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やがてのいろへ  作者: につき
2/11

鷹/ おと/

鷹/


よく晴れている空を一羽

鷹の翼は前を向く

この大空は掴むためにある

掴み握り

ぐい と

嘴で風を穿ち

まだ覚めきらぬ朝の

始めの青を割く


やがて

止まり木を求める時

鷹は

あえぎ

その胸は苦しい

この猛禽の恐れるものは

飢えでなく飛ばざること

嵐さえ

その真摯な瞳で見据え

不条理に満ちた下界を

雲の直下から見下ろすものだ



おと/


おとを聴く


暮れる光に

野の花が

ほう ほう と

アメシスト色に煌めくのを


闇の中で

処女の月が

しと しと と

岩肌の雲母を撫でるのを


億年を経

巻貝が

いん いん と

石となり炎を放つのを

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