。


「今、失礼なこと考えていなかったかにゃ?」

「いえいえ、何でもないです」

「で、アンリきゅんは何をお供にするのかにゃ?」

「何も考えてなかったです。ソルお姉ちゃんのお勧めって何ですか?」

「お勧め……そうだにゃー、そもそも、アンリきゅんがこれからどうしたいかによると思うにゃー」


 確かにそうだよね。

 僕が、どうしたいのか?

 僕の目的は、この世界をもう少し垢抜けたものにすることと、快適に暮らすこと。

 なので、正直なところ、最終目標は冒険者として大成するとかじゃないのだ。

 冒険者って、命がけの職業でしょ?

 ハイリスクハイリターンでしょ?

 そりゃ、最初の内は冒険者のまねごとをして、ボーナスポイントを増やさないといけないと思ってる。

 でも、最終的には悠々自適の生活を送りたい。

 お金は、……すでにある。最初にボーナスポイントを使って装備を整えた時に一緒に貰えたから。

 なら、どんな職業に就くべきか?

 この世界を見て回ってから決めたいなって思ってる。


「そう言われちゃうと、ぼく、まだ何をしようかって決めてないんです。この世界の現実を見て回ってから、僕のしたいことを見つけるのがいいかなって。……だって、寿命の長いエルフになったから、それで十分かなって」

「そっか、あんりきゅんはまだ目標が無いっと」

「え?最終目標だけはありますよ?『快適に暮らす』ですけど」

「そんなの皆同じこと思ってるにゃー!!だから意味ないにゃー」

「そっかな?だって、お金持ちになりたいとか、世界を破壊したいとか、王様になりたいとか、快適じゃない暮らしを目標にしてる人だってたくさんいるよね」

「う、アンリのくせに生意気にゃ!」

「でね、まだ、ぼくって駆け出しに毛の生えたようなものだよ?もう少し考えてからの方がいいと思うんだ」

「アンリきゅん、呼びだした精霊との間の信頼関係ってのも大切なんだよ?呼びだした精霊は術者と共に成長する。だからね、呼びだせるようになったらすぐに契約して、出来るだけ長い間一緒にいることが重要なんだにゃ」

「……なら、ソルお姉ちゃんはどうしてイリアにしたの?」

「……それが、ソルフェリノとしての本分に関わることだから」

「ごめん、余計なこと聞いちゃったかな?」

「別に、気にすることはないにゃー。いわゆる四属性(地水火風)精霊はどれも一長一短があったから、奇をてらってみたんだにゃー」



『12ポイントを消費して、勇気の精霊(ブレイブシューター) エクセリナ=エレメンティアを呼びだしますか?Y/N』



 いきなりメッセージウィンドウが現れた。

 ボーナスポイントをそれなりに使うようだが、いきなり何だろう?

 よく見ると個体名まで付いている。

 確か、精霊はそれぞれの属性ごとに分かれている。

 コントロールすると、その精霊が常に側にいるため、対極となる属性については実は威力が弱くなったりすると言うデメリットもあるらしい。ちなみに、精神の精霊については対極は生命?



 <精神の精霊と生命の精霊>

  確かに対属性ではありますが、生命の精霊についてはコントロールできな

  いと定められているため、精神系精霊をコントロールすることによる生命

  系精霊魔法のペナルティーはありません。ただし、精神系精霊は分化して

  いますので、精神系の精霊の中で対となる場合にデメリットが生じます。

  ちなみに、戦乙女ヴァルキリーの対極は泣き女(バンシー)とされますが、バンシーが関与する

  魔法が確認されていません。



 なるほどね。

 って、あれ?

 間違って、『はい』押しちゃった。

 ポップアップヘルプと、『はい』『いいえ』ボタンがかぶってた!

 と言うか、仕組んだな?この野郎!



『12ポイントを消費して、エクセリナを召喚いたします。良い旅を』



 キャラクターステータス……


  アンリ君:

   ボーナスポイント:50→38



  名前:フォーイリア=ヴァルキュリア

  種族:精霊:戦乙女ヴァルキリー

  性別:女

  年齢:30(召喚されてからの年数です。見た目じゃないよ!)

  器用:+4

  敏捷:+4(行動順序:24)

  知性:+4

  筋力:0(鎧やランス、盾は本体の一部扱い)

  HP:なし(攻撃は通りません)

  MP:なし※1(攻撃は通りません)

  職業スキル:精霊魔術師×1.5※2

        (ヴァルキリーが司る魔法の使用時のみ補正)

  ※1:イリアが放つように見える魔法についてはソルフェリノが

     行使しています。イリアの担当はエフェクトのみです

  ※2:精霊自身の成長により獲得しています

     ソルフェリノの職業スキルレベルに補正がかかります


  マスター:ソルフェリノ


  解説:ソルお姉ちゃんの相棒。ここぞと言う時には、単独行動……しちゃ

     うのか?

     天井の高い部屋もしくは、野外でソルフェリノがイリアを通じて

     放つ戦乙女の槍ヴァルキリーズジャベリンは、威力、見た目ともに特級品。

     もろあれです。

     ちなみに、ソルっちの信仰する神は知識神なので、彼女を相棒に

     しているのは違反じゃないか?と言う声もあるが、ソルっち曰く、

     『うちの神さんはそんなこまけーことはぐだぐだ言わないっすよ』

     らしい。

     それ、本当ですか?


 神様:そんなことでレベルドレインでもしたら、貴重なコマを失うのぢゃ。

    ぢゃから、仕方ないのぢゃ



 勇気の精霊(ブレイブシューター) エクセリナ=エレメンティアについては、次話以降、きちんと登場後に紹介します。



ここまでお読みくださり、ありがとうございます。


次回、アンリきゅんの精霊、理奈登場!妹キャラにする予定。

本話以上に悪ノリが過ぎます。危ないです。


次話投稿は、11/19(日)の夜を予定しています。

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