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こちら陽気なたんぽぽ荘 ~大家と店子の家賃戦争~  作者: かきくけ虎龍
第一部 たんぽぽ荘の家賃徴収人のお仕事編
80/162

地獄の一丁目とボインボインが成長した件はイコールなのですかーっ!?

こんばんわ、やっとアップできます(☆∀☆)

この話は少しばかり今までと毛色が違います。


心まで食い荒らすほの暗い闇は真綿が細い螺旋を描いて首を締めるように僅かずつ精神を蝕んでいく。

そんな寂寥と悲憤に傲然と占拠された世界。


岩窟の内部を構成している岩肌は頑固なまでに荒く獲物を狙うかのように刃物状の突起物が様子を伺い、イボイボした切っ先は生物の死を誘い、それを手助けする苔ばった表面はじっとりと粘着く。


そんな無残な衛生環境に対応した生物にとっては安寧の土地、そう、このヒエラルキーの最下層のムカデのような虫たちが我が物顔で蠢く洞窟。

ここは何処だろう……。


そう思考を働かせるものは存在しない六道の最下層、八大地獄・灼熱地獄と温泉で有名な地獄の一丁目にある岩窟型地下牢獄。

 閻魔大王に裁かれた亡者たちや世界の理を反して追放されたモノ(・・)たちが跋扈する悲愴の世界。



じめっとまとわりつく大気が過酷な熱を含む牢獄。

 そんな牢獄に新人が一人入ってきた。

見た目はこの地獄に相応しくないほど神々しい。


『もしや女神!?』 と勘違いしてしまいそうな相貌、スレンダー体躯、その体躯を包む質素な布……ここに亡者たちにみつかれば……そう、いずれはボロ切れのように扱われ、柔らかそうな血肉は餓鬼に食い散らかされるだろう。


この地獄界外では『亡者と泣く子はしっかり掘られる、お尻はとってもあっはんうっふん』と地獄新聞川柳部門で大賞をとった作品で有名なゲイ(おにぃ)に担がれて、「「お尻イヤーン」」の掛け声とともに放り込まれた美しい女。


美しい女の纏っている布は絹のあしらい、艶やかでおろしたてのように柔らかい。

争った形跡もなくお尻あたりは無傷のようだ……なんて運の良い美しい女なのだ。


ゲイ(おにぃ)に掘られた囚人は男や女関係なく肛門より吐き出される蟯虫もどきによって三日三晩お尻を抑えて苦しんだのちに男性なら××がもげて、あっちの世界(おねえの花道)に目覚めてしまい、二度と正気にはもどれないともっぱらの噂だ。


「ううん」


艶やかでなやましい声がこの女神のような娘から溢れ出る。

女神のように美しい女に目を奪われた俺は少し狼狽しつつも内心では大きく溜息を吐いていた。


「ここは何処?」


 綺麗な声だ、蜂蜜のように甘く、クリスタルのように透明感が溢れている不衛生な洞窟環境にふさわしくない中性的で色香漂う声色だ。

こんな美しい女に声をかけられるとガチガチ固まってに緊張してしまう心も身体も……あそこも。


「キミは誰?」


 キミは誰なんて……おおっマイスイートハニー、これは俺の名前を聞いて結婚しようとでもいいたいのか?

 

いや、まて、よくここの骸骨の牢番が相方の赤鬼・大豆太郎之介鬼次郎に言っていたではないか『いいか、女(メス鬼)を落とすテクニックは、お豆三粒、クリクリクリニック、急がば回れ、回った先の杖、杖に転んた豆腐の角は栄養ドリンクウィッキーミネラル神経衰弱が野外プレイでバッコン角笛突入……が大切だ』と……意味はわからないが恐らく大人な対応で接せよということだろう。


「名を聞く前に自分の名を示すことが必要じゃないか」


 高鳴る気持ちを押さえつけて低音ボイス。


 格好良く決めた俺をクリッとした瞳の上目遣いを使ってくる女……もう、これだけで夜夢精しそうだ。


おや、強く言いすぎたか? 俺の声に手を口元に当ててギョッと驚くと錯綜した思考を落ち着かせるように神妙な面持ちを浮かべてコクリと一つ頷いてみせた。

 こいつ……可愛すぎる。


「リン……僕の名前はリン」


 鈴が鳴るような中性的な声音が殺風景な洞窟に再び響いたと同時に俺の心のアラートが早鐘の如く鳴り響く。

 これは……噂の『ボクっ娘』なのか……もう、俺のハートはブレイクした、これが恋なのか。




あれっ? おおっーっなんじゃ、この気色悪い洞窟は!

うちの管理人室の包丁より尖っている岩肌……一本もって帰れないかなぁ。

それよりもシルクたちが消えた!? それにここは一体どこなんですかーっ! と心で叫んでみた、こんばんわ(リン)です。


換気扇もないらしくむわーんと退廃した雰囲気にトリモチほどに粘ついた空気……今にも崩れそうな岩肌に蠢くムカデもどきが……捕まえて焼けばタンパク質ではないですか。


もう、この状況を鑑みるに身ぐるみ剥がされて囚われましたよと言った予感がするぅぅぅ!


さて浄化機能など全くなさそうな空気のどんより加減にうんざりしながら、こんなときの定番の言葉「ここは何処?」と一人ごちるようにわざとつぶやく。


これは『月刊誌・新婚さんいらっはーいはいの人気コーナー・子作りのために住んでみたくない環境ランキング』にてゴミ屋敷や布団ぱんぱんクレーム隣人などを抑えてのランキングキングに抜擢されるほどの環境ではないか!

もう汚染に蝕まれた場所で建設的な思考は浮かばない……ううっ、土偶神アラハせんぱーい、家賃徴収第一部隊のリンは困り果てています、たまには助けてぇぇぇ。


そんな弱音づくしの心の叫びをあげながらパチクリと瞳を開けると。

うっひゃー、裸族だぁ、リアル裸の王様がここに降臨していますよーっ!


「キミは誰?」


 日本語が通じなかったらどうしよう「ニーハオやハローならいけるかも」……などと不安いっぱいの僕は超警戒しながら言葉を発する。


「名を聞く前に自分の名を示すことが必要じゃないか」


自分の名を示すからたわわな黒毛に覆われたチンコはこっちに示さないでーっ! 

 


「リン……僕の名前はリン」


「そうか……リンと言うのか……良い名だ」


頭はスキンヘッド、もう悪役紹介からヘッドハンティングされそうな悪党顔に五人は殺しましたと言いそうな殺伐として煤ばんだ顔。

 路地裏で出会ったらカツアゲされて身ぐるみ剥がされて臓器が売られて……もう、すっちゃかめっちゃかにされそうな、人なら年齢は40代の雰囲気だ。


「俺はガーズ……リン、安心しろ、お前には指一本触れてはいない……というか……指が触れられん」


ガーズさん、スコーピオンクイーンの極丸のように『指は触れてないけど、君のお尻にチ○コはさした』とか言わないですよね!


「ガーズさん……その身体って!?」


「醜いだろ……目をそらしてもかまわないぞ。この身に宿すは機械……俺は聖魔大戦の敗残兵……この地獄で生き延びているサイボーグだ」

 

 全体を取り巻く皮膚は赤茶げた褐色、地獄の峻厳を手先部分いびつな劣化はガーズが歩んだ時間を物語る。


「安心しろ……布で隠しきれない露出部分は目の保養だか、高価な布で包まれた女の部分は視認もしていない、触れもしていないし吸ってもいない」


「その淫靡な言葉は……というか女の部分って?」


 目を細めて呟いた僕は「よいっしょ」と言ってよろけながらも立ち上がる。

 砂と埃をはらうために背中とお尻を叩いてみるが……何だか柔らかいぞ。

 

「ああっ、女の部分……昔、血の池地獄で溺れたサイボーグの同僚の遺言に「生命体の繁殖は恋on鯉、悪戦苦闘のオイル切れストーリーイバラ道編~団地妻お母様を弄らないで~』という言葉を残したが、その言葉、日本語なら『巨乳ばんざーい』と翻訳できる」


「教育に良くない映像の見すぎですか? それとも地獄流のジョークですか?」


「真実だ……当回しな言い方をしてしまったが、ようするに俺はサイボーグだから女の乳を自主的に揉んだりはしないから安心しろと言いたいのだ」


このおっさんサイボーグ何を言っているのやらと思った刹那。


ぷにゅーっ!


あれれっ? 二つのたわわな双丘?

僕のおっぱいがボインボインになっているではないかぁーっ!……つんと上に向いた切っ先形も、綺麗に整った張りのある双丘、シルクでは考えられないほどの女性らしいアレではないですか!?


『こらーっリリンさーん』いったいどうなっているんだー!

もはや、心で叫びまくる僕であった。


いかがでしたか?

この話はあの時の伏線が絡んでいるな……とカンの良いかたはお気づきになられたかもしれませんが、あたたかく見守ってくださいね。

それでは、リン君の地獄編がはじまります。

楽しんでいただけましたら嬉しいです。

また、たくさんのレビューや感想、ありがとうございます。

作者として心の支えになります。

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