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こちら陽気なたんぽぽ荘 ~大家と店子の家賃戦争~  作者: かきくけ虎龍
第一部 たんぽぽ荘の家賃徴収人のお仕事編
97/162

地獄の四丁目編……アラハ先輩の差し入れと修羅の世界へ

こんばんわ、楽しんでいただけましたら嬉しいです。

『 拝啓

やーいやーい! エロチンコ魔人……今頃はお腹を空かせて『綺麗で可愛いアラハお姉さまぁぁぁ、結婚してーっ』など言って、マスターベーションをしている頃でしょうね。


まぁ、チンコが喪失した発起エロチンコ魔人は私になんてハレンチなことを書かせるのでしょうか!


もう、ペンが走りまくりますので給料からハレンチ税とお金をちょろまかしてやりますわ、この欲求不満がぁぁ!


さて、私としたことがスコーピオンキング・極丸と女子会で盛り上がり続けて大切なことを伝え忘れていましたことがあります、おほほほほ。


実は地獄四丁目の田中さんはもういませんですことよ。


伝え忘れた……というより……うふふ内緒ですわ。


ちょっとしたストレス解消なのでお気になさらずに。


お詫びに食料とプロマイド、そして帰還までの道しるべを記した地図と服を特別に差し上げます。

 

もし、地獄でミヒロと言う自称福の神などと言い張る駄神に逢うことがあれば拾って三途の川にながしてきてくださいね。


P.S. シルクちゃんはたんぽぽ荘の権限を使って助け出したしました。』



僕は手紙を持つ手がプルプルと震えてしまう……だって、だって、シルクを助け出さそうこんなに苦労しているのに……もうプルプル感がアル中クラスの震度6の震えだ。


アラハ先輩の手紙……最後に付け加えられた言葉、そう、P.S.に書かれている文書の違和感が半端ないです。


シ、シルクを助け出したのですとーっ!?


「アラハは相変わらずです」


「ミヒロさん」


「何ですか? 私のはだけた胸元を見ても興奮しても百合の世界は興味なしです」


「はだけたどころか何も着てないじゃないですかーっ!?」


「同情するなら服をくれ! 福の神に服をくれ!」


「そんなに物欲しそうに見てもダメですーっ! 僕もこの服しかないからダメですよー!」


 こんな可哀想すぎる福の神にねだられてもダメなものはダメ!


 中性的で端正な顔立ちをこちらに向けて瞳をウルウルさせられても。


「ダンボールの中に入っていた服を着てください! それよりもミヒロさんはアラハ先輩と知り合いなのですか?」


 雰囲気が変わった……怖いです、怖すぎるオーラがひしひしと伝わってきます。


 二柱の関係、ロクでもないものってことは確定です。


「土偶神の中身……見たことある?」


 僕は一瞬、脱兎の無如く走り出して逃げようかと思ってしまうほどの鋭い目つき。

 

ただ事じゃないぞ!


「私と対局する存在……それがアラハ」


 ミヒロは何か悔しそうにくちびるを噛むと小さく言葉を吐き捨てる。


「今は良いのです……さぁ、行きましょう」


「ど、何処に行くというのですか?」


「その地図と私の行き先は同じ……修羅の世界」


「修羅の世界?」


「ええ、恐ろしき世界……そして、現世に戻る扉にたどり着くためには必ず通らなければいけない道……なので」


 ミヒロはゴクリッと喉仏を鳴らせるとダンボールに近づき。


「腹ごしらえです、今はたっぷり食べて栄養をつけることが大切なのです!」


「ミヒロさーん、食べる前に服を着てください!」


 ダンボールから持ち上げた服……ええーっ、何故、エロチックなカエルの着ぐるみなのですかーっ!?


 そして、僕はこの先にある修羅の世界で新たな難問に頭を抱えることになるなんて……この時は微塵にも考えていなかったのです。



いかがでしたか?

次回から地獄編から修羅の世界編になります(☆∀☆)

修羅の世界……そう、戦闘がてんこ盛りのシーズンになりそうなので執筆がんばります。

そして、あのキャラが復活します……そう、修羅といえば、あのキャラなのです(☆∀☆)


楽しんでいただけましたら嬉しいです。

そして、レビューや感想などもいただけましたら幸せます(☆∀☆)

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