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難攻不落の黒竜帝  作者: 遊木昌
一章 漆黒の楔編
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一章五節 パワードスーツと戦闘開始


リーラがドライバを手に中庭に着くと、そこにはカホネと相対する黒がいた。

二人は目線を変えず、相手の動きを見ながら硬直状態に入っていた。


「よくも‥‥よくもバリッスを!」

カホネが背中にあった布でぐるぐる巻きになっていた棒……いや、手に持っていたのは、身の丈よりもはるかに大きく銀色の装飾がほどこされ鉄骨でも紙を切るかのように切れそうな太刀だった

「危ない物持ってんなぁ~まぁ、そんな物出して勝てる保証は無いぞ」

そう言って、右手に持っていたナイフを左手に持ち直してカホネに向かって歩いて近づいた。右足から左足、太腿から腰から背中、肩、そして、左右の腕に魔力を流し全体に流れる魔力を調整した。


「!?‥‥何の真似だ!」

カホネは自分に近づいてくる黒を睨み、体を捻り太刀で黒の体を真っ二つにした。

だが、黒は片手で太刀を受け止め膝で太刀をへし折った。

「怖い顔すんなよ‥‥第一俺からじゃなくて、お前からでかかって来れば良いだろ?」

黒はナイフを地面に刺すと、かかってこいと言わんばかりに手招きをした

そして、もう一度全身に魔力を流し戦闘状態になった


(舐めてる、完全に私を舐めてる

だが何の考え無しにあんな行動とれるはずがない! だけど、読めない‥‥アイツの考えが読めない!何か隠してるの?バリッスを倒した時も手から赤黒い雷が出ていたし、何かあるみたいね‥)

カホネがそんな事を考えてると目の前に、星零学院初の全身を最先端の科学力と古代兵器を解明して出来た古代の技術力の結晶である、特務技術警備部隊 『パレーシャ』が黒に立ち塞がった


「第一機動部隊整列!対象を囲み!捕縛しろ!」

指揮官と思われる男は『パワードスーツ』を着こんだ部下を引き連れ、黒の前にたち逃げ道を無くした。パワードスーツの警備部隊は警棒や捕縛用の電気銃を構えた

「これで、逃げ場は無くなった観念しろ!」

だが、黒はナイフを地面から抜くと、右手でくるりと回し左手に構え直したそして、全身の魔力を足全体に流した。


「わりぃけど、俺的には冤罪なんだけどね」

そう言って黒は懐からナイフを両手いっぱいに出し空中に投げた、空中にあるナイフで隙を作り、警備部隊の一人の首を掴みその場でパワードスーツの核を抜きとるり横に居た隊員たちを手当たり次第足で蹴り壊した、パワードスーツの装甲を剥がして中に入っていた隊員を引きずり出し一つ一つ機能を停止させた

「パワードスーツって言ってもたかが知れてる‥やっぱり、ドライバとか出せよ。勿体ぶらずによぉ~」

「くそぉ!」

指揮官が黒に向けて銃を向けたが、黒は指揮官の懐に入ると銃を腕から蹴り飛ばし、指揮官の後ろに回り指揮官を殴ろうとしたが 指揮官はジャンプをして黒の攻撃を避け、空中で向きを変え黒の頭に強化魔力を施した左手のパンチをくり出し地面に叩きつけた

だが、すんでの所で黒が受け身を取り、空中で動けなくなった指揮官の顔面に右手を叩き込もうとしたが、又しても避けられた。

「何なんだよお前。強すぎだろ!」

黒は全身を使い指揮官の首、足、肩、腹、背中、ことごとく避けられた。だが、黒は指揮官の頭目掛けて裏拳で狙ったが避けられて腹に重い一撃を食らい口から血がでた。


「ガッハァ!」

指揮官が手を引こうとした瞬間に黒は体勢を変え。指揮官の首を足で掴み、その場で地面に叩きつけた。

「くそぉ!」

指揮官は足から逃れようと黒を蹴り飛ばそうとしたが、黒は片手でカホネの折れた太刀を掴み。指揮官を切ろうと振り降ろした

「当たって無いぞ」

「そうか?。案外そうでも無いぞ」

黒は回し蹴りで指揮官を蹴り飛ばして、体勢が崩れた瞬間に赤黒い雷を纏った一撃を食らわせた


バゴォォォォォォォオオオオオ!


「な…んだよ…今…」

指揮官は正面玄関付近の下駄箱に壮大に当たって気絶した


「さて、次はあんたかな?ドライバ持ち!」

黒の目線はドライバの入ったジュラルミンケースを持つ、リーラに言った

「手加減は出来ませんからね!」

リーラはジュラルミンケースから赤色のリングを取りだし右手にはめ魔力をリングに込めた、その瞬間リーラの魔力が一気に上がるのを中庭にいた生徒全員が確信した。

これが古代兵器の力を解析して出来た『ドライバ』の力かと。


「ドライバ‥‥起動リブート!」


リーラが叫ぶと、リングがたちまち形を変え

手甲のように左右の腕全体を覆った

「おもしれぇ‥‥なら、俺も遠慮なく‥」

腰に手を回したが黒の持つドライバが無くなっていた‥‥

「嘘!?」

周りを見渡すと‥レイピアを持っていた、女子生徒が黒の蒼白のドライバを持っていた

「嘘だろ‥‥あの時落ちたのかよ‥勘弁してくれ」


リーラの持つドライバが左右の腕に装着された、初めてのドライバ使用に不安を覚えていたが

今なら、黒を倒すことを出来るかも知れないと思った

「この、ドライバがあれば行ける!」

リーラは両腕を黒に構えた。

腕全体が赤色のドライバが覆っている…いや覆い隠すようになって、腕のあちこちが固くなるにつれてどんどん、装甲が鱗に変わってきた。

指先の爪は獣見たいに長く鋭く。肘辺りには、鬼の角らしきものが生えていた。


「その、ドライバ‥超近接型のドライバであり古代兵器『我王バックルヘート』をモデルに作ってあるみたいだな‥‥まともに食らったらひとたまりもないな」


黒は少しばかり、本気を出すことにした。全身の魔力を先ほどとは比べ物にならない量の魔力を全身にながし、容姿も先ほどよりも人間離れしてきた。


「ここから先は‥‥手加減無しだ‥…」

黒の全身に赤黒い雷が迸った



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