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こちら陽気なたんぽぽ荘 ~大家と店子の家賃戦争~  作者: かきくけ虎龍
第一部 たんぽぽ荘の家賃徴収人のお仕事編
90/162

旗艦級機動戦艦ホームシティ編……残念少女はアンドロイドキララ? そして、ホームシティVS地獄の防衛隊・戦争開始!

こんにちわ、楽しんでいただけましたら嬉しいです。

「あれっ……ここは?」


――見慣れない空間――


 あれっ、台所? 日本古来……いや、昭和の香りがプンプンする生粋の安っぽい木目調が懐かしいソファー、それに大学のラグビー部にありそうなヤカンなどが小奇麗に置いてある空間。


 この地味すぎる空間に似つかわしくない広さとハイテクノロジーな立体スクリーン。


 昭和の雰囲気という一点を除けば、ここは超科学の粋で作られている空間ということがわかる。


「ぷぷぷーっ、やっと目を覚ましたか、天邪鬼のこんちきしょーっ! 乳がぶらんぶらん大きいやつは重力に負けて垂れるといいミュン! スタイルが良すぎるクセに体重が軽いからムカついたミュン、うちが寝ている四畳一間の部屋の立て付けが悪い押入れの開き戸ぐらい腹が立つミュン!」


「……生きている」


 いやぁ、言葉とは時に厄介なことになるなぁ、僕の何気なく言った的外れな独り言がお気に召さなかったらしく残念少女はアホ毛をプルプルと揺らして背後からがっしりと肩を掴む。


「当たり前ミュン! その歩っぽい雰囲気に免じて生かしてやったミュン、ホームシティに土足で踏み込んだことは後で罰ゲームミュンが……こちらの居場所が厄介な奴らにバレたミュン!」


 耳を劈きそうな残念少女の威勢の良い声を聞きつつ、晴天の眩しい陽光が窓から射すほどの光量が辺り一面に広がる複雑多岐にわたるスクリーンから戦艦ホームシティの外の映像が枚挙の暇もなくリアルタイムで映し出されている情景に目がいってしまう……ってうあぁぁぁ、亡者みたいなロボットがいっぱい映っているし、極丸さんが言っていた羅漢が乗っていた雲が戦艦に変わっていくぞーっ!?


「これはいったい何が起こっているんだミュん! 仕方がないミュン……旗艦級機動戦艦ホームシティメインシステム機動ミュン! カンナギシステムは生きているかミュン!?」


 残念少女の声に危機感を感じる。


 少し慌てたような、それでいて不慣れだがマイペースに叫ぶ声が台所のような空間に響くと知的だが嫌々そうな声がどこからともなく聞こえてくる。


『現在、稼働率58%……カンナギシステム稼働……その間抜けなアホ毛とツインテールを揺らしながら得意げにふんふんと鼻をならしている反応はアホ型アンドロイドのキララだな』


 その言葉に幼児のように小首を傾げる残念少女サイボーグ・キララ……そして、キラリと瞳が光ると言葉の意味を理解したように痛々しい視線をスクリーンに向けて抗議しはじめたぞ!


「誰がアホ型ミュン! へっぽこシステムに言われたくないミュン!」


『そこに横たわる生者は歩……ではないな……リリスの遺伝子持つ者……歩の子供か生まれ変わりか?』


 その言葉にキララはその場にペタリと座り込んでしまいひんやりとした感情をむき出しにしてパタパタと手を振りながら僕を見つめてくるぞ。


「こ、こいつは歩の子供ミュンかぁぁぁぁぁーっ! 裏切られたミュン! 淡い乙女な想像妊娠の恋心を抱いて眠った結果、まさかの子供が迎えに来たなんてショックミュュュュュン!」


『うるさい、駄ロボ……起動率90%……小型ブラックホールを核とした超時空磁場変動変換中型縮退炉からのエネルギー転換により推進機関・兵器システム・防御システムを展開しております……現在の搭載兵器は対空流れ星レーザー連装四基・対天使仕様光子レーザ―・連装八基・クリエティア式カナリア主砲・防御システム・クリエティア式氷結時空磁場シールド。以上が現存する戦力です』


「このヘボシステム、軽く無視しやがったミュン! 久しぶりの再開なのに乙女の叫びを無視しやがったミュン! さっさとスクリーンに映る怪しい奴らの分析をしながらうちと歩の息子っぽいリンと名乗る乳デカメロンパイなんて垂れろ成人にあったかいお饅頭系スパゲティなおやつを用意するミュン」


『全力で拒否する、レーダーに反応……左舷十五度前方二千キロに地獄防衛軍主力部隊・羅漢が守勢を展開して待ち構えています。確認できる戦力は堕天使第三世代一等旗艦コトダマ・同じく一等旗艦アマクサ・起動スーツ兵器二万六千機、戦力値から考えて戦闘は回避を提案します』


 腕を組みながら「ふぅ」とわざとらしく嘆息するキララ。


「雪女のウサギが目覚めていないのに、うちらだけで寝起きの一戦はしんどいミュン……対空レーザー及び光子レーザーを全砲門を敵、起動兵器に集中砲火したのち、左舷十五度に距離三百まで押し進めてこの空域から全力で撤退するミュン」


「え、えっと……キララさん、この状況っていったい?」


 いきなりの状況にポカンと眺めている僕が勇気を振り絞って声をかけてみるとキララはフーフーと鼻息荒いようにツインテールを逆立たせながらこちらに振り向いてきたぞー!


「安心しろミュン。これは戦争ミュン……聖魔大戦の痛い痛いシッペをを利息つけてしっかりと神どもに返してやるミュン……そう、お前が誰かは後で根掘り葉掘り聞いてやるミュン……自己紹介がまだミュン! うちはアンドロイドのキララちゃんミュン」


いかがでしたか?

少しでも楽しんでいただけましたら嬉しいです。

地獄編も佳境になってきました……リンくんはいったいどうなるやら、地獄で家賃を徴収できるのか!?

そしてシルクは今、どうしているのやら……捕らわれシルク編は読者さまのお声があれば、間幕で執筆する予定です。

今後とも『こちら陽気なたんぽぽ荘~大家と店子の家賃戦争~』をよろしくお願いします。

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