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こちら陽気なたんぽぽ荘 ~大家と店子の家賃戦争~  作者: かきくけ虎龍
第一部 たんぽぽ荘の家賃徴収人のお仕事編
9/162

仕組まれた罠なの? セクハラではないのです、幼女奴隷は高いですよーっの巻

家賃徴収人実技試験、中盤戦になりました。

皆さまに楽しんでいただきましたら幸いです。

外の世界はただ真っ白い世界だった。

 肌に寒いぼがーっ、兎に角さむいゾーっ!

 お空はどんよりしている、果てしなくどんよりだ、ナス田楽が食べれなかった僕の心そのものだ。

 そこから舞い降りる白い粉・・・あやしい粉・・・サイババが空にいるのだろうか? そう、雪ではない粉なのだ、小麦粉や片栗粉ぽいきめ細やかな粉だ。

 

 視界で捉えらた世界。

 異世界ファンタジーにありがちな洒脱した中世ヨーロッパ風の街並みだった。

 こてこてのありきたりなパターンだな。

 ただ、大きく違うといえば・・・ほらみんな、少し、耳を澄ませて聞き耳をたてようよ。


「あーら、奥様、今日の晩御飯は何にするでごわす」

「そこの肉屋で安売りしてたコボルトの肉を焼きますわ」

「よいでごわすなぁ、おいどんの家は女王蜘蛛を生きたまま内蔵をとりだして生でペロリ・・・」


 こえー、恐ろしい話が聞こえるぞー!

 冗談ではない、化物どもが井戸端会議だ、『まぁ、隣の奥様はさんまを焼かれてましたわ』や『隣の旦那さまは女をナンパして浮気をしたとおもったら、実は女はニューハーフで逆にお尻を掘られて、その快感でそちらの世界にはいられたようですわ、おほほほっ』などのレベルの話なのだろうが・・・カルチャーショックーっ!

 

 さまざまな商店が立ち並ぶ石畳のメインストリートを歩く数多の化物。

 おや、ふてぶてしい毛むくじゃらの女ゴリラがセーラー服を着て走っているぞ・・・おお、パンツが見えた、とっても目の毒ですよーっ。


 その反面、人の姿はあまり見えない。

 いや・・・存在すらていないのでは? と戸惑ってしまう・・・兎に角、目をこらして探してみよう。

 

 僕はキョロキョロと見回した、例えるなら田舎者が東京にきて『おお、東京さの道は牛糞も肥溜めもないべさぁ』といってキョロキョロしてしまうほどのキョロぶりだ。

 

 おおっ、第一村人発見!

 遠くの細い路地にはぽつりとたった人間(女)が生気のない道化のようにたっているぞ。

 とっても憐憫すぎる雰囲気で貧血を起こしたみたいにふらついているぞ。


「き、きみ、だ、大丈夫かい?」

 

 偽善者魂ぜんかーい!

 親を見つけた子犬が如く、スタタタターっと駆け寄った僕に憔悴している少女はしなだれかかってくる。

 

 他意はない、僕はセクハラギリギリセーフだろう、小さな肩に手をかける。

 よく見るとブカブカのТシャツ一枚から見える素肌・・・したは履いてないぞーっ!

 

 少女はすがるように振り仰ぐ。

 身長は僕の胸元あたり、とても幼い雰囲気だが整った鼻梁は将来絶対に高嶺の花になりそう。

 脂ぎった緑色の髪、カットも手入れもしていないのだろうボサボサだ・・・おや、耳が尖ってるよりな気がするぞ。

 僕は羽織っていた上着(支給品でやや大きめサイズ)を少女にかけた、無論、毛も生えてないような少女に下心などないことは宣言しておこう。

 すると少女は疲労感のある肉体を僕に委ねるように密着させてくる。

 すると不思議なほど瞳が揺れた。


「買ってもらえるのですか・・・銅貨・・・三枚です」

「買う?」


 コクリと頷く少女。

 その瞳の奥に絶望という闇が見え隠れしている、そして僕は悟った。

 そうだ、これは現代風に言うと売春婦なのだろう・・・いや、なにか違うような。

 どこか既視感が生まれる・・・昔の僕と同じ瞳をしている、あの絶望の日々の。


「貴方様・・・お客様? 腰の袋にお金・・・持ってる」

 

 僕の腰にぶら下がっている巾着袋。

 たしかにお金は入っていた、アラハ先輩の手紙曰く、支度金、この世界で運用されている硬貨に変換されたお金だ。

 当然、使用した硬貨分は給料からさっぴかれる厳しすぎる制度でございます・・・シビアだぞーっ。


「もしかして・・・全部買ってくれるの?」


 全部買うとはいったい・・・もしや・・・。

 鬼畜すぎる想像を頭の片隅に追いやると僕はできるだけ他意がないように少女の頭を撫ぜた。

 キョトンとする少女、少しだけ、ほんの少しだけだけど瞳の奥に潜む怯えが和らいだような気がする。


「あのときの夢で見たとおり・・・土偶の神さまありがとう」

「土偶・・・夢? もしキミを買ったら人探しを手伝ってくれるかい?」


 土偶の単語が出た時点でとっても嫌な予感がするが打算する。

 少し緊張した中、少女はコクリと一度だけ頷いた。

 そして、少女に連れらた僕がたどり着いた場所。

 

 やはり奴隷商人のテントだ。

 もう、必然的です。

 やたら言葉に険がある豚の顔をした亜人の奴隷商人から少女を買うことになった・・・ってこの少女やっぱり、奴隷だったのですかーっ!

 うあぁ、巾着袋からお金がーっ、おやめになってお代官さまぁー

 しかも、檻から逃げていたところで僕に出会ったなんて、なんたる偶然? な、なんか、仕組まれた罠確定のよ・か・ん☆


 

いかがでしたが?

感想おまちしております。

又、こんなキャラクターだしてほしいなど要望がありましたらご意見宜しくお願いします。

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