第9話 音速の蒼槍
遅くなりました...割に短いです。
敵編隊撤退と時を同じくして、国防空軍三沢基地では蒼い機体が立て続けに飛び立っていった。
総数8機。計32発の対艦ミサイルを抱えたF-2が、その重そうな外見とは裏腹に軽快に編隊を組む。目標は太平洋上の大艦隊。先に千葉に迫った編隊を吐き出したであろう艦隊だ。
高度12,000ftを南へ進む。艦隊の予想位置まで500kmまで迫ったところで1機が高度を上げ艦隊の補足に挑む。その長大な航続距離を生かし滞空していた小松の零からの情報通り艦隊を捉える。レーダーで捉えた情報をデータリンクシステムを通じ他のF-2へ送り、ミサイルをチューンする。距離250kmまで近づいたところで高度をグッと下げる。レーダー警戒装置(RWR)には反応が無かった為、発見されてはいない。
17ftの超低空まで降下した編隊はASM-3の射程である200km以内まで接近する。
150kmを切ったところで発射。だたちに旋回し離脱する。この様子を零に乗っている山下は高度25,000ftから見下ろす。こちらはステルス。さっきからRWRがたびたび鳴るが、まだ捕捉はされていない。発射の通信から数十秒か数分か経ったところで艦隊から白煙が伸びる。ASM-3自体も超低空を飛んでいるため艦隊の放つ迎撃ミサイルのシーカーには海面からの反射クラッタの中に隠れてしまい思うようにいかない、と言った感じだ。じきに艦艇から赤い帯がしなる。すると立て続けに海面で爆発が起こりASM-3が撃墜されていく。だがミサイルの数は32発、それに加えマッハ5の極超音速だ。迎撃は困難を極めた。生き残ったミサイルは周りの艦艇を無視し艦隊中央で構える2隻の巨影へ突っ込んでいく。そのうちの1隻に8発のASM-3が立て続けに着弾する
数十分後。中央に鎮座していた巨影のうち1隻が艦首を天に掲げ爆音と共に深い蒼に飲み込まれていった。
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